マガジン

記事一覧

固定された記事

短歌を「読む」 -音楽から考えよう 1-

 第一回は音楽を手掛かりにして、この歌を鑑賞したいと思う。  「色のないゆめ」というワードが印象的な歌だ。それを「素敵」と評して、作中の登場人物(以下「人物A」…

>~<っっ
7か月前
25

短歌

ガラス越し剥がれたポスター日常の一つのニュースの一つの殺戮

>~<っっ
4日前
1

短歌

戦争を仕掛けた国にも巡り来るクリスマスをNスペで観ていた

>~<っっ
6日前
3

短歌

思想は、分類であり必ずある。へたれたマリオネットにはならない。

>~<っっ
2週間前
2

短歌

無知に形成した過去の自分が分からねえよと後ろから席を蹴る

>~<っっ
3週間前

短歌(2021.投稿系)

紛れもなくひとからうまれたぼくなのだ浴槽でるとひどくさむくて (毎日新聞2021.1.11朝刊 毎日歌壇加藤治郎欄入選) 「寒すぎて鼓膜がこおりついたかもしれん」「氷の…

>~<っっ
1か月前
1

俳句(投稿系)

たましひを剝ぐセーターの静電気 (東京新聞2021.1.24朝刊 東京俳壇石田郷子欄入選) 残る暑さ本棚の間行き来する (毎日新聞2021.9.26朝刊 毎日俳壇小川軽舟欄入選)…

>~<っっ
1か月前
1

短歌

ふしあわせは猫で、鬱は犬、人はそこでいかなる語で呼ばれよう

>~<っっ
1か月前

短歌

大戦が終わっていないのではなく大戦発明以後が永劫

>~<っっ
1か月前
1

短歌

蜂と蝶 18を超え23 見上げれば斃れたようなもの

>~<っっ
1か月前

短歌

社会がゲシュタルトのバケモノならだれも望まず戦争もしよう

>~<っっ
2か月前
1

短歌

あれは霧 あれは木の葉 私の知らない秋 私の知らない戦争

>~<っっ
2か月前
2

短歌

稲が全てたおれた田んぼのこんじきは果てなき再生である現在

>~<っっ
2か月前
1

短歌

ぼくたちは未来へ殉死できるでしょう積雪は足跡を葬って

>~<っっ
2か月前
4

短歌

じゃあそれは幸せかなど裁定も憚るヘルマン・ヘッセ「クヌルプ」

>~<っっ
3か月前

短歌

白紙を掲げ連行される蒼生よ言葉よ肉を失くしても生きて

>~<っっ
3か月前
1
短歌を「読む」 -音楽から考えよう 1-

短歌を「読む」 -音楽から考えよう 1-

 第一回は音楽を手掛かりにして、この歌を鑑賞したいと思う。

 「色のないゆめ」というワードが印象的な歌だ。それを「素敵」と評して、作中の登場人物(以下「人物A」)が靴紐を解く。このパワーワードを読み解くために、下の句の描写について考えていきたい。

 ここで、三つの楽曲の歌詞を引用したい。まずは一曲目。KOTOKOの「サクラノアメモエギノヨ」から。

 この歌は、誰かとの離別を主題にしている。そ

もっとみる

短歌

ガラス越し剥がれたポスター日常の一つのニュースの一つの殺戮

短歌

戦争を仕掛けた国にも巡り来るクリスマスをNスペで観ていた

短歌

思想は、分類であり必ずある。へたれたマリオネットにはならない。

短歌

無知に形成した過去の自分が分からねえよと後ろから席を蹴る

短歌(2021.投稿系)

短歌(2021.投稿系)

紛れもなくひとからうまれたぼくなのだ浴槽でるとひどくさむくて

(毎日新聞2021.1.11朝刊 毎日歌壇加藤治郎欄入選)

「寒すぎて鼓膜がこおりついたかもしれん」「氷の声が聴けますね」

(毎日新聞2021.1.23朝刊 毎日歌壇伊藤一彦欄入選)

あわくうちよせる頸のない潮騒にビニールのかべ光あそばせ

(毎日新聞2021.3.1朝刊 毎日歌壇加藤治郎欄入選)

ひかりまで三歩くらいの位置に

もっとみる

俳句(投稿系)

たましひを剝ぐセーターの静電気

(東京新聞2021.1.24朝刊 東京俳壇石田郷子欄入選)

残る暑さ本棚の間行き来する

(毎日新聞2021.9.26朝刊 毎日俳壇小川軽舟欄入選)

天高し道を掃くひとひとりきり

(毎日新聞2021.11.8朝刊 毎日俳壇片山由美子欄入選)

短歌

ふしあわせは猫で、鬱は犬、人はそこでいかなる語で呼ばれよう

短歌

大戦が終わっていないのではなく大戦発明以後が永劫

短歌

蜂と蝶 18を超え23 見上げれば斃れたようなもの

短歌

社会がゲシュタルトのバケモノならだれも望まず戦争もしよう

短歌

あれは霧 あれは木の葉 私の知らない秋 私の知らない戦争

短歌

短歌

稲が全てたおれた田んぼのこんじきは果てなき再生である現在