図書館で本を借りた、その後の話。

以前、『図書館で本を借りれなかった話』というものを書いた。
今回はその後日談のようなものである。あまり期待しないでいただけるとありがたい。
結論から述べれば、私は七冊も本を借りた。
うち二冊は以前に読んだコミックエッセイである。

返却期限ギリギリになり、私は想定内の現実と対面していた。五冊の読めなかった本が眼前に。
せめてこれだけは…!と、気力を奮い起こして、私は一冊を手にした。
森見登美彦氏の『太陽と乙女』である。
これを読まなくては本末転倒。何のために連日図書館でうろうろしたというのか。

ここまで読んでいただければ、うすうすお気付きであろうが、私は直近に読んだ本に凄まじく影響を受けるという悪癖がある。
非常におこがましいとは思っている。わかっているのでお許しいただきたい。

さて私はかの本を読んだ。
何故か途中、うんうん唸りながら読んだ。
頭痛までしてきた(これは肩凝りが原因である)
そして読了することに成功した。
ついでに度々登場する『赤玉ポートワイン』に対して憧れが募りすぎて、飲めない酒を購入し、いそいそと『赤玉ポートワイン』をいただいた。
本に出てくる食べ物や飲み物は非常に魅力的である。
ぐりとぐらのカステラなど、最たるものではなかろうか。
現在は『赤玉スイートワイン』と名を変えた、かの葡萄酒は、赤玉、でありながら赤と白が存在し、私を売り場で混乱させたが、私は初志貫徹で赤を購入した。
赤玉ポートワイン。ステキな響きである。
私はお湯で割ったワインでほどほどに酔い、悟った。
ウェルチで良いな。

酒に向いていないことを改めて、思い知った夜である。

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