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編集長24時間366日

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出版プロデューサーであり、書籍編集長である一人の人間が日常活動の中で何を考え、どのように仕事をしているのかをリアルに書いていきます。
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2021年9月の記事一覧

お仕事のご依頼は、こちらからお願いいたします。

お仕事のご依頼は、こちらからお願いいたします。

あなたの出版パートナー、川田修です。
今回はご興味をもっていただき、まことにありがとうございます!
出版や編集、プロデュースに関するご相談・ご依頼に関しましては、
以下の登録フォームに必要事項を入力のうえ、送信してください。FacebookなどSNSでつながっている方は、DMでも構いません。
よろしくお願いいたします。

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https://liberta-book.hp

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さいとう・たかを氏の死去に想うこと

さいとう・たかを氏の死去に想うこと

最近ではもっともショックを受けた訃報です。
『ゴルゴ13』などの作品で知られる漫画家さいとう・たかをさんが、すい臓がんのため24日午前10時42分に亡くなりました(享年84)。

『ゴルゴ13』シリーズは40年来の大ファンです。
いまでもバックナンバーをちょくちょく読み返しています。
自分の信念を絶対に曲げず、仕事は完璧、必ず危機を乗り越え、女性にモテる。
ゴルゴはある意味、昔ながらの男の理想像で

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原点

原点

編集の仕事をしてますが、
今でも一番楽しい時間は、本を読むこと。
仕事でゲラを読むときも、読み耽るときがあります。
それは幼稚園以来、数十年間変わっていません。
いろんなエンタメや楽しみで寝食を忘れるのは、読書だけです。
お酒は飲み過ぎたら寝てしまいます(笑)。

ただ単に「面白かった」だけでいい。
タメになるなら、なおいい。
そんな瞬間を一人でも多くの人に味わってほしい。
編集を続ける動機の根本

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出版への第1歩

出版への第1歩

出版したい方は、
企画書の書き方を覚えるよりも
編集者と繋がることが第一ではないでしょうか。
自分の書いた企画書を出版社に送って通すのは、
至難のワザです。
それよりもあらゆる方法を使って
編集者と知り合う。
あるいは編集者の目に留まるように
本業を磨き、発信する。
そのほうが近道です。

クラハやります!

クラハやります!

【土曜11時💖ブランチのお供に💖】📚出版界のおやっさんの部屋📚
仕事がグングン増える「モテる出版」とは⁉︎

出版したい人、いらっしゃ~い!
このクラブハウスのルームでは、著者とベテラン編集者が、出版初心者の方や次作を考えている方向けに出版の魅力やロードマップをお話しています。

今回のテーマは、「モテる出版」。
出版をきっかけに仕事が増えたり、新しいビジネスパートナーが見つかったり、活躍

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単に本をつくりたいのではなく…

単に本をつくりたいのではなく…

感動にも、いろいろなものがあると思います。
笑いや涙にあふれた、心が打ち震える話。
新しい知識や見方を得たときの興奮。
自分の方向性が見えたときの高揚。
世界や人間の美しさ、素晴らしさへの気づき。
あるいは、煮えくり返るほどの憤り。
そんなことを伝える本を作りたい。

紙である必要があるのは、
感動を覚えたとき、
ぎゅっと握りしめたいからです。
胸に抱きしめたいからです。
あるいは突っ伏したいから

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アートの世界に呼ばれている⁈

アートの世界に呼ばれている⁈

私が書籍編集を担当した松井守男画伯のインタビュー記事が、雑誌『サライ』のWeb版に掲載されました。
あの天才画家・ピカソに「お前は俺になれる」と言われ、画家として未来を託された松井画伯。フランスでは最高の栄誉とされるレジオン・ドヌール勲章を授与され、その作品は世界で高く評価されています。
NHKの「日曜美術館」でも今年取り上げられ、高視聴率を上げて、日本国内でも一躍注目されています。

私も始めは

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思い切って新聞広告!

思い切って新聞広告!

私も制作に関わった『パフォーマンス・ラーニング』(片桐康宏/ドングショー・リー著 フローラル出版)の5段広告が本日、日経新聞に掲載されました。

数多くの有名企業で導入され、 劇的な成果を出してきた人材育成法を凝縮した書籍です。
テクノロジーの活用×求める成果に応じたコンテンツ学習設計に加え、科学的な学習理論に基づいた教育学の視点が実践的に書かれています。
おかげさまで、発売当初はAmazon新着

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シン・出版大全~【予告編③】出版のために
「自分の棚卸し」を
してみましょう

シン・出版大全~【予告編③】出版のために 「自分の棚卸し」を してみましょう

正確に言えば、自分の”コンテンツ”の棚卸しです。
「あなたは何を書籍にすべきなのか?」
ひょっとしたら、自分が得意とは思っていない内容かもしれません。
本当は出版プロデューサーや編集者など専門家に見てもらったほうがいいと思いますが、自分でできる方法があります。

自分が出したいと思う分野の本を見つけます。
それが「話し方」なら「話し方」で、売れている本を手に取りましょう。
そして、その本の目次の項

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シン・出版大全~【予告編②】出版のマインドセット

シン・出版大全~【予告編②】出版のマインドセット

読者、著者、出版社。
さらには社会、そして世界。
出版物としては、当然「全方よし」であるべきなんですけどね。
著者の自己主張だけが目立つ本だったり、
出版社の思惑が見え過ぎる本だったりすることがあります。
そういった出版はやらない決意です。

シン・出版大全~【予告編①】出版したい人は、
書店さんに行って、
リサーチの鬼になれ!

シン・出版大全~【予告編①】出版したい人は、 書店さんに行って、 リサーチの鬼になれ!

現場百篇は出版にも当てはまります。
自分の出したい分野の本が、
どこに、どのように、どのくらい置かれているのか?
類書は何か?何が売れているのか?売るためのキーワードは何か?
…などなど
書店さんでチェックしたいことはたくさんあります。

もちろん、Amazonで類書を検索するのも構いません。
しかし、Amazonではわからないのが、書店さんでの
読者の思考と動きなのです。
いわゆる”肌感覚”とい

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18日(土)11時、クラブハウスでルームを主宰します。

18日(土)11時、クラブハウスでルームを主宰します。

毎週土曜日にクラブハウスで「出版界のおやっさんの部屋」というルームを開催しています。
著者の方数人と出版初心者の方向けに、出版界事情や企画の作り方、出版までのロードマップなどをお話しています。
今回のテーマは、「あなたのSNS活用法、教えてください!」。

あなたはインスタ派?ツイッター派?それともYouTubeをがっつり?
クラハ以外にもSNSと呼ばれるものはたくさんあります。
著者候補の方の企

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今さらですが、ようやくkindleに慣れた。

今さらですが、ようやくkindleに慣れた。

kindleで本を読むのも使い方次第。
ようやくそう思えてきました。

電子書籍を抵抗なく利用している人は、多いことでしょう。
うちのスタッフでも「本は電子書籍で買います」と公言している人がいるほどです。
昨年の出版市場全体における電子出版物の占有率は24.3%。
出版売上げ1兆6168億円のうち、電子書籍はコミックを中心に3800億円以上の売上を上げています。

私の場合は紙の本を作るのが生業で

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図書館に耽溺

図書館に耽溺

出張先の夕暮れ。偶然通りかかった某県立図書館に。
コロナ禍で館内閲覧ができないせいか、ほとんど人はいない。
客よりも職員のほうが多いくらいだ。
通路も広々として、落ち着いた雰囲気が嬉しい。
多くの文豪にゆかりのある場所だけに、文学書が充実している。
その隅っこに「図書・書誌学」の棚。
まさに出版関係者でもめったに行かないであろう、マニアックな場所だ。
そこで小1時間、デザイン集やら本の歴史やらの分

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