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私の愚痴を応援してくれ
現在、私は人事にいる。新卒採用の真っ最中である。内定者を集めたイベントの中で、マネージャーが「あくまで、ひとつのモデルだけど、27歳になったら、700万円以上もらえます。700万円ってすごくないですか?」と放った一言に、私は不意に傷ついてしまった。
仕事と真面目に向き合ってきた自負のある私は、30歳を過ぎた今も700万円に未達である。それは、私が欠陥品だからなのか。会社はその準備があるのに、そこ
年始の旅により思うこと
2024年のはじまりにとねと松本へ行った。
松本はどこもかしこも素晴らしかったけど、
松本市美術館に行けたことがとてもよかった。
草間彌生のことはもちろん知っていて、作品も何度か実際に見たことがあった。ただ、その制作活動が、統合失調症というやまい、幻覚への苦しみによって始まったものであるということすら知らなかったのです(あまりにも無知!)。
彼女のストーリーを知ってから見る作品たちは、これまでよ
私構成要素は、私にしかわからない
何もない日に日記を書くとどうなるんだろう。
最近弛んでいるな、やだな、どうにかしたいな、と思いながら、まだどうにかならない日々を過ごしています。
Amazonブラックフライデーで、リップと化粧下地と、ヨガのブロックを購入しました。私は姿勢が悪いので、ヨガブロックを肩甲骨や尾骶骨に当てて、身体をほぐそうと計画しています。ヨガは、実は、7月ごろからはじめて、月に2回ほど通っています。彼氏と別れたとき
追伸 スーツケース片付けました
心の整理整頓 「友達いなくなるのさみしいなぁ」
最近、私の友達のあいだでは出産ラッシュである。
LINEグループが、「無事に生まれました〜!」「先にお母さんになった○○ちゃんたちはほんとすごい」「今度家に遊びにきてね〜」と賑やかだ。
私もすごく嬉しい。「おめでとう」と思う。でも最近、私のなかで「おめでとう」が減ってくると同時に違和感が少しずつ顔を出している気がしている。
それはLINEグループだから。言わされている感が、つらい。
「うち
他者の言葉で他者を語ること
武田砂鉄さんのラジオ『武田砂鉄のプレ金ナイト』を聞いている。
といっても、じっくり聞く回もあれば、お風呂で流してシャワーの音でかき消されたままの回もあり、聴取習慣はムラだらけ……
七夕の日のゲストは金原ひとみさんだった。
私は『蛇にピアス』も『マザーズ』も読んでいないので金原さんとの初の邂逅だったのだけど、印象に残る話があったので、残そうかなあと思います。
新刊『腹を空かせた勇者ども』は「知恵
「かもしれなかった」失恋バージョン
「かもしれなかったこと」について、先日わかばが書いていた。私は今失恋真っ最中だがら、もし彼と付き合わなかったら、これからも付き合っていたら、をばかりを考えてしまう。
とくに付き合わなかった自分を考えると、少し恐ろしい。いろんな影響を与えて過ぎ去った彼が私の中からいなくなるスペースに、他の何かが同じ密度であったのかなぁ。
それは仕事なのか、友達関係なのか、はたまた他の人との恋愛なのか。
そして
自己肯定感と自尊心について
久しぶりに痺れる体験をしたので書いてみる。
ルーマニアの本を読んでるんだけど、これが今年一面白い。
タイトルは『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないまルーマニア語の小説家になった話』だ。
著者の舞い上がった心、テンション爆上げの感じが肌感で伝わってくる。こういう感じ、自分もあったな~と。HONZに選ばれたときの気持ち。そのあとの飲み会で違う世界に迷い込んだ感じ
now and then
書き始めた今日は3月11日です。
この時期にいつも、くるりの「everybody feels the same」を聞く。
原発がテーマにあるとまことしやかに言われながら、もちろん真意は不明だけど、この曲がリリースされたのは2012年の夏。
震災直後からのことを思い出す。列島中で節電の気運が高まったり、計画停電の措置もとられて、なんとなく「地続きで運命共同体なワレワレ」を感じるさなか(照明を落とし
いい映画を観たよ おすすめだよ
先日わかばと『逆転のトライアングル』を観たので、感想を残す。
ポスターに「現代の超絶セレブを乗せた豪華客船が無人島に漂着」と書いてあった。私は『ハングオーバー』のような腹を抱えて笑える映画を想像して、せっかくの日曜だし思いっきり笑うのも悪くないな、という軽い気持ちで映画館に足を運んだ。超絶セレブの無人島生活、観てみたい。ありそうでない?ような新しさも感じた。
感想は、良い意味で裏切られた。何日
眠らん体と眠りたい私
寝つきがとにかくわるい
すんなり眠れるのはお酒を飲んで帰ってきた日くらいで、大体はベッドに入ってからモゾモゾもぞもぞと、「眠れないなあ」と思い続ける。
「眠る」って行為は、どうしてこんなにも思い通りにならないんだろうと思う。手足を動かす感覚で、眠れるようになれたら……。
(私だけかもしれないが)「眠る」と動詞でとらえると忘れがちだけれど、眠りってそもそも生理現象で。食事を前に「さあ、お腹へら
数学博士と兄の記憶について
『博士の愛した数式』(小川洋子著 新潮社・2003年8月出版)を読みました。
昔事故に遭い、記憶が80分しかもたない数学博士と、家政婦さんとその子どもの物語。家政婦さんが毎日家に行くと、はじめましての挨拶をする博士の姿があります。博士の挨拶の仕方は、「君の誕生日は何月何日かね」「君の靴のサイズはいくつかね」など数字にまつわるもの。数字は博士と家政婦さんの接点を見つける、博士なりの気遣いでした。