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精神疾患発病後、はじめての登山に行ってみた


登山する前の状態

そもそも最後に登山したの、いつだよ

社会人になってから登山しましたっけ私????
そもそも遡ったら登山っぽい登山って小学生の林間学校とかくらいまでしか記憶ないんだけど…。山梨の昇仙峡でちょっとハードな急斜面を頑張ったことはあるけど、あれは岩場に行くための一瞬であってほぼロープウェイだし…

「闘病中初の登山!☆彡」とか言ってるけど、私、ある程度記憶できる年齢になってからの登山そもそも人生初じゃね???

え、怖いのか怖くないのかも分からんぞ。何に注意したら良いんだ。そういう時は私の住み家であるX(旧:Twitter)で登山行く宣言しておこう。皆様優しいから色々と情報を下さるはずだ。

精神疾患持ちとしての登山の心得

あぁ…皆様本当にお優しい。

「寒暖差あるから体調だけは気を付けてね!」
「お薬持ったね?」
「油断には気を付けてね!」
「おトイレ困るからカフェイン摂っちゃだめよ!♡」

(当界隈の場合、痛い気持ち悪いに対する薬は勿論当たり前。加えて抗不安薬など様々な種類を指す。皆までいわずとも薬の一文字で通じるのだ)
(油断に関しては私が以前に頓服忘れて飲み会欠席した前科があった)

心得とか言いながらカップ麺とか言ってんですけどね。このポストだけだと分からないのですが、山頂カップ麺したかったのはワタシじゃなくて夫氏です。もらったので同罪ってことで。

・寒さ対策
やらないと骨臓器筋肉すべてが痛くなったりするので不快指数MAXで死ぬ(精神が)
・薬
具合悪くなったらどうしようっていう不安で具合が悪くなれるので、不安にならないお薬も含む。
・油断
脳機能が落ちているので注意力がやられている。本当に油断すると山で死ぬ。シンプルに事故。
・事前調査
だいたいどんぐらいハードか。そもそものやつ。
・朝早いなら早く寝ろ
界隈の我らは基本1日の半分は睡眠薬で常にラリってるからさっさと飲んではよ寝んと朝起動するのは無理ゲー。
・ゴミ袋
まあこれはB'zライブレポの時と同じ。自然の中に汁びったびたのカップ麺容器捨てたりなんかしたら罪悪感で自殺しかねない。兼、嘔吐用な。メンタル界隈には吐くのが御家芸みたいな私のような人間がおそらく不特定多数いるはず。
・靴
これに関しては持ってなかったから7年前に買ったランニングシューズで行った。物持ちいいな。今回行くのはその程度で済む山だからOK。

さあこんなもんか。朝ごはんのおにぎりも作ったし、5時おきに向けて20時に寝…ようと思ったらサッカーの試合放映してて結局22時に寝た(おい)

準備は心得たんだがプチアクシデント

ちょっと前日やたらと仕事(ラジオ収録、セルフネイル、買い物、手のかかる料理2種)が片付きすぎてておかしかった、躁転が疑われるレベルのスピード狂。布団に入っても1mmも眠れる気配がない。加えて4週間前に操転しかけたときに飲んでた強めの鎮静剤が前日から中止になっていた。
加えて、隣と下のテレビの音がうるさい。音してたのはお互い様だからご愛敬だったし、一回も気にしたこと無かったやんおい!気になって仕方なかったので、泣く泣く入眠剤と抗不安薬を飲んだ。こいつら飲むと翌日起動しづらい事あるんだよなぁ…

3秒で寝た。(チョロすぎ。)

そんで普通に起きた。(私、病気だったっけ。)

今回は東京の高尾山に行きました

登りは稲荷山コースを行くよ

高尾山口駅近辺の「高尾山に来ました!」の写真撮ってないわ

記事用の今から登ります!みたいな写真撮っとけよな…
今回別に記事にするつもりは無かったんだが、意外と気付きが多かったため書くことにした。ので無い(言い訳)

どアップだけど、高尾山の看板。7,8コースくらいあってレベルが選べるので多くの人が来るのもうなずける。私たち夫婦は大変に申し訳ないが神社や寺といったものに一切の信仰心がないため、ひたすらに自然を最短ルートで駆け上がれる系のコースを選択。自然に包まれたくて来たからね。あと山頂カップ麺。

目安90分か。まあジムも結構行ってるし丁度そんくらいで登れるだろう。

さて、登りますかね

稲荷山コースの看板

「サルが出ます」じゃなくて「エサあげんな」なるほど。地域猫みたいな感じでサルが出ると思ってた方がいいのな?やっぱ山は甘くないな。

なんか赤い毒キノコ触るなって警告もあった。オッケー、ウェットティッシュは持ってるけれども何も触らないで行こう。

少し湿った土と木の根っこでぼこぼこしてたりちょっと岩肌が見えてるような斜面をずんずん行くんだよな確か登山って。覚えてる、覚えてるよ林間学校。(小5)

登るべ!!!
運動神経お化けの旦那氏!私がヘバっても置いていかないでくれよな!








人工物感しかねえ

え。これ登るの?(いやだ)


何かねぇ、いや、木の香りするし、いいんだけど。稲荷山コースこの手の板の道と階段が半分くらいだったのよ。親切なんだけども。小5のときとかなんか手綱伝って崖とか上がったシーンとかあったと思うんだけど???優しすぎない???

もちろんちょっとズルって滑ったり、木の根っこに足つっかけて「おっと!」みたいなことはちょいちょいしたよ。そういう道もあった。以前栃木の戦場ヶ原に行く途中の森の中では自然を楽しめたんだけど、気付いたよ。

登る系の自然、足元怖すぎて全然景色楽しめないな。

いや多分、これ。これが病気のポイントなんだと思う。もともと発症前から大人になっても自転車で単独事故起こして3針縫ったりとかしてる人間だからあれなんだけど。当時は自分のソレを怖いと思ってなかったのよ。今はちゃんと歳取ったのか病気のせいなのかどっちか分からないけど、予期不安がヤバすぎて。ケガして夫に迷惑かけたくないし。こんな山の中じゃ救助隊の人だって迷惑だろうし、そもそも電波微妙に通じないし。ほらほらどんどん出てくる予期不安。ワタシ昔そんな細かいこと考える人間じゃなかったでしょうよ…。

というわけで、ほとんど下向いてた。登山に行ったことは楽しかったし後悔はしていないが、趣味になることはなさそうだと悟った。なんかもっとむしろハードなとこ行こうかな?そしたら楽しめるかも?


爆速で山頂についてもうた

到着。自然に囲まれて東京を一望も面白いね。

ごめんなさい。
山頂に行くまでにもうちょっとなんか書けるかなと思ってたんだけど、マジでズンズン登ってしまってサルも出ないし鳥は居るけど目視できないし川とかも無いコース行っちゃったし木で舗装されてるし。

特にこれ以上書けるような事件が起こらないまま山頂に着いてしまった。

富士山はまだお化粧前

富士山はまだ雪化粧前。さすがに紅葉も始まってないしちょっと早いよね。土地勘がないからどこの遊園地かわかんなかったけど、観覧車とかも見えた。山頂脇の別の展望台からはスカイツリーとかも見える。らしい。私は見えなかったけど。(え)


結局、発病後初の登山大丈夫だった?

ZUMBA45分間よりカロリー消費してねぇ

結論:くっそ余裕でした。

90分の約半分という速度。伊達に毎日ジム通ってなかったんやな。これは社会生活送れない分、妊婦さんになれるように頭はダメでも体力だけは…!と思って頑張って鍛えてた努力の結果だと思っていいかな。夫氏、ジム通わせてくれてありがとう。
ごめん。足元と登るのに夢中で2回くらい置いてったね。


夫がやりたかったらしい「山頂カップ麺」

カップヌードルはやっぱシーフードだよな

なんか、夫は高尾山もう3回目くらいで今さら登るのは別に、って感じらしくて。最近はやたらとキャンプちっくなものに思いを馳せていたので、「山頂でカップラーメン食べたい」と言っていた。ならば妻はアッツアツの熱湯を持っていってあげようじゃないの。

私は朝ごはんのおにぎりが一つ残っていたのでそちらを食べた。夫に少し貰ったスープは汗冷えした身体に染みわたりとっても美味しかった。夫の言ってた噂は本当らしい。

どうやら何らかのミッションの上でいつもと同じものを食べると、格段に美味しくなるらしい。

これお祭りで食べる焼きそばとか遠足でのお弁当とかそういうのもおなじものに値すると思うんだけど、そういう行為をしに行くって大事だね。分かってても毎日に忙殺されるとそういう些細な幸せって忘れちゃうじゃん。

土日使って心を豊かにするっていうのはこういう事なのかもしれんな。と今回の登山に対しての私にとっての価値に気が付いたのだった。


超余談

ちなみにこの途中で隣に座ってきた夫婦が、キャンプ用のコンパクトガスコンロを出し、袋ラーメン・ニンニク・シャウエッセンetc… うちの夫の好きな物をこれでもかというほど広げてプチキャンプし始めたため、彼の顔がみるみるうちに切ない顔になっていった。カップヌードル、もうBIGじゃなくてSMALLやな…かすんで見えるわ。

さっきまで富士山とカップヌードル撮っておじぃおばぁに注目されてどや顔で席に戻ってきて食べてたのにww
隣の夫婦、もうやめてあげてwwwww
特にシャウエッセンは夫が普段我慢してる大好物なんだよwww勘弁してやってくれwww

夫は帰りの電車でずっとキャンプ用品のサイトとにらめっこしてた。
男って可愛いな。

帰りは正直あっけなかった

当方、神社や寺というものにあまり興味がなく(景色や建造物としての技術や綺麗さには関心できるのだが、信仰心においての興味が無いの意)夫もそのタイプのため帰りに選んだルートはもうただのコンクリートロードに等しかった。もちろん甘酒とか団子とか魅力的なものはあったけど、山頂で食べたからお腹もすいておらず。

リフト久々に乗りてえな

リフトって最後に乗ったの小6のスキー以来だったから、コンクリートロード40分かけて下るならリフト乗ってちょっとアトラクション的な楽しみ方で帰ろうや。ってことになり、乗車。思ったんだけど、

下りのリフトばちクソ怖いな。

リフトって今までスキーのためにしか乗ったこと無かったから、のぼるリフトにしか乗ってなかったのよ、あれだけでも落ちたらどうしよと思ってたけど。安全バーもない中で急斜面を下るリフトめっっっちゃ怖かった。浅はかだったわ。緊急停止とかされたら登りの人と違ってうちら前のめりだからね。落ちるど???

絶叫系無理、高所恐怖症、不安障害
みんな、まじで気を付けてくれ。お願いだからちょっとでも不安なら手前のケーブルカーに乗ってくれ!!!!!箱で守られている!!!!


おわりに

行ってよかった

すでに筋肉痛が来ててちょっとウフウフしてる。まだ若いな。(何が)
正午前には最寄り駅についてサイゼリヤでピザ食べて帰ってきてこの記事を書いてる。夫が常に効率のいい動きをする人だと行事が色々と爆速だな。もうお風呂も倒しちゃってるもんね。あまりに早すぎて登山したこと本当だったのか疑うレベル。

この後に昼寝をするつもりなので、起きたら身体がバッキバキでやっと現実を受け入れることになるだろう。

先に寝てから書くか迷ったが、寝たら確実に忘れる鶏頭なので書いておいてよかった。色んな気付きを整理できた。

気を付けて、アドバイス、おかえり
色々とお声がけくださったX(旧:Twitter)の皆様、ありがとうございました!

そしてこのしょうもない私の登山日記を最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。こうやって楽しむのもアリよ!!っていうのがあったらぜひコメントで教えてください。

それではおやすみなさい!(筋肉痛怖い)

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