井中圭

横浜ベイスターズのファン歴63年。1998年の日本シリーズ第6戦は、横浜球場にいて優勝…

井中圭

横浜ベイスターズのファン歴63年。1998年の日本シリーズ第6戦は、横浜球場にいて優勝決定の瞬間、大泣きした。風邪をひいて翌日から寝込んだ。

最近の記事

ハマかぶれ日記231〜何だか、カリカリ眠れない

 プロ野球にオリンピックまで加わって、夜、神経を刺激する材料に事欠かない。わが横浜ベイスターズは5連敗して首位・巨人の背中が日ごとに遠のいている。横浜からパリの空に目を転じれば、昨夜など、お家芸の柔道で男女ともに準々決勝で負けたりする。朝5時に散歩に出るならどうしても午後11時には寝なければならず、テレビ観戦も中途半端なところで打ち切って寝床に入るものの、何だかカリカリ興奮して眠れない。したがって朝、起きてもだるい。ああ、だるい。  新聞受けから新聞を取り出し、1面の見出しで

    • ハマかぶれ日記230〜つかこうへいワールド

        かつてアングラ演劇の旗手として一世を風靡した劇作家・つかこうへいさん(1948〜2010年)作の「売春捜査官」という演目の舞台を新宿の小さなビルの地階にある劇場「サンモールスタジオ」で観た。  1974年、史上最年少で岸田國士戯曲賞に輝いた代表作「熱海殺人事件」のスピンアウト作品で、総勢4人の出演者が15坪ほどの狭い舞台から飛び出さんばかりに、泣いたり笑ったり怒ったり、蹴ったり殴ったり転がったりの活劇を展開する。外の猛暑をしばし忘れさせてくれる愉悦と興奮のひと時となった。

      • ハマかぶれ日記229〜そのうち、そのうちの反省

         70歳まで、あと8か月。この歳になると、そのうち、そのうちとお題目を唱えるように年賀状などで再会を言い交わしているうちに、鬼籍に入る知人が増えてきた。約40年前に仕事でお世話になり、盆暮の挨拶を欠かさずしてきたFさんもその一人だ。  昨年末、お歳暮のお返しが届いたので礼状をしたためなければと思っていたら、奥さんから涙声で電話がかかり、急に体調を崩して亡くなったという。86歳。死因は動脈瘤の破裂だったとか。驚くとともに、「また、ぐずぐずしているうちに会える機会を逸してしまった

        • ハマかぶれ日記228〜14歳の残像

           中3の息子の部活総決算となる中学総体の東京都剣道大会がきのう、開かれ、終日、観戦・応援してきた。会場の東京武道館は足立区綾瀬にあり、住んでいる杉並区からはずいぶん遠い。朝6時半に家を出て他の選手やその保護者たちと待ち合わせ、中央線の電車に乗ったものの、御茶の水で乗り換えるべき地下鉄・千代田線が信号装置の故障のため区間不通で迂回を余儀なくされた。ようやく会場に着いたら8時半。暑さもこたえて、ここまでですでに前期高齢者の身は悲鳴を上げかかっていた。  さらに午前中は女子の個人の

        ハマかぶれ日記231〜何だか、カリカリ眠れない

          ハマかぶれ日記227〜拙稿、いただきました

           「どうなってるのかねえ、まったく」。朝の食卓でパートナーが気難しい顔をして吐き捨てた。おっ、何か気に障るようなことをしたかな、と戦々恐々、このところの所業を振り返りつつ及び腰で「何が?」と問い返すと、待ってましたとばかりに、味わったばかりという「びっくり体験」を口にし始めた。  二つの大学で教鞭をとっているパートナーは、ある大手銀行から専攻分野に関する講演を依頼された。ついては、あらかじめ講演のポイントを整理した原稿が欲しいと要請され、担当者にメールで原稿を送った。「拙稿」

          ハマかぶれ日記227〜拙稿、いただきました

          ハマかぶれ日記226〜ルーズヴェルトゲーム

           東京地方に気象庁による梅雨明けが宣言されたと思ったら、ミンミンゼミが喧しく鳴き始めた。1週間ほど前まではセミの声がほとんど聞こえず、聞こえてもニイニイゼミのか細い声で、早い時期からの酷暑にセミの世界にも異変が起きているのかと心配していた。それが、アブラゼミがジージー合唱し始めたと思ったら、ミンミンゼミの大音響。梅雨明けだから鳴いたのではなく、気象庁はその声を待って梅雨明けを発表したのではないかと勘繰るようなタイミングの良さだった。  岩に染み入るとは、よく詠んだものだ。芭蕉

          ハマかぶれ日記226〜ルーズヴェルトゲーム

          ハマかぶれ日記225〜遅野井の八重

           いつも散歩する水辺の光景で、とても嬉しい出来事が2つ続いた。  一つは、きのうの朝、小雨に煙る善福寺川でカルガモの親子を発見したことだ。母鳥が3羽の雛を抱えて、忙しそうに水草の間を泳いでいた。草葉の影に見え隠れするタイガーカラーのおチビさんの姿が愛くるしい。先日、この日記に書いたように、今年はカモやサギなど水鳥の数が例年になく少ないと感じていた。とりわけ、毎年6、7月の繁殖期には必ず何組も目にするカルガモ親子の育児風景になかなか巡り会えず、これまでに確認できたのはたった1組

          ハマかぶれ日記225〜遅野井の八重

          ハマかぶれ日記224〜同病歓喜のドーム観戦

           きのうは東京ドームに足を運び、わがベイスターズと巨人の一戦を観た。3連戦の初戦、2戦目を連敗。せっかく前の中日とのカードで3タテを食らわせて貯金を増やしたのに、3連敗すれば、すっかり吐き出してしまう。「きょうこそは何とか」と祈るような重苦しい気分で、シートに腰を下ろした。  試合が始まって数分後には、もう気分はかなり軽くなっていた。先頭打者の梶原からオースティン、佐野といきなりの3連打で2点を取ると、宮崎も2塁打で追い討ちをかけるなどしていきなり4得点を取ったのだ。「これは

          ハマかぶれ日記224〜同病歓喜のドーム観戦

          ハマかぶれ日記223〜函館の一日

           函館を一泊旅行してきた。学生時代に知り合った40数年の付き合いがあるK君が今年、近くのリゾート地・大沼に別荘を買った。これからは毎年、暑い夏場の数ヶ月はそこで過ごし、寒くなってきたら東京のマンションに戻るという。奥方と2人の安気な暮らしぶりで時間はたっぷりあると言うので、豪勢な生活ぶりを冷やかしがてら、いま開催中のJRAの函館競馬を楽しもうという趣向で飛んだ。  戊辰戦争で幕軍の最後の根拠地となり、激戦が展開された函館五稜郭のすぐそばのホテルが宿だったので、昨日の朝は、いつ

          ハマかぶれ日記223〜函館の一日

          ハマかぶれ日記222〜サヨナラで膨らむ夢

           野球の試合のサヨナラ勝ちのことを、英語では「walk-off-win」と言うらしい。土壇場で相手打者の放った打球が遥か遠くまで飛んで本塁打となり、打たれた投手ただ黙ってwalk-off、立ち去るしかなかったというのが語源とか。  昨夜、横浜スタジアムで行われたわがベイスターズとドラゴンズの一戦は、10回裏一死三塁の好機に京田が打ったセンター前ヒットでベイスターズがサヨナラ勝ちした。これでドラゴンズとの3連戦を3タテ、首位の巨人とゲーム差なしの2位に浮上したから、価値ある勝利

          ハマかぶれ日記222〜サヨナラで膨らむ夢

          ハマかぶれ日記221〜わたしは わたしで ねむれない

           数日前、時代小説の売れっ子作家、今村翔吾さんの「じんかん」を読み終えた。2020年に山田風太郎賞を受賞し、最近、文庫本化されて書店の棚に平積みされたから、目にした人も多いだろう。漢字にすれば「人間」。世の中や人生を意味する場合の読みである「じんかん」をあえて平仮名で書名に据えた。内容のエキスをどう味わうかは、読者に任せるということか。  寝返りあり、騙し討ちあり、はては東大寺を焼き討ちした戦国時代の梟雄、松永久秀(1508〜1577年)の人生と取り巻く世の中の過酷さを描いた

          ハマかぶれ日記221〜わたしは わたしで ねむれない

          ハマかぶれ日記220〜七夕の夜の悪夢

           きのう七夕の甲子園でのナイターは、阪神タイガースにとっては、「たなぼた」の勝ちを拾ったラッキーな夜だっただろう。相手のわが横浜ベイスターズがすべて得点に絡む内外野陣の4失策で、4点リードの優勢をわざわざ自分から放り出したのだから。9回裏、6対5で逆転サヨナラ勝ちしたタイガースの6得点のうち、ベイスターズ投手陣の責任となる自責点はわずか1点。失策した3人の「下手人」は全員、頭を丸めて、酷暑の中、懸命に腕を振った投手に土下座すべきだろう。  最初は右翼手の度会。3対0から1点追

          ハマかぶれ日記220〜七夕の夜の悪夢

          ハマかぶれ日記219〜蛇にお願い

           見事なピッチングだった。昨夜、横浜スタジアムで行われた横浜ベイスターズ対ヤクルトスワローズの一戦で、横浜の先発右腕・平良がヤクルトの強力打線を7安打に抑えて9回を投げ切り、3対0で完封勝ちした。  プロ入り11年目の初完封。身上の制球力を生かし、この日もストライクを先行させて打者を早めに追い込み、難しい球を打たせてアウトを積み重ねた。結局、無四死球で切り上げた。前日、先発した左腕の浜口が例によってコントロールが定まらず、3点差をひっくり返されて逆転負けするきっかけとなる不甲

          ハマかぶれ日記219〜蛇にお願い

          ハマかぶれ日記218〜近づく七夕

           まもなく七夕。新暦の7月7日はだいたい梅雨のど真ん中、ましてや都会では夥しい街の灯りのせいで、天の川を見ることもなかなかできないけれど、織姫、彦星の年に一度の切ないつむぎ合いに思いを馳せて、年甲斐もなくロマンチックな気分になる時節ではある。  朝の散歩コースの折り返し点である善福寺公園の上の池の北岸には何日か前、公園の管理事務所が七夕飾りを施した笹竹が立てられた。これに、希望者が事務所で短冊をもらってはくくりつけていく。  むろんそれぞれに願い事が書かれていて、目を凝らすと

          ハマかぶれ日記218〜近づく七夕

          ハマかぶれ日記217〜中学総体の季節

           体の奥の方からずーんと込み上げる重い痛みが腰に出ている。しばらく眠っていた持病のぎっくり腰の虫がもぞもぞと蠢き始めたようだ。昨年も6月から7月にかけて発症し、整形外科病院に毎日のように通った。蠢くだけでとどまってもらいたいところだが、とにかく腰に負担をかけず、虫のご機嫌取りをして静養するしか対抗手段はない。このブログ日記をつけるための1時間ぐらいは机に向かってもいいだろうと勝手に診断して、パソコンを叩き始めた。  何がきっかけかは分からないものの、10日ほど前から気配は感じ

          ハマかぶれ日記217〜中学総体の季節

          ハマかぶれ日記216〜ご利益に感謝

           今、名古屋バンテリンドームで行われている横浜ベイスターズと中日ドラゴンズのデーゲームをCSテレビで視ながら、書いている。1回表に4番・牧の久しぶりのツーランホームランで幸先よく先制したと思ったら、1回裏、エース・東の球にあまり切れがなく、3連打で1点返された。2回表で2対1。書き終わるのにいつも、だいたい1時間前後かかっているから、終盤の7、8回には書き終わることになる。その時点の試合内容次第で結句のありようが変わるだろう。さて、どうなることやら。  昨日は、滅多になく落ち

          ハマかぶれ日記216〜ご利益に感謝