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天体の象徴閲覧室

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本

天体の象徴を写真とともに纏めています。辞典的なものを目指しています。

運営しているクリエイター: kaworukumada

2024年8月25日 20:20

天体の象徴・第47回

フェンスに囲まれた場所、と言う場合は土星の象徴ですが、フェンスの向こう側で今回のテーマは湿地。ジメジメしてあまり感じが良くない・湿気っぽい等マイナスイメージがありますが、実は湿地には大切な役割がある。その土壌は生物にとって大切な「水」の浄化を担っています。更に水中の汚染物質も取り除く役割も持ち、湿地は生物多様性の宝庫、命を育む大切な場所。天体では月の象徴。星座(サイン)はエレメントの「水」特に蟹座に対応。蠍座(冥王星)魚座(海王星)も水辺に関係しているが、命を育む水辺はやはり「月」「蟹座」がふさわしい。

2024年8月15日 06:25

天体の象徴・第46回

エンジン(原動機・発動機)。定義は燃料を燃焼させて動力を発生させる装置。1860年、仏国エティエンヌ・ルノワールが「ガスエンジン」の特許を取得。そしてこれは意欲・行動・情熱を表す火星の象徴。占星術の歴史の中では比較的新しい象徴。そこから派生してバイクも火星の象徴。初めて市販されたバイクは独国のH &W社製(1894年)。バイクに乗る事は自分の中の火星要素を満たす事に役立つらしい。(自動車よりもエンジンを感じやすいからかな？)エンジンの付いている乗り物は火星の象徴と言えるかもしれない。

2024年5月18日 14:23

天体の象徴・第45回

アジアや欧米で自生しているバラの近縁種は二百種にも及び、その化石から分析した野生のバラは約三千万年前から北半球に分布していたらしい。推測するにバラの発祥地はヒマラヤの麓か渓谷の可能性があるとの事。人類が栽培を始めたのは紀元前五百年頃、中国の周王朝が最古の記録。ギリシャでも紀元前後に開始され、一般化したのは三世紀のローマ帝国時代以降。ギリシャの女性詩人、サッフォーはバラを花の女王と讃えた。そんなバラは金星の象徴です。文芸や美術、香料や薬品としても極めて優れた園芸植物。

2024年5月9日 20:01

天体の象徴・第44回

写真は霊芝(レイシ)別名を万年茸(まんねんたけ)といいます。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、漢方の材料です。象徴として、キノコ類は天体の水星に対応。人とキノコの関わり合いは、約一万三千年前のチリにある遺跡から食用キノコが発見されている。中国では約二千三百年頃から漢方薬として使用、日本では縄文時代の土器にキノコを模したものまであったらしい。

2024年5月5日 06:50

天体の象徴・第43回

タイルです。これはタイル張りの床。人類がタイルを使い出したのは紀元前三千年ごろのエジプトからとされている。耐水性と堅牢性、そして美しさを兼ねた建材。タイル張りの床は天体の金星に対応している。タイルを使ったモザイクアートも紀元前三千年前ごろから古代ギリシャや古代ローマで発展、キリスト教の布教とあわせて六世紀〜十五世紀のビザンツ帝国時代で大きく進化し、全盛期を迎える。絵画と違って耐久性もあり、褪色もない。「永遠の絵画」とも呼ばれている。

2024年5月1日 06:30

天体の象徴・第42回

久しぶりの更新です。今回は蛇。愛犬の散歩中に偶然出会いました。蛇は象徴として善悪の評価が分かれる生き物。ここでは占星術としての象徴を紹介します。蛇は脱皮をして成長するところから、死と再生・復活・不死等の象徴とされます。天体で対応するのは「冥王星」。12サインでは「蠍座」に対応。蛇は「神」とも「悪魔」や「魔物」とも表現される。また東洋では金運との関連もあり、喜ばれる反面、西洋では執念深さや邪悪と表現される。その極端な評価はまさに冥王星らしい。

2023年10月22日 20:16

天体の象徴・第41回

さて今回は複数の象徴となります。植物の種類としては、多肉植物なので「太陽」の象徴。特徴を見れば「棘」があるので「火星」の象徴とも言える。そして樹液を搾り加工すると「シロップ」が作れ、「甘い」ので金星を象徴します。樹液を醗酵させ、さらに蒸留させると「アルコール」になるので「海王星」の象徴にもなります。この植物の名は「アガベ」。和名を「竜舌蘭」で、語源は肉厚の葉に棘があり、それを竜の舌に喩えています。ちなみにアガベから出来るお酒は「テキーラ」です。サボテンも多肉植物の一種ですが、園芸では別物として扱います。

2023年10月2日 06:39

天体の象徴・第40回

柵、それは内側と外側を隔てる物。外側から見れば内側へ入ることを制限される物。内側からすれば柵より先に進む事を制限される物。柵、或いは塀や壁は土星の象徴。以前よりは西洋占星術の土星＝制約や制限、人生の障害‥と考える事は減ってきている様に感じます。古いテキスト等を読むと、凶星(malefic)マレフィック、トラブルや災いを招く天体と呼ばれ、悪者扱いされています。しかし、西洋占星術の考え方として「相対的」という概念があります。天体も一方的に悪い・良いとは考えず、コインの裏表の様に二つの面があります。

2023年9月19日 06:06

天体の象徴・第39回

世界で約42属290種いる鳥、鳩。名前の由来は軽やかに羽ばたく「ハタハタ」という音から来ているらしい(諸説あり)漢字の成り立ちだと九＋鳥＝鳩で「九」は鳴き声の「クルックー」との説もある。帰巣本能が強く、古来より通信用として伝書鳩が各国で使われている。鳩は群れをなす習性から「平和」の象徴とされている。占星術では金星の象徴。奇しくもギリシャ神話では愛と美の「女神ヴィーナス」の聖鳥なのに対し、面白い事に日本では八幡神(軍神)の神使で武士の家紋に採用されている。こっちは愛と美を意味する金星らしくない象徴で不思議。

2023年9月7日 06:42

天体の象徴・第38回

マリーゴールド。その名の由来は花の見頃にある。聖母マリアの祝日に見頃を迎える為、「聖母マリアの黄金の花」と、いつしかそう呼ばれるようになった。花言葉は勇者・健康・変わらぬ愛でこちらはギリシャ神話の太陽神アポロンに因む。原産地のメキシコでは「死者の日」に供える花としても有名。ディズニーピクサーの映画「リメンバーミー」でもマリーゴールドの花びらで出来た橋が出てくる。のが印象的。占星術では「太陽」の象徴。鮮やかなその色は太陽の輝きのようですね。

2023年8月28日 06:47

天体の象徴・第37回

ヤモリ。漢字では家守・屋守で文字通り家を害虫から守るのが語源。因みに守宮は古代中国の後宮に居る女性の浮気防止の薬として用いられた故事から。後宮を守る、と言う意味。ハワイでは家の繁栄、富の象徴、知恵・復活のシンボルとしてアクセサリーのモチーフになっている。そんなヤモリは爬虫類で占星術では復活を意味する冥王星の象徴。古典占星術なら火星の象徴(毒虫や蛇、爬虫類が冥王星発見前は火星の担当だった)写真のヤモリは素早くて撮るのが難しかったです。脱皮する生き物は復活や再生の象徴として冥王星っぽいのでしょうね。

2023年7月30日 21:35

天体の象徴・第36回

トンボ。その語源は「飛ぶ棒」「飛ぶ穂」とも言われている。漢字では「蜻蛉」とされているが、これは中国由来で、とんぼ(蜻)とカゲロウ(蛉)が合わさった言葉らしい。意味としては「薄い羽のある虫」という意味だそう。古い呼名は秋津(アキツ・アキヅ)と言う。秋の虫という意味で、奈良時代からの呼名。日本の本州は別名秋津洲(アキツシマ)で日本とんぼの関わり合いは深い。食料として蚊・虻・蛾や小さな羽虫、オニヤンマに至っては雀蜂も捕食するらしい。田畑を守る益虫として好まれていた。

2023年7月10日 07:18

天体の象徴・第35回

花壇。実は日本式の「花壇」とは花を立体的に陳列する壇の事で、西洋式の花壇(Flower bedの和訳・明治時代)。とはちょっと違うようです。日本の花壇の定義は江戸時代前期頃から。平安時代には前庭に畝を作り菊を植え壇を設けて草花を育成する所から花壇が始まったらしい。「前栽」「壷庭」も花壇の一種とされる。世界的には古代エジプト・テーべ遺跡から約四千年前の花壇らしき遺構が発見されている。そんな花壇は「美しさ」「飾る」「可愛い」金星の象徴。

2023年6月4日 20:53

天体の象徴・第34回

薊(アザミ)。別名をトゲ草、アザミナと言い、名の由来は「アザム」傷つける、驚き呆れるの意。花を折ろうとして棘に刺され驚くからと言う説がある。因みにスコットランドの国花でもある。花言葉は独立・報復・厳格・触れないで、等。棘のある植物は火星の象徴。アザミは食す事も出来、花・新芽・若葉・若い茎そして根は「山牛蒡」として食されている。花は焼酎漬けにして強壮、健胃の効果があるとされる。欧州の春野菜アーティチョークもアザミの仲間(和名はチョウセンアザミ)。関連する星座は牡羊座。