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好きを仕事に出来るのか/仕事を好きでいいのか

 好きを仕事にすると、幸せかもしれない。そして、好きを仕事にすることは推奨されている。そうした方がいい、そうすべきだとまことしやかに囁かれている。何故ならそうしても良くなったからだ。それが可能なように仕組みが整っていったからだ。そしてなにより私達が、できる限りそうしたいと願っていたからである。

 しかし現実的に、好きを仕事にしていると胸を張って言える人は多くはない。100%、自分のやっている仕事が好きだと言える人もまた多くはない。どうしても、疑問が残るのだ。この「好き」ということと「仕事」というものに挟まれて生きる私達は。疑念。そこには根本的に、私達は仕事を好きでいいのかという問い掛けが、どうしても解決しないままに残っている。

 つまり、好きを仕事にするということと、仕事が好きだということは別の問題である。また、好きな仕事でも嫌いな瞬間というのは必ずあるということ。そして、好きだという感情のままに仕事をすることが、真剣に取り組んでいないと思えてしまうのだ。
 これらによって、私達は好きを仕事にしきれず、仕事を好きだと言いきれないのだ。しかし、それはそれとして、というよりはだからこそ、私達は好きを仕事にし、仕事を好きだと言ってもいいはずだ。もっと、力強く。

 好きなことは仕事にできる。そればかりでなく、仕事は好きでいい。好きと仕事は矛盾しない。この気持がなければむしろ、仕事はただ本当に仕事としての利益しか私達にもたらさない。

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