干支一周分会ってない友だち。
2022年もまもなく終わる。怖い虎がガォっと去ったかと思えば、かわいいウサギのパオパオとした足音が聴こえてくる。
年末が近づくと、友人やお取引先との会食が増える。増えるったら増える。誘われたら断れないタイプを自称する私だから、呼ばれればタクシーよりも早く参上することにしている。なぜなら、
情報は人が運んでくるものだし、どんな出会いが自分の人生を変えるかはわからない、そう信じて疑わないからだ。
高校時代からの友だちの1人に、女性看護師がいる。過去の私の記事にも登場したことがある友だちである。この年末、彼女とも食事をしようという話になっていた。
◾️彼女は以下の記事に登場する
(2022.6.18公開)
彼女もまた、どんな出会いが自分の人生を変えるかわからないものだと信じているタイプである。
いや、それはカッコつけすぎ。
単に誰かと話すのが好きなだけだ。彼女は私の話を聞くことが大好きである。会っていなかった期間に起きたことランキングベスト5をいつも質問してくる。だから私はそれに応える。彼女はいつも「イトーさんの話は元気をくれるなぁ!」と喜んでくれる。
それがとても嬉しくありがたい。
…
年末の食事会を約束していた彼女から連絡が来た。
石田くん。
彼もまた、
私たちの高校の同級生である。
ちなみに、私は高校時代、サッカー部に所属していたが、この石田くんもサッカー部である。3年間、一緒に切磋琢磨した仲間。修学旅行も同じ班だった。
が、私は石田くんとは20歳以来、会っていなかった。現在の私は32歳であるから、実に12年である。
12年というのは、干支一周分、W杯3回分、オリンピックも3回分。生まれたての0歳の子どもが、パーセンテージの概念を習得するまでにかかる時間的長さである。そう考えると、とんでもない長さだ。
札幌市内の大衆居酒屋で石田くんに会った私たちは、高校時代の思い出話に満開の花を咲かせる。高校3年間、一緒に頑張った仲だから、覚えてることはたくさんある。
私は聞く。
「ねぇ、まだ足のサイズは28cmなの?」
「うげ! よく覚えてるね」
「土踏まずがないから、足が速かったんだよ」
「そこまで覚えてるのはキモい」
「俺の頭の中からアリが出てきたこと覚えてる?」
「そんなことあったっけ?」
「あったじゃ〜ん!」
アリはマジで出てきた。
◾️高校時代はアフロだったの?と思ったらコチラ
あの頃と変わらない応酬、ツッコミ、視点、話し方。そっか、干支一周分、つまり12年会ってなくても、基本的に人は変わらないんだな、と。
石田くんからも言われた。
なるほど、私も変わらないのか。
誰かに久しぶりに会うことは、そういう、ごく普通のことに改めて気付かせてくれる効能もある。
結局、ひたすら会話をして、
過去と現在をつなぎ合わせた。
年末のこの雰囲気は、誰だって好きなものだよね。
◾️久しぶりの友だちに会ったら、黙って話を聞こう
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