この文章は千年後も読まれているのか？

たとえば源氏物語。

あれはいまから約千年以上前、紫式部によって書かれた物語。平家物語は口語で伝聞されて伝えられた物語だった気がするが、これも千年近く前のお話。

イギリスのウィリアム・シェイクスピアは多くの物語を生み出し、現在でもマクベスやハムレットは舞台化されて親しまれている。

シェイクスピアは約500年前の人である。

罪と罰、カラマーゾフの兄弟を生み出したドストエフスキーに視点を移すと、この人は今から約200年前の人である。

彼の物語はおそらくこの先も、
きっと世界中で読まれることと思う。

はて、

当時の彼ら彼女らは「売れよう」「多くの人に読んでもらおう」と息巻いて、これらの物語を作ったのだろうか？

分からん。

そうだったかもしれないし、
そうではなかったかもしれない。

…

翻って現代。

現在生み出されている物語で、これから千年の時を超えて、広く読み伝えられていくであろう物語はあるだろうか？

ある？

分からんちんのとっちめちんだ。

千年後に行かなければ分からない。

でも、そんなことは誰にもできない。

じゃあ、

毎日、暇を持て余して書いている私の文章は、
果たして千年後も読まれているだろうか？

断言する。

絶対読まれてない。

読まれるわけ、んなーーーい！！！

だから、少し肩の力を抜く。具合悪いし。

同じ時代を生きている誰かに届けばいいや、
あはーん、と思って書く。

千年後にも読まれていたい、と思う方がいるのか分からないが、でも少数派であろうから、私たちは、も少し脱力して書けばいいと思う。

うーん、

でも思う。

千年後の私の子孫たち！

私の文章を読んでくれたも！！！！

〈あとがき〉
だからこそ、源氏物語ってヤバくね？ シェイクスピアってすごない？ なんてことを思うわけです。だって考えてみてください。千年、五百年です。あいつらもまさかそんなことになるだなんて、夢想だにしてなかったでしょうなぁ。いや、してたかもしれませんね。今日も最後までありがとうございました。

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