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LIFE 【“私”の成分表示】幸せに敏感に・意地悪に鈍感に

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外国に旅行や滞在するのは大好きな一方で、東京以外の土地ではゼッタイに暮らせないと思っていたのに、結婚したパリジャンの転勤先の南米で出産しフランスで子育てし…嫁姑問題も離婚話もふつ…
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2021年7月の記事一覧

大國魂神社と七五三と自転車と

大國魂神社と七五三と自転車と

13年前、満5歳の一時帰国の夏はジリジリと暑かったけれど、ずっと楽しみにしていた息子なので七五三をすることにした。(11月には来られそうになかったので)

伊勢丹で予約していた貸衣装を着せてもらい、軒続きのフォーリスの美容院で髪を整えてもらい、再び伊勢丹の写真館へ。

そうして、横断歩道を渡って大國魂神社の鳥居をくぐり、「参道は真ん中を神様が通るのだから、人間は端を歩くのよ」と教えながら本殿へと向

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PARIS 75006 パリの近況 2021年7月:サンジェルマン・デ・プレ

PARIS 75006 パリの近況 2021年7月:サンジェルマン・デ・プレ

サンジェルマン・デ・プレはパリで1番好きな場所のひとつ馴染み深いせいもあるけれど、いろいろな思い出が詰まっている。

大通り沿いには、女友達と何時間も話し込んでいたカフェ、夫がまだ恋人だった頃によく待ち合わせしたカフェバー、そして、まだ息子が小さかった頃、一緒に散歩しがてら買い出しをしたお肉屋さんや八百屋さん。

暮らしていたわけではないけれど、年に数回、夫の実家で過ごす以外に、夫の出張が長引く時

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RECETTE DE MA MERE 母のレシピ

RECETTE DE MA MERE 母のレシピ

昨年、フォションが破産したというニュースを知って、まず頭に浮かんだのは、夕方買ってきていたパン・ド・ミーを紙袋から出して、備え付けのビニール袋に丁寧に詰め替えていた日本の母の昔の笑顔。

ふつうの専業主婦が、習い事に通い、パンの焼き立ての時間に合わせてデパートに出かけられた昭和という時代は、携帯もWifiもない不便さはあったけれど、情報や交流が限られていた分、義務や権利は人それぞれ家庭ごとだった気

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フランス🇫🇷マダムたちの申し送り事項:①来客は笑顔で牽制

フランス🇫🇷マダムたちの申し送り事項:①来客は笑顔で牽制

フランスマダムたちも憂うことは同じ…フランス暮らしで役に立っていること…というか、無理にフランススタイルにきっちり合わせるのではなく、自分が自分らしくいられるのは、夫の転勤で南米ブエノスアイレス駐在だった3年間に得た経験・学んだことが大きい。

日本からの駐在員夫人たちや日系人の方々、世界中からの転勤・移民の人と交流し助けようとしてくれるアルゼンチン人の夫人たち、そして、フランスからの家庭は、外国

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アンリ・カルチェ=ブレッソンは誰にも超えられない

アンリ・カルチェ=ブレッソンは誰にも超えられない

父が読んでくれた“絵本”たち

今は歴史の本とも言える…父たちが実現してきた写真展の図録の数々は、プレミアレセプションに行くと貰えたもので、私の宝物たち。東京からパリ、ブエノスアイレス、そして、ここマルセイユに私と一緒に移り住んで来た。

アンリ・カルティエ=ブレッソンは、息子が気に入っているので、1974年のExpositionのもの以外は譲った。秋からパリでひとり暮らしになる彼は、手持ちで大切

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