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【詩のようなもの】新世界
あなたの生きる世界線に
迷い込んだ私
その世界で知ったのは
どうにもならない感情
恋を知ったの
あなたの生きる世界は
色鮮やかで 心揺れる音楽が流れ
青い空と緑の芝の上
私は素足で踊り出すの
微笑みながら見つめるあなたの前で
ありのままの私が踊るの
このままこの世界で生きられたなら
あなたと二人なら何も怖くはない
真剣に感じていたの
それなのに私の中の感情が
あなたを知ろうと本能のままに
素足のス
【詩のようなもの】奇跡
あなたは奇跡を信じますか?
信じようと信じまいと
これを読んでいるあなたの存在が奇跡なのです
命とは儚く 無限の偶然の中で
あなたは今ここに居て
あなたは今これを読んでいる
だから奇跡は日常の中に
溢れているのです
何気ない時間も
好きな人を想う時も
悩んだり苦しむ事も
奇跡の上に成り立っているのです
明日が生きて迎えられるかもわからない
朝起きて何事もなければ
それはそれで奇跡なんですね
日曜
【詩のようなもの】私
私の中にある
無数の私たち
不貞を楽しむ私
処女のままの私
幼女のままの私
年老いて死を待つ私
社交的な私
自堕落な私
無数の私たちが心に入り込む
『あなたは誰?
どんな私なの?』
心が徐々に染まり始め
数多くの言葉が溢れ出て
それを紡いでゆく
そして1人の私の詩が生まれる
もう数え切れないほど繰り返し
もうありのままの私は消え去り
経験の無い人生を経験した私が
心に入り込む
ありのままと思う私が
【詩のようなもの】無限心中
絡み合う腕と腕
暖かな朱色が
天にかざす二人の手首から
見つめ合う二人の裸体を染めてゆく
もうどうにもならないから
何もかもが許される事はないから
二人は地獄巡りを選んだの
黄泉の地で離れ離れになろうとも
そして無限に続く苦痛の世界に落ちても
二人で選んだ答えを胸に抱ければ
あなたのこの流れるぬくもりが私のと混ざり合う
同じ色 同じ味 同じ命
きっと きっと幸せだと思う
きっと きっと 何もいらな
【詩のようなもの】幸せの青い鳥
幸せって
なに?……
満足感?
充実感?
満たされた想い?
だけど
青い鳥を捕まえたら
手の中で消えてしまったよ
幸せって
いつまでも続かないモノなの?
あの人は答えてくれた
続かせる秘密の言葉を
『ありがとう』
この言葉を忘れなければ
青い鳥は消えたりしないよ
幸せって
儚い一面があるからこそ
大切に
大事に
『ありがとう』と想う事だよ
【詩のようなもの】不倫
バックミラーに映る
君の後ろ姿 遠ざかる
もう二度と会えないと
死ぬまで 死んでも
会う事はないと
気づいた時 ハンドルを叩き泣いた
カチカチと鳴るファザード音
帰る場所があるのに
帰りたくないこの気持ち
待つ人がいるのに
俺の罪は どう償えば良い?
純粋な心をふたつも傷つけて
自分の心の痛みを
悲劇のヒロインの様にしてる
汚い男……
きっと帰れば良い夫を演じて
きっと明日になれば
良い上司を演じ
【詩のようなもの】メガネくん
あなたは眼鏡がないと
世界がぼやけて見えてしまうと言う
光は滲み
物の輪郭はあやふやで
心が疲れた時は
わざと眼鏡を外して
世間を眺めると言う
何もかも型にはめて
白黒はっきりするより
とても美しく目に映り
心を和ごましてくれると言う
私を見る時
あなたは眼鏡をしている
眼鏡を外して
私の存在をあやふやにしないでくれる
はっきりとくっきりと
あなたの目は眼鏡を通して
私を見つめてくれる
これからも
【詩のようなもの】死にたいキミに
キミが漏らした言葉
『死にたい』
何も言えなかったよ
生きてほしいなんて
キミには残酷な言葉
言える訳ないよ
だから好きな方を選んで良いよ
ただ生きていた事に
意味はあったと思うよ
キミが産まれて生きていてくれて
ボクは嬉しかったから
だからせめてお願いだから
今は一緒に泣かせて
キミは死にたいほどの辛さを
ボクは情けないほどの無力を
産まれてくれて
ありがとう