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読書感想文(書評)が書けるようになる6つのコツ

夏と言えば読書感想文。学生の皆さん、捗ってますか?

いや〜難しいですよね、読書感想文。そもそも読書自体が面倒だなと感じる人も中にはいるわけですから。

また本が読みきれたとしても感想が「面白かった!」の一言だけで終わってしまい、なかなか原稿用紙が埋まらない、なんて人もいます。

一言いいですか?

「今日でそれ、終わりにしましょう」

今回は誰でも簡単に読書感想文が書けるコツを6つ紹介していきます。読書感想文と書いてありますが、noteで書評を書くときにも使えるやり方ですし、紹介するコツの中には、読書術の1つとして応用できるものも含まれています。

参考書籍

児童向けだと思って侮るなかれ。とんでもない名著だったので紹介します!!

正しい読書感想文は存在しない!

そもそも「正しい読書感想文」なんてものはありません!感想を書く上で大事なことは自分の意見が入っているかどうかです。

最低限、文章の中に「ぼくはこう思う」「わたしはこう考える」が入っていれば問題ありません。

①読んだ本を通して自分の意見を持つこと。
②そして考えること。

この2さえできていれば、読書感想文は書けるようになります。

何を書けばいいかわからないときは

わからなくなったら基本に帰りましょう!大事なのは「自分を書く」ことです。読んだ本を通して考えた結果、自分はどう感じたのかが1番のポイントです。

まずは「ぼくは〜と思った」という文を書いて、「〜」の部分にどんな言葉が当てはまるか考えてみましょう。

ぼくは「マッチ売りの少女」を読んだ。この子は何も考えていないな、と思った。

上記の文章はそのまま本から引っ張ってきたんですけど、感想があまりにも辛辣なので、笑ってしまいました

それから次に、読んだ本が「どんな本か」を書いてみましょう。

「いっすんぼうし」のおにとお姫様は、きっと仲間だ。ふたりは、いっすんぼうしを一人前にしようとして(以下略

このように読書感想文を、一種の問題のように捉えてみると、書きやすくなるはずです。「この作品は何を語っているのか」「あなたはこの作品を見てどう思うのか」という問いに対して、答えていく。

それだけのことだと考えたら、シンプルに考えられるはずです。

「考える読み方」をすれば、効率よく感想が書ける!

読み終わったあとに本の感想を考えるよりも、読みながら考えたほうが効率が良いです。たとえば、以下のような部分に着目して読んでみてはいかがでしょう。

・この話はいったいなんなのだろう
・作者のイイタイコトはなんだろう
・この部分、疑問に感じるな〜
・自分ならこう考えるのにな
・これはなかなか良いことを言っているな
・こんなの絶対許せない!

どんなジャンルの書籍でも、上記のような感想は必ず抱くはず。これらは読書感想文を書くうえで、使える材料になります。あとは自分が思うように書けばOKです。

それでもやっぱり、書くことが見つからないときは?

「考える読み方」を実践したとしても、いざ書こうとしたとき、何を書けばいいかわからなくなることが、あるかもしれません。

あなたがもし、普段から書くことに慣れていない人であれば当然です。こうなったときは落ち着いて、以下のアクションを試してみましょう。

1もう一度、本を読み直す
2目をつむって考える
3散歩、音楽など気分転換する
4登場人物について考えてみる
5とにかく何か書いてみる

特に気分を変えるのは効果があります。緊張した状態では、感想文は書けません。一度書く環境から離れてみて、本の内容を考えてみるのがオススメです。

どうしても書くことが見つからないときの最終奥義

リラックスした状態でも書くことが見つからないときは仕方がありません。もう1度本を開いてみて、以下の方法を片っ端から試してみましょう。

①「いいとこさがし」の術
とにかく「これいい!」と思ったところを探してみます
②「へんなとこさがし」の術
逆に「これはおかしいな」と思ったところも探してみます
③「なるほどさがし」の術
本の内容に説得力を感じたところを探してみます。
④「面白いところさがし」の術
笑ってしまったところ、興味深いなと思ったところを探してみます。
⑤「気になるところさがし」の術
上手く言葉にできないけど、なぜか気になる場所があればチェックします。
⑥「似たとこさがし」の術
自分も似たような経験をしたと思ったところがあればチェックします。
⑦「気にいらないとこさがし」の術
思わず「ムカつくな〜!」と思った場所がないか探してみます。

「意見」の作りかた

本を読んで気になるところや書きたいことが見つかったら、どうのように意見を書いていくか決めていきます。

当然ですが意見というものは、自分自身で考えないと出てきません。考えるためのコツは、いったん常識を忘れることです。

人間は社会的な生き物なので、どうしても常識に縛られてしまいがちです。
これは群れの中で生きている以上、仕方のない部分ではあります。

しかし読書感想関していえば、常識は大して役に立ちません。せいぜい対立構造に使えるくらいです。

考えるとはすなわち、「問い直すこと」「疑うこと」から始まります。「なんでそうなるの?」「なぜだろう?」「みんなはこういってるけど、本当にそうなのかな?」こんな風に考えてみましょう。

キーワードは「なぜ」「もしも」「どうすれば」です。

もしも、自分がこの主人公の立場ならどうしたかな
みんな○○だという。でも、わたしは〜
どうすれば主人公は〇〇できたのか。ぼくはこう考える
なぜ主人公はこういった行動をしたのか。わたしが思うに〜

こいった文章にはきちんと「自分の考え」があります。こういった書き出しがポンポン浮かび上がると、立派な意見が出来上がります。

読書とは、書いた人の考えや、創りだした世界について考えることです。それは同時に、自分についても考えることにも繋がります。

だからこそ、感想文とは1人1人違うものになっているはずなんです。先ほども紹介した「なぜ」「もしも」「どうすれば」を駆使して、あなただけの意見を作ってみましょう。

それをそのまま使えば、読書感想文はできあがります!

まとめ

読んだ本を通して思考し、自分の意見を書くことが読書感想文である。

躓いたら①「僕/私は〜と思った」②読んだ本を「どんな本なのか」を書く

読書感想文の材料を効率良く揃えるために、考える読み方を実践する。

書くことが見つからないときは再読したり、登場人物について考えてみる

どうしても書くことが見つからない場合は最終奥義を使うべし!

「なぜ」「もしも」「どうすれば」を駆使して、「意見」を作ろう!

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