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人づきあいが1億倍ラクチンになる方法。

<まえがき>
先日、morii oto さんをゲストに、おなぐさめラジオにてLIVE配信をおこなった。その中でmoriiさんが「いろんな方と話すときに意識していることは?」という質問をくれて。

私としては、はぐらかそうと思ったのだが、moriiさんが思いのほか食い下がってきたので、そのノウハウをカンタンに伝授したわけだが、彼女はさらに「では、記事に書いていただけると」と言ってくるもんで。

誰かの期待に応えたい性分だから、今日はコミュニケーションにおいて私が考えていることを、具体的な例話を用いて解説しようと思う。

ここまでで250文字を超えちゃった!

◾️そのときの音声はこちら!タイムラインあり!

該当箇所は13:55から!



[1]じゃんけんを考える

この記事はまず、
じゃんけんを考えることから始めたい。

じゃんけんをしたことがない、という日本人はいないと思う。

相手に勝とうと思ったとき、向こうが「グー」を出してきたら、私たちは何を出すだろう?

パー」だね。

では、向こうがチョキを出してきたら何を出す?

そりゃ「グー」だね。

あいこにしたかったらどうしようか。

向こうがパーを出してきたら?

そりゃ「パー」だ。これであいこでしょ。


じゃんけんをするとき、
私たちの頭の中にはある前提知識がある。


グー、チョキ、パーの特性である。


グーはチョキより強くて、パーより弱い。

この前提知識があるからこそ、
じゃんけんが成立するわけだ。

ここまではいいでしょ。誰だってわかる。


▶人間関係で考えると?

では、人間関係で考えるとどうだろう?

グータイプの人もいれば、チョキタイプの人もいて、当然パータイプの人がいる。これはつまり、それぞれの人が持つ個性のことである。

日々、私たちが誰かと会話をしたり、
誰かと関わっていると、

「この人は接しやすいな」

「この人は苦手だな」

「この人はよく分からないな」

と思うことがあるでしょう。


例えば、いつでも明るくて朗らかな人。

あるいは高圧的で結論を急ぐ人。

または論理的で危ない橋を渡らない人。

とか、自信家でノリで生きていそうな人。


私たちはみんな、それぞれに好き(得意)なタイプの人と、嫌い(苦手)なタイプの人がいる。

好きなタイプの人とだけ生活できるのが理想的だけど、現実問題、そううまくはいかない。苦手なタイプともうまくやっていく必要があるのだ。


で、どうしたら人間関係を円滑にできるか、会話をスムーズにできるかを考えたとき、一つの結論が導かれる。



それぞれのタイプとの、
正しい接し方(前提知識)を知っていれば良い


じゃんけんと同じだ。

パーにはチョキ、
チョキにはグー、グーにはパーだ。

仕事をしていると、この正しい接し方を知らずに、ノリで仕事をしている方が散見される。そういう方に限っておっしゃるのだ。

「あの高圧的な社長を俺は説得したんだぜ、
 やっぱセンスあるわ俺」

うるさい。

違う、違う。科学せよ。センスでやるな。


では、この理論では、
人間をどのように分類するのかを見てみよう。


[2]コミュニケーション別の4分類

私たちは、タイプ別に大きく4分類することができる。どう分けるかというと、

・感情を出す or 抑える
・意見を主張する or 聞く

という分類の仕方である。
少しだけ解説する。

「感情を出す」
もうそのまま。リアクションが大きく、喜怒哀楽の表現が豊かな人。

「感情を抑える」
これもそのまま。リアクションは薄く、あまり表情の変化が少ない人。

「意見を主張する」
自分の考えていることを、すぐに言ってくる人。

「意見を聞く」
自分の意見よりも、他人の意見を聞きたがる人

大体がこうでしょう。
で、これをマトリクスにした図が以下である。

もう、めんどくさいので、画像を引用する。


▶4タイプの分類マトリクス

画像引用『WOWOW COMMUNICATIONS』より


図にすると視覚的にわかっていいね。
それぞれのタイプには名前がある。

少し解説する。


自分がどのタイプか
考えながら読むとおもしろいよ!

<Drivingタイプ-統制と冷静>
このタイプは、感情表現が少ないが、意見を主張してくる。対面すると、やや高圧的な印象を受ける。口癖は「で、結論は?」である。

-具体的な人物例
・織田信長、木村拓哉、堀江貴文、坂上忍など


<Expressveタイプ-栄光と無二>
このタイプは、感情表現が多く、かつ意見も主張してくる。明朗快活で元気な人が多い。口癖は「おもしろそうやな、やってみようや」である。

-具体的な人物例
・豊臣秀吉、明石家さんま、長嶋茂雄、ルフィなど


<Amiableタイプ-平和と調和>
このタイプは、感情表現が多いが、意見を主張してこない。少しナヨっとした印象を与えるがバランサーである。口癖は「他の人はどうしてますか?」だ。

-具体的な人物例
・徳川家康、関根勤、相葉雅紀、萩本欽一など


<Analyticalタイプ-安定と分析>
このタイプは、感情表現が少なく、かつ意見を主張してこない。思慮深く、丁寧な仕事をすることが多い。口癖は「データはありますか?」である。

-具体的な人物例
・明智光秀、稲垣吾郎、タモリ、じゃむむさん?


[3]それぞれのタイプとの接し方

さて、これで4タイプの分類が終わった。

じゃんけんでいえば、グー、チョキ、パーが、どんな特性を持っているのかが分かった状態である。

次に知りたいのは?

それぞれとの接し方であろう。

ここまできたら簡単。

戦国武将に生命保険をプレゼンするという設定で、対処法を解説してみよう。


▶織田信長へのプレゼン

信長はDrivingタイプだ。
このタイプは結論を急ぎ、かつ自分で決めたい特性を持つ。彼に生命保険をプレゼンするならこう。

信長様、今日持ってきた保険プランは3つです。

1つは死亡保険、これは万一時に1億円が出ます。
2つ目はがん保険、これは診断されると1億円です。
最後は介護保険、介護状態で1億円です。

私としては明智が怪しい動きをしているので死亡保険が適切かと思いますが、この中ならば、どれがよろしいでしょう?

適切だ。
このタイプへの対処法は2つ。

・結論から話す。
・複数の選択肢を用意し、判断をゆだねる



▶豊臣秀吉へのプレゼン

秀吉はExpressiveタイプだ。
このタイプはノリで生きていて、自分だけの特別感が大好き。彼に生命保険をプレゼンするならこう。

ヒデ君、今日はね、あんただけのマジで特別なやつ持ってきたわ。

すげーよ、これは。
万が一があったら、なんと1億円が出るんだ。

これがあったら淀ちゃんも喜ぶぜ。しかもさ、最近出たばっかの商品だから、まだ入ってる人は少なくてね。第1号のお客さんになってほしいわけ!

やっぱ、適切だ。
このタイプへの対処法は2つ。

・親しみやすくノリよく。
・プレミア感、特別感を伝えよう。



▶徳川家康へのプレゼン

家康はAmiableタイプだ。
このタイプは危ない橋を渡らない。自分だけで決断しない特徴を持つ。彼に生命保険をプレゼンするならこう。

家康さん、いま世間でめちゃくちゃ人気の保険を持ってきたよ。

万が一があったらさ、1億円出るんだよ。
幕府作ったらさ、西の方のやつらが怖いでしょう?

家康君がこの前言ってた不安が、これで全部解決できるから。これ、たぶん徳川四天王に説明するでしょ? そのときは俺も同席するから安心してよね。

家康もにっこりだ。
このタイプへの対処法は2つ。

・気持ちに寄り添ってあげよう。
・決断までのプロセスに伴走しよう。



▶明智光秀へのプレゼン

光秀はAnalyticalタイプだ。
このタイプは自分が納得できる情報がなければ、テコでも動かない。彼に生命保険をプレゼンするならこう。

光秀さん、今日はね、資料どっさり持ってきたっす。

万が一があったら、1億円出るんだけどね。どんな時に出るかとかも全部ここに書いてあるから。

本能寺、やる予定じゃん? たぶんあれの成功確率って17%くらいだと睨んでるからさ、この資料読んどいてよ。全部で200ページあるから、納得したら連絡ちょうだい。

光秀は200ページ読む。
このタイプへの対処法は2つ。

・データに基づいた話をしよう
・結論を急がせてはいけない


さぁ、これで対処法が分かった。

じゃんけんでいえば、それぞれに対してどの手が有効なのか分かった状態である。あとだしじゃんけんの権利をもっているような状態である。



で、

ここまで読んでくださるような聡明な読者さんなら、以下のような疑問が湧くはず。


「それぞれのタイプの見極め方は?」


そうでしょう、そうでしょう。

じゃんけんなら手を見ただけでわかるもんね。
人間は分かるようでわからないもんね。

よし、それを教えてさしあげよう。


[4]4タイプの簡単な見極め方


4タイプの基本的な分類方法は
以下のようなものだと先に書いた。

・感情を出す or 抑える
・意見を主張する or 聞く

図式化するとこうだったね。

それぞれをどのように見極めるかというと、
2つの指標がある。

それは、


1.目線が合う or 合わない

2.身振り手振りが多い or 少ない


であり、これは以下のように対応する。

・感情を出す or 抑える
→身振り手振りが多い or 少ない

・意見を主張する or 聞く
→目線が合う or 合わない

結論、これだけでいける。

会って早々、3分で判断が可能だ。
なんなら会わなくても話し方でわかることもある。

会って3分で見極めて、
それぞれにあとだしじゃんけんをすればいい。


▶たまにいる人

この分類方法が全てなわけではないのだが、知っているか知っていないかで、大きな差がつく。あとだしじゃんけんの権利を持つことになるんだから。


日々、いろんな人に会っていると、

本当は臆病なのに、信長を演じている人がいる。
仕事環境で、そうならざるを得なかった人たちである。めちゃ頑張っているのだ。

一見すると、信長タイプに見えて高圧的な印象を持ってしまうんだけど、上記の見極め方を知っていると、本当は臆病な徳川家康タイプだとわかることがある。

東京の会社員や、女性管理職に多い印象がある。


「なるほどこの人は信長を演じているな。
 本当は家康なのに」


となれば、信長が求める結論ファーストの話し方と、家康が求める伴走してくれる人に自分がなればいい。そんなに頑張らなくていいよ、と言えるくらいの関係性になれば、信頼はがっちりだ。


おわりに


実のところ、これは「ソーシャルスタイル理論」と言い、営業に特化した大企業では、研修で学ぶ内容である。ググれば出てくる。


顧客との接し方、部下や上司との接し方、はたまた友人や恋人との付き合い方もこれで大きく変わる。

普遍の万能理論である。

私の場合、20代中盤でこの理論を学び、毎日使ってきたから、もう慣れてしまった。

ここまで科学されると、
一種の怖さも感じてしまう。


が、この記事の結びとして、個人的に思っている関係構築の在り方の大前提を書いて、この記事を終わろう。



関係構築の在り方の大前提、それは、







「相手に喜んでもらう」




理論はツールに過ぎない。

全て相手に喜んでもらう、ということさえ意識すれば、かゆいところに手が届き、誰かに元気を与えられるような、そんな人にいつからでもなれる。

人間関係の全ての活動は、相手に喜んでもらう、という点さえ意識すれば、万事OKである。

要するに、現代を生き急ぐ私たちは、他人に喜びを与えるということに、神経を集中できなくなっている可能性があるのだ。



みんな自分のことで精一杯、ということだね。


喜んでもらう、ただそれだけを意識すれば、自然とたくさんの人から必要とされる人になれるはず。それを天然でやれる人が1番強い。


とらんと欲するものは、まず与えよ、である。


ちなみにこの記事は、moriiさんに喜んでもらうためだけに書いたわけだね。どうだったかしら。




ちょこちょこ書き溜めていったこの記事だが、少しばかり長くなりすぎた。もう終わろう。



最後にみなさんに質問。




「私は何タイプだと思う?」





さ、終わろう。


ではまた明日!

<あとがき>
人生は、理論・科学では語れないことだらけです。でも生きづらい現代においては科学のツールを持つことは有効な手段でしょう。さも私が開発したような書きぶりですが、知っている人なら「あぁ、はいはいあれね」となるような記事です。誰とでも仲のいいドラえもんみたいになりたいですよね。最後までありがとうございました。

【moriiさん】スタエフがんば!聴けたら聴く!

【今夜9時】じゃむむさんの日本史LIVEは昭和天皇!

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