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地理で勉強したあの場所へ訪れてみる

僕にとって学校でする勉強はどれも退屈でした。当時は日々授業やら受験やらの圧迫感でしんどい思いを抱えていました。

そんな中でも地理の授業にささやかな興味を持ち、勉学に励んでいました。

今となっては、勉強の意味を理解しているし、なにより勉強が楽しいと感じています。知的好奇心最高!って言えるけれど、学生の頃にこのような感覚を持つのはなかなか難しかったでしょう。

とはいえ、当時の記憶はまだまだ脳内には蓄積されているから、わずかながらも「やって良かった」という気持ちもあります。

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ケルン大聖堂:世界最大のゴシック建築

高校生の頃、地理の授業で習ったことがあります。ゴシック建築がなんなのかはわからなかったけれど、ケルン大聖堂というとても大きな教会があることを知りました。

あれから10年が経った。昨日、ついにそのケルン大聖堂を訪れることができました。

フランスからドイツに入り、フランクフルトで4泊する計画を立てたものの、後になって思っていたよりもこの街に見所がなかったことを知ります。

だから、いっそ別の都市にも行ってみようと思い、地図で見つけたのがケルンでした。

この都市のど真ん中に、あのケルン大聖堂を見つけました。

これは見に行くしかない。そんな気持ちからケルン行きのチケットを購入しました。

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フランクフルトから車で2時間半、着いた先は100万人を抱える大都市ケルン(Köln)。

降りた瞬間、気温3度の寒さに加えて冷たい風が体にもろに当たり、凍える思いでした。しかし、同時に来たかった場所に来れた達成感も感じていました。

ここから少し歩き、ライン川へ向かいます。そして歩き始めてすぐに、川の向こうにあのケルン大聖堂が見えました。

大きい

出てきたのはシンプルな感想でした。その存在感は絶大で、高さ157mは数日前に見たパリのエッフェル塔の半分ほどしかないものの、とても大きく映りました。周囲に高い建物がないことやその精緻な装飾からその偉大さを感じ取れました。

ライン川に架かるホーエンツォレルン橋を渡ります。この橋は恋人たちが南京錠を掛ける恋の聖地ともなっています。

徐々に大きくなっていく大聖堂を感じながら橋を渡り、ついに真下までやってきました。人々はみな真上を見上げている少し奇妙な景色の中、僕も同様に真上を見上げていました。

ぐるりと周り、大聖堂の正面側に来てみると、改めてその大聖堂の大きさを実感することになりました。それはまさに「世界最大のゴシック建築」にふさわしい荘厳かつ精緻な作りで、これだけ大胆ながら細部にまで装飾が施されていました。

正面から見たケルン大聖堂

すごい。

人々が見上げる尖塔から人々が吸い込まれていく入口まで、全てが豪華です。これだけでこの地に来る価値があったと感じました。

大聖堂の中はこれまた壮大で、高い天井と嵌め込まれた多くのステンドグラスがこの空間に佇む僕の存在を小さくさせます。未だかつて感じたことのない異色の体験に興奮しっぱなしでした。

ケルン大聖堂の中

改めて昔の人々はすごいと思ったし、それだけ長い年月をかけてつくられたこの大聖堂の偉大さを実感しました。

教科書に載るのも納得の建築でした。

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螺旋階段を登り尖塔へ来ました。ここからは、ケルンのどこまでも続く家々が見渡せます。ケルンの市民にとってこの大聖堂は日常の風景であり、市民の誇りになっていると強く感じました。

満足感の大きいケルン大聖堂への訪問となりました。

今回、かつて学校で習ったケルン大聖堂へ訪れることができました。

「世界最大のゴシック建築」というただそれだけの情報だけを頼りに行ったものの、その「最大」の意味を強く実感し、納得感が強まりました。加えて、もっと歴史的な観点からも考えていきたいと思いました。

大人になると勉強機会が大きく減少します。僕はそんな中でも改めて勉強をして、知識を習得していきたいと思いました。この楽しさを享受していきたいと思いました。

同じものを見ても知識があるかないかでその楽しさは変わってきます。だから、楽しく勉強をして、一度しかない人生をもっと楽しんでいきたいと思いました。


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それでは、また明日お会いしましょう!

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