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白かつおぶし

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お気軽かつおぶしの呟きエッセイまとめ
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#今日のつぶやき

自分の為の本と、もしも出会うならば

自分の為の本と、もしも出会うならば

「これは、自分の為に書かれた本だ」
「ここに登場するのは、自分だ」

そう思う体験が、瞬間が、読書をしていると訪れる。
……という話をよく聞く。けれど『私』は読んでも読んでもどこにも登場しないし、私の為に書かれたに違いないと思える本と出会ったことはない気がする。それは悲しいことなのだろうかと考えて、違う気がするなあといつものようにぼんやりと思った。
ここにいる『私』には世界は動かせないけれど、向こ

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簡単おやつ…?の話。

簡単おやつ…?の話。

簡単おやつをご紹介します。

材料
粉寒天(適量)
水(適量)
きなこ(甘いやつ)

粉寒天を溶かす。
冷やして固める。
好きな形に切る。
きなこ(黒蜜でもよい)を好きなだけかける。

以上!

牛乳寒天にしてきなこかけても美味しい。
このきなこをかけただけの寒天、保育園時代の私は『わらびもち』と信じていたんですよね。後に『わらびもち(を名乗っていたもの)』と知るんですけど、保育園の大人たちは頑な

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あの結末を知る安心感の話。

あの結末を知る安心感の話。

ざわざわとした春のおともにドラえもんはいかが?

先が見えない状況のなかで、結末がわかっている冒険は安心感と包容力がすごい。

※※※

季節の変わり目ごとに、不安定になる。
それは私も仕事で接してきた人たちも似ていて、一時はざわつく空気に季節が変わるなあなんて変な感慨を抱いていた。

たぶん去年の春なんだけれど、あまりに落ち着かなくて主治医に相談した。
「普通の人でも不安になる季節なんだから、そ

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どこかの介護職員の化粧事情の話。

どこかの介護職員の化粧事情の話。

私は化粧が超絶下手くそで苦手だ。コンシーラーの使い方も今一つどころか正直言えばまったくわからない。初めて手に入れたのは新卒採用の説明会が始まる頃、リクルートスーツに化粧必須となったあの頃に、バイト先の書店で誰でもわかる初心者メイク本みたいなのがあって、それを購入したからだった。

何かわからんけどとりあえずコンシーラーなるものは必要らしいぞ。買い揃えた本当に必要最低限のメイク道具にあったそれは、何

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30日連続更新達成したよ、の話。

30日連続更新達成したよ、の話。

多分昨日で、連続更新セルフチャレンジを30日達成していたらしく、noteを開くとバッジ獲得のお知らせが入っていた。

ひとつ前の記事にも書いたけれど、連続更新を何となく気分で始めて見て、続かなければそれはそれでいいや~とか当初は言っていたのに始めたら始めたで何だか続けなければ「いけない」という自分へのプレッシャーをかけていたらしい。私はそうでもしないとおそらく書けないというか書かない人間だと思う。

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私の本棚と誰かの本棚の話。

私の本棚と誰かの本棚の話。

本の感想を読んだり聞いたりすることが好きだ。
その人の解釈に触れるのも好きだし、同じように感じていると何だか嬉しい。
世の中素敵なひとが溢れていて、そんなひとたちの書くもの(ブログとか)を読んでいて本が取り上げられていると本棚を覗いている気分になる。

本棚を見るとその人がわかる、とはよく聞く話で、並んだ本で趣味嗜好のみならず時にはコンプレックスまで露呈する。
私の本棚が一時まさにそうで、『自己肯

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図書館で本を借りた、その後の話。

以前、『図書館で本を借りれなかった話』というものを書いた。
今回はその後日談のようなものである。あまり期待しないでいただけるとありがたい。
結論から述べれば、私は七冊も本を借りた。
うち二冊は以前に読んだコミックエッセイである。

返却期限ギリギリになり、私は想定内の現実と対面していた。五冊の読めなかった本が眼前に。
せめてこれだけは…!と、気力を奮い起こして、私は一冊を手にした。
森見登美彦氏の

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毒のように胸を塞ぐけれど、の話。

本を読んでいると、自分に合うか合わないかがわかってくる。
私個人の趣味嗜好とは違うものを読み、これは……違うね、うん……とそっと閉じることもあるし、面白くはないな、と思うこともある。
ジャンルや文体。雰囲気、空気、匂い。
好きか嫌いか、面白いかそうでないか。

単純な話。
だけどそうと割りきれない読書というものに出会うことがある。

本当に生理的に『居心地の悪くなる』類いのものと遭遇してしまう事故

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