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now and then

書き始めた今日は3月11日です。
この時期にいつも、くるりの「everybody feels the same」を聞く。

原発がテーマにあるとまことしやかに言われながら、もちろん真意は不明だけど、この曲がリリースされたのは2012年の夏。
震災直後からのことを思い出す。列島中で節電の気運が高まったり、計画停電の措置もとられて、なんとなく「地続きで運命共同体なワレワレ」を感じるさなか(照明を落とした電車がけっこう好きだった。電力不足なんだし今もやればいいのにと思っている)、「不謹慎」という言葉とともにバッシングが起きたり、「“がんばろう”ってなんだ」とか、分断も様々あったなと思い返す。
それでも、混乱や悲しみを経て(あるいはまだそれらが続く中)この曲を聞いたときは、「みんなおなじことを感じているんじゃないか」というメッセージにめちゃくちゃ共感した。私は昔からナショナリズムが超苦手だけど、そんな私でも、ほとんどの人たちが同じことで心を痛めて、同じような問題意識と不安を抱えているはず、と思えていたのだ(単純に若くて無邪気だったからかもしれない)。

最近はどうだろうと思う。最近は、このとき感じていたeverybody feels the sameの気持ちはなくなっちゃったように思う。
コロナの流行があってから、私たちにはやっぱり分断が起きて、安易で冷たい言葉がさらにめちゃくちゃ飛び交うようになった気がする。なんだか、そこにいる人たちを信じられなくなっているときがある。社会が変わったからなのか、私が見聞きするもの・触れるものが変わったからなのか、どちらかは分からない。

先日、中村佳穂のライブに行った。バンドの人たちのコメントやプロフィールが載ったフライヤーをもらって、その中のチェロの林田順平さんのコメントにあった言葉が好きだった。
「今日に関わる全ての人が 地続きであるとよいですよね。」

井上陽水の「最後のニュース」を聞いた。
「世界中の国の人と愛と金が 入り乱れていつか混ざりあえるの」
と陽水さんが歌ったのは、1989年のことだそうです。

まとまらないままでも、分かり合えなさを包んで、よい社会になるといいなと思う。よい社会にしていきたい。
と、2023年の3月に思っていたのでした。
『想像ラジオ』を読み返そうと考えている。


とねへの追伸のコーナー
未知のなにかに時間を費やすこと、忙しく過ごしているとどんどん苦手になる、、結果何にも手をつけられなくて無為に過ごしたり……だめだよなあと思っている🥲『ザ・サークル』への挑戦、祝福します👏
lovelessは私も大好き。今度一緒に歌おう🥹

わかば

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