営業スキルを高めたいなら選挙演説を見ればいいと思える理由。
選挙演説を聞いたことがなかった。
この歳になるまで。恥ずかしながら。
特に政治に興味があるわけでもないし。
選挙演説、聞いたことある人、どれくらいいますかね?結構いますかね。
先日、大通公園をテクテク歩いてた。
その時、北海道民について思ったこと、考えたことは、以下の記事をぜひ読んでほしい。
さて、選挙演説の話。先日、札幌の大通公園にいたら、ある政党が選挙演説をするために、大通公園に選挙カーを止めていた。有名な政治家が応援演説に来てるっぽい。なんかめっちゃ人がいる。
「大通公園での演説は17:30からおこないます〜」っていい感じのなめらかな女性の声が聞こえてくる。腕時計を見ると17:20。もうすぐじゃないか。どれどれ、ここは私も大人、日本国民のはしくれ。選挙演説を聞いてみようじゃないか。
結論、すんごくうまかった。
ふっつーに面白かった。こう見えて私も営業マン。セミナーに登壇して数十人のお客さんの前で話したりもする。「選挙演説?ふーん、時間あるし聞いてみようじゃないか。どりゃどりゃ」と聞いた結果、うまかった。「これは面白いぞ?」と思った。
なので、以下にどんな点がうまいと思ったのか、3つのポイントに分けてまとめてみようと思う。たぶん「話し方」の基本が抑えられているっぽい。
●ポイント1.「問いかける」
その有名な政治家は、ことあるごとに聴衆に問いかけていた。これは営業でも使う基本的技術で、「問いかけ」は、聞き手が演説に参加してる意識を持たせる効果がある。
「こんな日本にしたのは誰ですか?」
「年金はどこにいってしまったのでしょう?」
「みなさん、憲法はどうするべきですか?」
「消費税は下げられないと思いますか?」
こんな感じだった。問いかけるたびに聴衆からは拍手が起きる。なんか「パフパフ♪」って音が鳴るものを持ってきてる人もいた。
●ポイント2.「間を恐れない」
その政治家は、間をたっぷり使って喋っていた。当たり前だが声は大きい。小さな声で喋るところもあったが、それはおそらく緩急を使い分けるためだ。元オリックスの星野投手みたいに。
ポイント1で書いた問いかけをした後、その政治家は続けてすぐに話さなかった。たっぷり余韻を残して間を取っていた。
「消費税は下げられないと思いますか!?」
…。
……。
………。
…………。
「…下げられるんですよ、みなさん…。
じゃあどうやって下げるかというとね…」
こんな感じだ。
●ポイント3.「ナンバリング」
政治家は演説の途中で言った。
「我が党が掲げている政策は5つです!」
この「5つ」がポイントだ。聴衆は「あ、ポイントは5つなんだ」となる。これを専門用語で「ナンバリング」という。
「政策は5つ!まず一つ目は『消費税の減税!』どういうことかと言うと〜」と続いていく。
これは営業の現場でも使われる基本的技術だ。
「本日のお話は3点です。ひとつ目は〇〇について、ふたつ目は〇〇について〜」とこんな具合だ。
●まとめ
ポイント1.「問いかける」
ポイント2.「間を恐れない」
ポイント3.「ナンバリング」
すっごく基本的だが、この3つを抑えた演説だった。おそらくスピーチライターみたいな人がいて、政治家もめちゃくちゃ練習するんだろうなぁ、と思う。あとは場数だろう。
そんな学びがある選挙演説だった。
人生初の選挙演説。
普段の営業と通じるところが大いにある。
学ぶところは多い。
ちなみに…。
今回の参議院選挙について、理解を深めたい方は、以前私が書いたこの記事をご参考あれ。
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