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見えているのに見えない光

 目の前の風景は一緒でも、そこから受け取れる情報の量と質は、全く異なる。同じものを見て、同じだけ吸収していると思ったら大間違いだ。だから、僕達は受け取る力を高めるために体験し、学ぶ必要があるのだ。

「知る」だけでは、絶対に辿り着けない次元がある。

 この写真と記事を見ても、僕は「痛そうだな」としか思えない。
 そこから一体なにをどうしたらこんな状態になるのか、理解も想像もできない。しかし、同じだけバットを振り込んだ人は、この手を見ただけで、どんな練習をしてきたかとその問題点までわかってしまうのだ。外側だけを見ていたら、わからないのだ。その人になりきって、ありありとその身体感覚を味わえるだけの体験がある。

 たとえば、世間で凄いと言われている人の日常生活を真似てみたところで、同じだけの能力が身につくかと言われたら、否だ。なんでもない生活を送っているようで、その人しか気づいていない視点や、内的な心の動きがある。

 その点に関しては、真似のしようがない。だから、自分なりに色々なものに生で触れてみて、目の前で起こっていることを少しでも深く感じ取ろうと試行錯誤を続けるのだ。

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