とりあえず踏み外してはいない

　自分が考えてきたこと、やってきたことが色んな道筋から少しずつ繋がってきている。そんな感覚がある。知らぬ間に乖離していたものが、統一されつつある。

　ただ、統一されたところで、別になにかが起こるわけじゃないみたいだ。

　電撃に打たれたように使命と出会い、目の前が開けて、見えた道筋に邁進する人もいるが、そんな兆候は僕には一切ない。

　ただただ、「こっちがいいんじゃないか」「そっちは嫌な感じがする」と碌な目印もないままに、暗闇を手探りで進んできている。
　振り返ってみれば、自分が通ってきた道には足場があって、とりあえず踏み外していないことだけはわかっている。しかし、視線の先は真っ暗なままだし、最善手なのか最悪手なのかは未だ謎だ。

　だから、これからも毎日毎日、感じ、考え、そして小さい一歩を踏み出し、変化し続ける。迷い、悩み時には立ち止まってみても、滞らせず、循環させる。

　報われることを目的とせず、淡々と過ごす。結局やることは変わらない。