【詩のようなもの】無限心中

絡み合う腕と腕
暖かな朱色が
天にかざす二人の手首から
見つめ合う二人の裸体を染めてゆく
もうどうにもならないから
何もかもが許される事はないから
二人は地獄巡りを選んだの
黄泉の地で離れ離れになろうとも
そして無限に続く苦痛の世界に落ちても
二人で選んだ答えを胸に抱ければ
あなたのこの流れるぬくもりが私のと混ざり合う
同じ色 同じ味 同じ命
きっと きっと幸せだと思う
きっと きっと 何もいらない
二人の命 かけがえのない二つの命
お互いに与え合える喜びは
どんな世界が待とうとも
全てを包み込み幸せに変えてしまうでしょう
あなたの輪郭がぼやけてゆく
あとひととき 口づけを交わすひとときを
悪魔に願うわ

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