見出し画像

【私の仕事】 忘備録(73)台湾人エミリさんと「奈良の物件調査旅行」


◆この記事の内容:

「メンズエステ店オーナーの台湾人のエミリさんと奈良でエステ店をすることをができるか調べに行ったこと」を書いています。


【私の仕事】 忘備録(72)台湾人エミリさんからの依頼 からのつづきです。



朝8時の待ち合わせ

エミリさんが、朝8時に車で迎えにくることになっていた。自宅の前だと流石に近所の目があるので、近くのコンビニの駐車場に着いたら、電話してくることになっていた。今までの中華系の人々との長い付き合いから、だいたい約束の時間通りには来ない。エミリさんも30分くらい遅れるだろうと予測していた。

妻が出現のため、毎日朝8時に家を出る。エミリさんが8時半頃、迎えに来てくれて、僕は8時半に家を出る。まあいい感じかなと思っていたら、7時55分にエミリさんから「着いた。」とラインが来た。

画像2


おっ!すごい。約束の時間通り。しかも5分前だ。


妻の質問

時間通りに迎えに来てくれると思ってなかったので、僕は慌てて家を出る用意をしていると、妻は「どうしたの?慌てて。どっかいくの?」と聞いてきた。

行った後に、妻にちゃんと説明しようと思っていたので「新しい仕事の開拓。」と言った。この短い言葉だけで済ませて欲しかったが、

妻:「だから、どの行くの?」

僕:「奈良。」

妻:「はぁ? 奈良のどこ?」

画像13

僕:「ごめん、また詳しく言うよ。朝早く家を出るパターン、けっこう続くかも。もしかすると、明日か明後日、家に帰るかもしれん。」

妻:「まぁ、、いいけど。コロナにかかんないように気をつけて行っておいで。」


奈良の情報

本当は、エミリさんと行く前に、奈良県のビジネスについては、妻に色々教えてもらったほうがよかったかもしれない。

というのは、妻の知り合いで、欧州で長年、修行を積んだケーキ職人がいる。大阪で店を出していて、奈良でもう1店舗、オープンした。そこが、その場所が良かったのか、すごく流行っていた、いつも長蛇の列。

画像10

これから、エミリさんと一緒に行こうとしようしている奈良の場所も、そのケーキ店が違い地域だ。エミリさんも誰かから情報を仕入れてきたのだろう。その地域は最近、急に発展している。

古い物件、古民家などを少し現代風の部分も取り入れながら上手に改修して、古カフェ、骨とう品屋などをやっている友達がいる。大阪市内の上本町から少し外れて寺院が多い静かなところ。

でも、最初の1年くらいは来店客も多いが、それほど儲かるビジネスではないようだ。やはり、大阪市内は土地代が高い。

かなり前に、奈良の吉野に古い物件、古民家などを借りて何か商売をやってみようかと、妻と一緒に調べに行ったことがある。知り合いや友達を通して、物件を見せてもたった。70年以上経過した古民家もいくつか見た。

画像11

「借りてくれるんだったら、家賃はタダでいいよ。」と言ってくれたが、古くて良い部分は残すとしても改装費用はかなりかかりそうだったので。あきらめた。

そのときは、古民家を利用して何か商売をすることが流行し始めてた頃だった。こちらも具体的に「この商売」をしたいという明確なものがなくて、軽い気持ちで行っただけであった。

でも、今回、エミリさんは、「奈良でメンズエステをやる」という強い思いがある。


よくしゃべるエミリさん

待ち合わせの場所に、行くとエミリさんは車の中から手を振った。

画像2

僕:「おはよう。今日行く場所の道、詳しいから、運転するよ。」

エミリさん:「ありがとう。助かる。あたし、すごく眠たいの。途中、疲れたら言ってね。運転代わるから。」

僕:「うきうきして寝れなかった?」

エミリさん:「まぁね。それもあるけど、やっぱり今までずっと、あの店で朝4時まででやる習慣ついてるから、夜は寝れない。」

エミリさんがやっていたメンズエステ店の営業時間は午後3時みスタートして翌朝の4時まで。夜12時過ぎてからのお客さんが多かった。

奈良につくまで、エミリさんは、滋賀や京都でメンズエステをやっていたとき、従業員を管理することの難しさやトラブルなどの苦労話をした。僕はそれをずっと聞いていた。

画像3

エミリさんが静かになった頃、現地に到着した。

僕が「着いたよ。」と言ってエミリさんを見ると、口を開けて爆睡していた。


物件調査

さっそくエミリさんが言う奈良のその場所にある物件を数か所、見て回っていろんなことが分かってきた。やはり実際に自分の目で見てみることは大切だ。

僕が以前、物件を奈良で調べたときは、古民家を利用したカフェなどが流行り出した頃だった。今は、そのような古い建物を利用した同じような店がたくさんできていた。それと、定年後に都会を離れて郊外で、のんびりと小さな店を夫婦でするも多く、それをサポートする業者もあり、システム化されているようだ。

画像5

今回、調べてみて分かったことは、古民家をこちらの希望通りの内容でデザインしてもらうとなると、大阪市内にあるデザイン会社、建築会社、施工会社が奈良まで来て施行することになるので、大阪市内でやるよりもコストがかかる。

画像6

そうか、奈良に古民家専用のデザイン業者や施工会社は少ないのか。。。

市内の不動産関係の企業が郊外の古い物件を見つけて、所有しているので、結局は大阪市内で買物をするのとあまり変わらない。

画像4

大阪に比べて奈良の月々の家賃は安くても、最初の改修工事費用は高くなる。利益が出るまでにはか月日がかかる。


エミリさんがやりたいメンズエステ

エミリさんがやろうとしているのは、カフェではなく、メンズエステ店だ。様々なハードルがある。まず、その場所でやっていいのかどうか問題もある。

僕:「ちょっと難しそうだね。。」

エミリさん:「そうだね。。そういえば京都で店オープンするときも、大変だったわ。」

画像9

僕:「京都のどこでやったの?」

エミリさん:「河原町。」

僕:「河原町か。。あそこと、この場所とは雰囲気が全然違うね。」

画像12

エミリさん:「奈良は無理かなぁ。。」

朝8時に出発したので、まだ昼の12時頃だ。お腹空いてきたなぁと思っていると、


世界遺産

エミリさんが、「ねぇ、世界遺産ってあるの?」言い出した。

画像15

どうやら、「世界遺産」と書いてある道路の標識を見たようだ。エミリさんは日本語は堪能で、特に読む方は完璧。車の中に30代から40代が読む売れ筋のビジネス書が数冊あり、付箋がたくさんついていた。勉強好きなようだ。

僕:「ここは吉野だからね。🌸が有名で、古いお寺や神社も多いよ。」

画像7

エミリさん「行ってみたい。あたし、奈良公園や東大寺は知ってるけど、吉野は知らない。」

僕:「じゃ、🌸の季節は終わったけど吉野山の金峯山寺にでも行ってみようか。観桜地はたぶん空いていると思うよ。」

画像8




【私の仕事】 忘備録(74)アフリカの営業マン へつづく。。。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。


◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。





この記事が参加している募集

noteでよかったこと