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気持ち悪さの源泉

「気持ち悪い」
 ニュースから流れてきた言葉を聞いて、僕は反射的に口走っていた。

 その言葉について詳しくは触れないけれど、普段出会わないなかなか新鮮な感覚だった。嫌悪感とは違う、まさに受け入れられず反射的に吐き出してしまうような拒絶反応だった。

 気持ち悪さは自分の中にあるものだ。たとえば、食べ過ぎ飲み過ぎで気持ち悪い。なにか地雷があって、それに刺激が加わることで生まれてくる感覚。だから、中高生がよく使う「キモい」もなにかしらの美的センスを傷つけるがために口に出しているのではないだろうか。(だいぶインスタントに使われてはいるが)

 だから、僕に気持ち悪さを覚えさせた言葉も、自分にとって受け入れがたい要素が含まれていたのだろう。そう考えてみると、この気持ち悪さも興味深く思えてくる。

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