北海道に暮らす夫婦の日常。
私は札幌在住の32歳の男性で、仕事は保険外交員をやっている。最近は金融業界もリモートワークを推奨しているが、この仕事は人に会ってなんぼの古い商習慣がはびこっているので、在宅で仕事をすることは非常に少ない。
今日は、ある平日の仕事終わりの私のルーティーンを書き、帰宅後の私と妻のムーブをご紹介してみようと思う。
妻は私の4歳上の女性だが、ごく普通の女性である。この記事のどこに需要があるか分からないが、残したくなったので、こうして残す。
てなわけで、いってみよう!
れっつ!夫婦の世界!!!
▶︎帰宅直後のルーティーン
-帰宅
「ただいマクモーニーグル〜!」
と言って、私はリビングに突入する。帰宅するのは20時台が多いだろうか。自室に仕事カバンを置いて、クローゼットから自分の替えのおパンティをむんずと掴んでリビングのドアを開ける。
「おかえリンキンパーク!」
専業主婦の妻は、毎日「おかえり」の「り」に続くワードを変えて返事をしながら、そそくさとキッチンに向かう。
私は速攻で次のムーブに移る。
-シャワーを浴びる
普通にシャワーを浴びる。休日は湯船に浸かることもあるが、基本的にはシャワーだけで済ます。需要はないと思うが、私は頭から洗い、ついで左腕を洗う。
「頭くせぇから、ちゃんと洗って!」
という妻の小言を右から左へ受け流し、
適当に洗う。これが男である。
-ご飯を食べる
シャワーを浴び終わって、頭を乾かし、妻オススメの韓国由来の化粧水と乳液で肌にうるおいを与えたら、ダイニングテーブルには夜ご飯が準備されている。
妻は効率重視の女性なので、私がシャワーから出る時間に合わせて、毎日ほかほかのご飯を並べてくれる。
頭が上がらない。
リビングではテレビ番組が流れており、いつも日本テレビのバラエティが流れている。妻曰く「日テレ以外はテレビじゃない」らしい。
▶︎寝る少し前のルーティーン
-食事後
食事を済ますと、妻はカラになったお皿から、そそくさと取り上げて洗いだす。我が家に食洗機はない。なんだか申し訳ないので「あ、大丈夫?」と確認するが、妻は「大丈夫なり〜」と言って、私に洗わせてくれない。
「あ、大丈夫?」という私の確認は、もはや形骸化しているのだが、共同生活を営む上では、念のための確認はしておきたい。
-ベッドに入る
我が家はリビングと寝室が、バキューンとつながっている。風水的には、よろしくないらしい。
我が家は、ベッドから直線上にテレビを見ることができる。家にいることが多い妻のために、大きめのテレビを昔買った。
テレビはChromeキャストでYouTubeなどを流すことができるので、ベッドに入ったが最後、私たち2人がそこから動くことはほぼない。
-妻の足を引っ張ってあげる
これは謎のルーティーンなのだが、妻曰く「足首と腰はつながっている」らしい。ベッドで横になった妻をガッチリと固定し、右足、左足を交互に引っ張る。
引っ張ると、調子のいいときは足首の関節が「ガポッ」とか「パキッ」と鳴って、私たち夫婦はニヤリとする。
「これで腰が痛くなくなるズラ〜」
と満面の笑みで言う妻を、
私は内心、不思議な目で見ている節がある。
-ひたすらYouTubeかNETFLIXを流す
もう、寝るまでこれ。
YouTubeで流すのは、BTSを中心に、韓国アイドル(K-POP)である。妻はひたすらにスマホでBTS情報をTwitterなどでチェックしながら、たまにテレビを見る。
YouTubeでどんなアイドルのパフォーマンスを流すかを選択するのは私の仕事だ。最近の韓国アイドルはハンパない。例を出すと、
妻は基本的に女性が好きではない。
「女の敵は、女だから」
が妻の口癖である。
美に関しては、自分こそが世界で1番と思っている節があるので、私もそれを信じているのだが、IVEとaespaだけは認めているらしい。
彼ら彼女らのパフォーマンス動画を流しながら、今日の韓国アイドルニュースを妻から聞く毎日である。
最近だと「グクがライブ配信し過ぎ」らしい。
-NETFLIXを見るときは
YouTubeに飽きたらNETFLIXを見る。たまに。
私としては本当は本を読みたい。
「今日見たドラマは?」
と、私が質問すると、
「賢い医師生活!」
と答えるので、
「え、それ何周目?」
と聞くと、
「4周目!」
と答える。
妻はよっぽど『賢い医師生活』が好きらしい。
「ウ・ヨンウは?」
と聞くと、
「あれはもういいかな」
と答えるが、私も見てみたいので、とりあえずNETFLIXで一緒に見てみる。そして感想を言う。
時刻は22時をとうに過ぎている。
-ひたすらYouTube
愉快なことに、ひたすらこれである。
たまにスポーツ関連の動画や、ドキュメンタリー動画、企画系の動画、犬に関する動画を流しては、チラリと妻の反応を伺うが、基本的に妻はTwitterを見ている。
「今日の仕事はどうだった?」
聞かれたことがない。それが心地よい。
話したいことがあれば話せば「うんうん」と聞いてくれる。
ひと通り飽きたら、眠る。
と言って、眠る。
私は妻が眠ったら、少しだけ本を読む。
どなたかのnoteの記事を読む時間は?
YouTubeで何かを再生している途中である。
こうしてまた朝がやってくる。
▶︎番外編
-外食
誰かから、たまに聞かれる。
結婚して3年以上が経ったが、結婚してから夜、どこかの居酒屋に行って、2人で食事をしたことは一度もない。繰り返す、一度もない。
婚約をしたころ、一度だけ、夜の外食に行ったことがあった。私はいつも通りに注文をし、お酒を飲むのだが、隣にいる妻を見ると様子がおかしい。ソワソワしている。
どうやら、落ち着かないらしい。
お店を出て聞くと、妻はこう言った。
加えて妻は、お酒をまったく飲まない。飲めるのに飲まない。だから結婚してから妻と一緒に居酒屋に行って、お酒を飲みながら何かを話したことなんて、ない。さらに私は、これから一生お酒を飲まない。
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が、日中の外食はたまにする。
休日にはラーメン屋巡りをよくしていた。
びっくりドンキーにもよく行く。
お寿司もよく食べる。
食べるだけ食べて、そそくさとお店を出る。
矛盾を感じるかもしれないが、
日中ならいいらしい。
とにかく無防備をさらすことが嫌、とのことだ。
妻について、もう1個書く。
-妻の交友関係
妻と結婚して3年以上が経つが、妻が友人と食事に行ったり、カフェに行ったりしたことは、一度もない。ひたすら家にいる。鎖国だ。
友だちがいないわけではないはずだが、妻の口から特定の友人についての話題が出てきたことは、ただの一度もない。
妻は、結婚、不妊治療、生活の愚痴などを誰かと共有することに、1ミリたりとも価値を感じていないらしいのだ。私とは正反対である。もはや悟りの境地にいる。仙人だ。不可思議だ。
かといって、私が「〇〇と食事行くから遅くなる」と言っても「いってらぴー」と言うだけ。私の行動について制限されたことは一度もない。
▶︎おわりに
「奥さんはどんな人?」と聞かれて、ここに書いたようなお話をすると、たいてい絶句される。みんな言うのだ。
「ず、ずいぶん変わった奥さんだねぇ。
き、君はそれでいいの?」
あはは、と答えながら、私は思う。
……
…
別にいいよ!!!
幸せだって!
【今夜】stand.fmでのライブ配信は21時から!
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