見出し画像

長崎で平和について考えた男子大学生。〜最終日前編〜


みなさん、こんにちは🐾今日は旅記録です〜
今回もどうぞゆったりお付き合いください。


旅に飢えている男子大学生がお届けする旅の振り返り企画。「自粛があけたら長崎行くわ!」と言ってもらえるように長崎の魅力をたっぷり綴っている。


つい最近始めたばかりの気持ちでいたが、今回で第6回目を迎えるらしい。……ということは、振り返り初めて6週間も経っているということだ。自分のマイペースさに驚くとともに、長崎旅行したのがそれほど昔に思えないような気持ちになっている。ある意味、得した気分だ♪


さて、今日は3日にわたる長崎旅行の最終日の前半を振り返っていきたいと思う。前半と言っても毎度のことながら、前半を振り返り切れるかどうかは”神の味噌汁”だ。


なお、旅のお供をしていただくにあたって、前回のnoteを見ていただくことをおすすめする。僕は、思い出や感情が重なって一つの旅という作品ができていると思っている。ぜひチェックを。



それでは準備ができた方は、一緒にタイムマシンに乗って旅を振り返っていこう💨


🐶


夢のような一大イベントから一夜開け、今日は長崎旅行最終日である。本当に「あっ」とも言えぬ間、という気分だ。朝、ちょっと早めに起きた僕たちはスーツケースに荷物を詰め込み、ホテル1階で最後の朝食を楽しむ。気のせいか、いつも(1日で常連気分)と比べて美味しく感じる。"これが最後"とホテル特製のカステラやはとしを十二分に味わっているからかもしれない。今だったら、"朝食"と書いて"幸せ"と読める。それほど満ち足りた気持ちになった。


「ありがとうございました。」


友達と2人ロビーで初日と同じホテルマンの方にルームキーを渡してお礼を言った。”言う”というか溢れてきた。心からの感謝とはこのようなことを指すのだろう。


「またいらしてくださいね」


僕たちは深く肯いた。絶対また来ますね。


外に出てホテルに背を向け歩き出すと、先ほどまでの幸せな気持ちが一転、もう旅が終わってしまうのか、という悲しい気持ちが湧き上がってきた。手には重いスーツケース、後ろにはホテル。状況が僕に旅の終わりを実感させてくる。暗い顔をしていたのだろう、仏がちな友達は僕に笑顔でこう言った。


「まだまだ、旅は続くよ。飛行機までは時間があるんだし、あそこに行って平和を感じよう。」


そうだった。まだ時間があるんだった。この時間を使って、あそこに訪れなければ、長崎に来た意味が半減してしまうと言っても過言ではない。僕は元気を取り戻し、友達とあそこを目指した。仏、ありがとう。


🐶


路面電車をおりGoogle マップを頼りにしばし歩みを進めると、色とりどりの花が見えてきた。


画像1

画像2

画像3


平和公園である。


階段を上りきって一望できる景色に僕は息を呑んだ。


画像4

画像5


そこには、確かに、平和で穏やかな時間が流れていた。天気の良さも相まって、とても気持ちが良い。


教科書でしか見たことのなかった公園中心部にその身を据える像に近づくと、ますます『平和であることの大切さ』を身に染みて感じるようになっていった。


画像6


僕は平和な時代に生まれ、平和が当たり前だと思って過ごしてきたけれど、それは、そうではない確かに存在した苦しい時間から長い間、多くの人々が平和を願い、それを実現しようと働きかけ続けてきたからこそ感じられることなのだと。そう思うことが必要だと。僕たちは目を背けず向き合わなければならない。


画像7

画像8


🐶


平和祈念像の側には、折り鶴の塔というものが建てられていた。


画像9


たくさんの祈り、願いがこの鶴には込められている。僕たちは全身でそれらの厚い想いを感じ取った。原子爆弾犠牲者の霊を慰め、世界の恒久平和を願う大きく強い想い。一人一人の想いは世界を変えるほどの力は持てないかもしれないが、それらが集まれば日本は、世界は変わっていくと思う。この様々な色を持つ折り鶴が重なり合い、大きく鮮やかで、多くの人々に訴えかけるモニュメントになっているように。


画像10


🐶


たくさんの思いや考えでいっぱいになった僕は、自分の体力が消耗していることに気づいた。あたりを見回すと、アイス屋さんを発見した。近くのパネルを読んでいた友達を引っ張り、アイスを買いに行く。どこまできても食に目がない自分に呆れながらも、「天気が良く気温も高いんだから、食欲がそそられてしまうのは必然だろう」と割り切ることにした。


画像11


チリンチリンアイスと呼ばれ、長崎の名物らしい。売店のおばちゃんがフレンドリーに教えてくれた。喋りながらこの特徴的な花形を完璧に作っていくおばちゃんはさすがだ。僕だったら喋ってるうちにアイスをとかしてしまうだろう。


ちなみに、『チリンチリン』と言う呼び名は、昔アイスを売る際にチリンチリンと鐘を鳴らしていたことに由来するらしい。いかにも”古き良き”を感じさせる逸品だ。


平和祈念像を遠目に見ながらチリンチリンアイスを食す。暑い日差しを浴びたチリンチリンは溶解が早く、すぐに一番美味しいちょい溶けを超えてしまった。それでも、さっぱりしていて、普通のアイスとは一線を画した、新感覚のアイスという感じがじて、とっても美味しい


遊んでいる子供達や鳥のさえずり、おばちゃんの活気ある「チリンチリンアイスはいかが〜」、時折「美味しいね」と言い合う友達との会話、アイスの冷たさやアイスを舐める音、肌をさらさらとすり抜ける穏やかな風、アイス越しにぼんやりと見える平和祈念像……。それら全てがゆったりとした時間の中で五感を通して僕たちを包み込んでいるようだ。


「平和だなぁ」

「平和だねぇ」


鳩がやってきた。鳩も肯いているような気がした。


🐶


長崎旅行最終日前半はいかがだっただろうか。


今回は僕の平和への考えが多く、いつもの旅の記録とはまた違った内容になった。


今日は8月6日。時を合わせてこの文章を描いたわけではないが、偶然にも平和について考える日が重なった。


1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下された。その日から今日で75年を迎える。被爆者の平均年齢は80歳を超え、原爆の悲惨さや平和の当たり前ではない大切さを語り継ぐことが難しくなっていると言われている。しかし、だからと言って、現代に生きる僕たちは原爆や平和について考えなくてもいいということには決してならない。なってはいけない。本文でも触れたが、当たり前のように生きられている、戦争なく日々を送れている僕は、もう一度当たり前が当たり前ではなかった時代やそこから平和へと向かった先人のど願いや努力ときっちり向き合わなければならないと思う。


この先も日本でずっと平和が続きますように。
世界が平和になりますように。


🐶


次回は、長崎旅行完結できるかな(できない)??


今日振り返って改めて思ったけれど、長崎は見るべきところがある本当に魅力的な場所だな。また歳を重ねて旅したら、全然違った見方ができるかなとも思った。その比較のためにもnoteはずっとやっていたい。


さて、最終日のお昼は、ついにあの長崎名物〇〇を食べる!!それではまた次回。お楽しみに〜👋


🐶


今日参考にしたサイト⬇︎





















この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

いただいたサポートは、ちょっと良い昼ごはんに当てさせていただきます😉