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短歌を「読む」 -音楽から考えよう 1-

 第一回は音楽を手掛かりにして、この歌を鑑賞したいと思う。  「色のないゆめ」というワードが印象的な歌だ。それを「素敵」と評して、作中の登場人物(以下「人物A」)が靴紐を解く。このパワーワードを読み解くために、下の句の描写について考えていきたい。  ここで、三つの楽曲の歌詞を引用したい。まずは一曲目。KOTOKOの「サクラノアメモエギノヨ」から。  この歌は、誰かとの離別を主題にしている。そういった歌の一節だ。  歌の中の主人公が、この後自分の前から去ってしまう「君」

    • 短歌

      フロストノヴァの歌声だなあと思わなかったとき私も0度死んだのだ

      • 短歌

        日常が自然治癒して私から他者の苦難が染み出していく

        • 短歌(2022.投稿系)

          空へ手をのばすくせがある、空にある吊り手を思う名残のような (短歌研究2022年1月号 短歌研究詠草高野公彦選一首掲載) ふりむけばたいていはもうもどれない 遠雷を聞く、銀河を思う (日本経済新聞2022.1.8朝刊 日経歌壇三枝昂之欄入選) 瘡蓋、ときみが呟く。大きいね、って海へ向いたまま答えた (毎日新聞2022.2.7朝刊 毎日歌壇加藤治郎欄入選) 朝だった。永遠に朝。くるしいな。どこにもひかりがなくて、みどり。 (毎日新聞2022.2.15朝刊 毎日歌壇

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