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[1]じゃんけんを考える
この記事はまず、
じゃんけんを考えることから始めたい。
じゃんけんをしたことがない、という日本人はいないと思う。
相手に勝とうと思ったとき、向こうが「グー」を出してきたら、私たちは何を出すだろう?
「パー」だね。
では、向こうがチョキを出してきたら何を出す?
そりゃ「グー」だね。
あいこにしたかったらどうしようか。
向こうがパーを出してきたら?
そりゃ「パー」だ。これであいこでしょ。
じゃんけんをするとき、
私たちの頭の中にはある前提知識がある。
グー、チョキ、パーの特性である。
グーはチョキより強くて、パーより弱い。
この前提知識があるからこそ、
じゃんけんが成立するわけだ。
ここまではいいでしょ。誰だってわかる。
▶人間関係で考えると?
では、人間関係で考えるとどうだろう?
グータイプの人もいれば、チョキタイプの人もいて、当然パータイプの人がいる。これはつまり、それぞれの人が持つ個性のことである。
日々、私たちが誰かと会話をしたり、
誰かと関わっていると、
「この人は接しやすいな」
「この人は苦手だな」
「この人はよく分からないな」
と思うことがあるでしょう。
例えば、いつでも明るくて朗らかな人。
あるいは高圧的で結論を急ぐ人。
または論理的で危ない橋を渡らない人。
とか、自信家でノリで生きていそうな人。
私たちはみんな、それぞれに好き(得意)なタイプの人と、嫌い(苦手)なタイプの人がいる。
好きなタイプの人とだけ生活できるのが理想的だけど、現実問題、そううまくはいかない。苦手なタイプともうまくやっていく必要があるのだ。
で、どうしたら人間関係を円滑にできるか、会話をスムーズにできるかを考えたとき、一つの結論が導かれる。
それぞれのタイプとの、
正しい接し方(前提知識)を知っていれば良い。
じゃんけんと同じだ。
パーにはチョキ、
チョキにはグー、グーにはパーだ。
仕事をしていると、この正しい接し方を知らずに、ノリで仕事をしている方が散見される。そういう方に限っておっしゃるのだ。
「あの高圧的な社長を俺は説得したんだぜ、
やっぱセンスあるわ俺」
うるさい。
違う、違う。科学せよ。センスでやるな。
では、この理論では、
人間をどのように分類するのかを見てみよう。
[2]コミュニケーション別の4分類
私たちは、タイプ別に大きく4分類することができる。どう分けるかというと、
という分類の仕方である。
少しだけ解説する。
大体がこうでしょう。
で、これをマトリクスにした図が以下である。
もう、めんどくさいので、画像を引用する。
▶4タイプの分類マトリクス
図にすると視覚的にわかっていいね。
それぞれのタイプには名前がある。
少し解説する。
自分がどのタイプか
考えながら読むとおもしろいよ!
[3]それぞれのタイプとの接し方
さて、これで4タイプの分類が終わった。
じゃんけんでいえば、グー、チョキ、パーが、どんな特性を持っているのかが分かった状態である。
次に知りたいのは?
それぞれとの接し方であろう。
ここまできたら簡単。
戦国武将に生命保険をプレゼンするという設定で、対処法を解説してみよう。
▶織田信長へのプレゼン
信長はDrivingタイプだ。
このタイプは結論を急ぎ、かつ自分で決めたい特性を持つ。彼に生命保険をプレゼンするならこう。
適切だ。
このタイプへの対処法は2つ。
・結論から話す。
・複数の選択肢を用意し、判断をゆだねる
▶豊臣秀吉へのプレゼン
秀吉はExpressiveタイプだ。
このタイプはノリで生きていて、自分だけの特別感が大好き。彼に生命保険をプレゼンするならこう。
やっぱ、適切だ。
このタイプへの対処法は2つ。
・親しみやすくノリよく。
・プレミア感、特別感を伝えよう。
▶徳川家康へのプレゼン
家康はAmiableタイプだ。
このタイプは危ない橋を渡らない。自分だけで決断しない特徴を持つ。彼に生命保険をプレゼンするならこう。
家康もにっこりだ。
このタイプへの対処法は2つ。
・気持ちに寄り添ってあげよう。
・決断までのプロセスに伴走しよう。
▶明智光秀へのプレゼン
光秀はAnalyticalタイプだ。
このタイプは自分が納得できる情報がなければ、テコでも動かない。彼に生命保険をプレゼンするならこう。
光秀は200ページ読む。
このタイプへの対処法は2つ。
・データに基づいた話をしよう
・結論を急がせてはいけない
さぁ、これで対処法が分かった。
じゃんけんでいえば、それぞれに対してどの手が有効なのか分かった状態である。あとだしじゃんけんの権利をもっているような状態である。
で、
ここまで読んでくださるような聡明な読者さんなら、以下のような疑問が湧くはず。
「それぞれのタイプの見極め方は?」
そうでしょう、そうでしょう。
じゃんけんなら手を見ただけでわかるもんね。
人間は分かるようでわからないもんね。
よし、それを教えてさしあげよう。
[4]4タイプの簡単な見極め方
4タイプの基本的な分類方法は
以下のようなものだと先に書いた。
図式化するとこうだったね。
それぞれをどのように見極めるかというと、
2つの指標がある。
それは、
1.目線が合う or 合わない
2.身振り手振りが多い or 少ない
であり、これは以下のように対応する。
結論、これだけでいける。
会って早々、3分で判断が可能だ。
なんなら会わなくても話し方でわかることもある。
会って3分で見極めて、
それぞれにあとだしじゃんけんをすればいい。
▶たまにいる人
この分類方法が全てなわけではないのだが、知っているか知っていないかで、大きな差がつく。あとだしじゃんけんの権利を持つことになるんだから。
日々、いろんな人に会っていると、
本当は臆病なのに、信長を演じている人がいる。
仕事環境で、そうならざるを得なかった人たちである。めちゃ頑張っているのだ。
一見すると、信長タイプに見えて高圧的な印象を持ってしまうんだけど、上記の見極め方を知っていると、本当は臆病な徳川家康タイプだとわかることがある。
東京の会社員や、女性管理職に多い印象がある。
「なるほどこの人は信長を演じているな。
本当は家康なのに」
となれば、信長が求める結論ファーストの話し方と、家康が求める伴走してくれる人に自分がなればいい。そんなに頑張らなくていいよ、と言えるくらいの関係性になれば、信頼はがっちりだ。
おわりに
実のところ、これは「ソーシャルスタイル理論」と言い、営業に特化した大企業では、研修で学ぶ内容である。ググれば出てくる。
顧客との接し方、部下や上司との接し方、はたまた友人や恋人との付き合い方もこれで大きく変わる。
普遍の万能理論である。
私の場合、20代中盤でこの理論を学び、毎日使ってきたから、もう慣れてしまった。
ここまで科学されると、
一種の怖さも感じてしまう。
が、この記事の結びとして、個人的に思っている関係構築の在り方の大前提を書いて、この記事を終わろう。
関係構築の在り方の大前提、それは、
「相手に喜んでもらう」
理論はツールに過ぎない。
全て相手に喜んでもらう、ということさえ意識すれば、かゆいところに手が届き、誰かに元気を与えられるような、そんな人にいつからでもなれる。
人間関係の全ての活動は、相手に喜んでもらう、という点さえ意識すれば、万事OKである。
要するに、現代を生き急ぐ私たちは、他人に喜びを与えるということに、神経を集中できなくなっている可能性があるのだ。
みんな自分のことで精一杯、ということだね。
喜んでもらう、ただそれだけを意識すれば、自然とたくさんの人から必要とされる人になれるはず。それを天然でやれる人が1番強い。
とらんと欲するものは、まず与えよ、である。
ちなみにこの記事は、moriiさんに喜んでもらうためだけに書いたわけだね。どうだったかしら。
…
ちょこちょこ書き溜めていったこの記事だが、少しばかり長くなりすぎた。もう終わろう。
最後にみなさんに質問。
「私は何タイプだと思う?」
さ、終わろう。
ではまた明日!
【moriiさん】スタエフがんば!聴けたら聴く!
【今夜9時】じゃむむさんの日本史LIVEは昭和天皇!
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