かつおぶし

関西のどこかで介護の仕事中。二次元と宝塚を愛しながら、色々考えているけれど、木偶の坊と…

かつおぶし

関西のどこかで介護の仕事中。二次元と宝塚を愛しながら、色々考えているけれど、木偶の坊と呼ばれがち。宮沢賢治先生の理想形態とは多分違います。何かしら書いて生きていきたい、売れない文字書き兼介護士。

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    お気軽かつおぶしの呟きエッセイまとめ

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    ちょっと真面目な呟きエッセイまとめ

最近の記事

連作:夏に眠る

人魚ほど上手く泳げはしないけど身体に海を抱いて生きてる 寂しさは夜の海が連れてきて波と一緒に寄せては返す 初恋を知った頃より今さっき飲んだカルピス甘酸っぱくて スイカ切る君のうなじが見える距離許されるならこのままずっと 鼻を突く燃えた花火の亡骸がバケツの水を温く揺らして オフィーリア白い肌にはきらきらと光を通した水面が似合う

    • 平熱な私と介護の仕事

      蝉の声って、雨の音に似ているのかも。 ……と暑すぎてぼんやりしながら考えてみた。いや、蝉時雨って言葉もあるし色んな人が考えてるよね、既に。多分。 転職しようかな、とまあまあ前から呟いていて呟き期間が長すぎてそろそろ狼少年のようになってきている。 長いこと同じ業界にいすぎたせいで他業種へのジョブチェンジには二の足を踏んできた。そうこうしているうちに、年齢的に何かしらのスキルがないとチェンジは明らかに難航するところまできてしまった。わお。 何事も、よく言えば悠長に構えすぎなんだ

      • 懐かしい本を思い出す日

        『トッペンカムデンへようこそ』というタイトルを何となく思い出していた。秋田書店のプリンセスコミックスから単行本が出ていた少女漫画で、昔プリンセスコミックスブームが(私のなかで)訪れた折りに手に取った気がする。他に何を読んでいたかな。『北宋風雲伝』とか『龍陽君始末記(これはボニータ・コミックスか)』とか。 なんで急に思い出したんだろう。スーパーというかショッピングセンターのすみっこでベンチに腰掛けている時に。 仕事が早く終わって、人を待つ時間潰しに最近ふと思い立って始めた編み物

        • 近況的な話。

          今年の目標というか、ウィッシュリストに100個挙げていた中に【noteを月2回更新する】という、ハードルが高いんだか低いんだかなものがあった。(ハードルは低い) 月2回どころか書かないとどんどん腰が重たくなって、結果今年初めて更新しようとしている。もう今年、半分終わりそう……。 今年の私は相変わらず介護の仕事をしていて、小さいデイサービスに勤めている。職員が、ザクザク辞めていく。大丈夫ではない職場。辞めたいんだけど辞めますと切り出す勇気と根性がなくてズルズル這いながら働いて

        連作:夏に眠る

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          9本
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        記事

          君の名を 呼ぶ声ばかり 聞こえてた 馴れ合いたくない痛みと置き去り --- 悔しくないなんてそんなことなくて。

          君の名を 呼ぶ声ばかり 聞こえてた 馴れ合いたくない痛みと置き去り --- 悔しくないなんてそんなことなくて。

          ゼロ以下の可能性すら祈ってさ 君の瞳に星を見ていた

          ゼロ以下の可能性すら祈ってさ 君の瞳に星を見ていた

          暑は夏い話。

          夏いという字面が、ぱっと見で憂いに見えないこともない……なんて思いつつポチポチこの文章を打っている。パソコンを置いてある部屋が暑すぎて、めっきりスマホからの執筆です。 ところでこうやって書いている文章も『執筆』と言っていいのか?そもそも『執筆』とは?と気になって調べてみた。ネットって便利~。 他の辞書の用例なんかも出てきたけど大体こういう感じでした。 ひとつ「へぇー!」と思ったのは、この字、『しゅひつ』とも読むそうで、どうやらこちらが元々なのかな。 (コトバンクさんなんか

          暑は夏い話。

          書くことについて思いを馳せる日、の話。

          ウグイスが鳴いていた。真夏と呼ぶには少々早い。しかし紛れもない夏の朝である。近所の寺から『ポクポクポク…………』と木魚の音がする。そこに被せるように、『ホーホケキョ』。いや、季節感どこ行った。 久しぶりの帰省は、油断すると突っ込みどころが多すぎる。 台所に手帳を広げ、つらつら書きながらそんなことを考えていた。 ……ということがあったわけだが、天才と呼ばれる人間ならば、このエピソードだけで抱腹絶倒もしくはしんみり考えさせるエッセイなりなんなりを書き上げるのだろうか。 残念なこ

          書くことについて思いを馳せる日、の話。

          いつも割りとポンコツなんだけど、今日は一段階レベルアップしたポンコツで、胸がヒュッってなる瞬間があったり音(声)に発狂しかけたり忙しくてぐったりしている。売れ筋って書いてあるソーセージパンをぼんやり齧っているだけなのに、何だか滑稽だなと思った。

          いつも割りとポンコツなんだけど、今日は一段階レベルアップしたポンコツで、胸がヒュッってなる瞬間があったり音(声)に発狂しかけたり忙しくてぐったりしている。売れ筋って書いてあるソーセージパンをぼんやり齧っているだけなのに、何だか滑稽だなと思った。

          エッセイ、というものにしようとするなら自分の感情の混ぜ具合?さじ加減?を見極めないとならないという、すごく今更事を今更思い至って頭を抱えている。難し……。創作大賞に参加したいんだ。

          エッセイ、というものにしようとするなら自分の感情の混ぜ具合?さじ加減?を見極めないとならないという、すごく今更事を今更思い至って頭を抱えている。難し……。創作大賞に参加したいんだ。

          苦手な人に出会っては躓く社会人生活からいまだ抜け出せないって『大人』になれていないということなんだろうか?普通の社会人生活ってなんだろう。あと、『普通の』で予測変換で出てきた『ふつうの恋子ちゃん』て何ぞ。→調べた。少女マンガでした。なるほど。

          苦手な人に出会っては躓く社会人生活からいまだ抜け出せないって『大人』になれていないということなんだろうか?普通の社会人生活ってなんだろう。あと、『普通の』で予測変換で出てきた『ふつうの恋子ちゃん』て何ぞ。→調べた。少女マンガでした。なるほど。

          気付いたら半年以上noteを更新していなかった。花粉症持ちなんだけど今年は例年の症状に加えて、咳の悪化、頭痛勃発で春に向けての体調不良と重なってメンタルにまで来ているでやんす。直近で読んだ『本屋の新井』がさくさく読めて面白かったよって呟いておきますね。私も本屋でもう一度働きたい。

          気付いたら半年以上noteを更新していなかった。花粉症持ちなんだけど今年は例年の症状に加えて、咳の悪化、頭痛勃発で春に向けての体調不良と重なってメンタルにまで来ているでやんす。直近で読んだ『本屋の新井』がさくさく読めて面白かったよって呟いておきますね。私も本屋でもう一度働きたい。

          自分の為の本と、もしも出会うならば

          「これは、自分の為に書かれた本だ」 「ここに登場するのは、自分だ」 そう思う体験が、瞬間が、読書をしていると訪れる。 ……という話をよく聞く。けれど『私』は読んでも読んでもどこにも登場しないし、私の為に書かれたに違いないと思える本と出会ったことはない気がする。それは悲しいことなのだろうかと考えて、違う気がするなあといつものようにぼんやりと思った。 ここにいる『私』には世界は動かせないけれど、向こう側の『誰か』は世界を動かす力を持っていて、『私』は『誰か』と旅をする。どんなイ

          自分の為の本と、もしも出会うならば

          読書記録:わるい食べもの

          最近、食事系エッセイに飢えているのか、その手のものばかり読んでいる気がする。別のエッセイを読んで、千早茜さんの他のエッセイも読んでみたいと思い手に取った。 凄く印象に残ったエピソードは何かと言われたら、前半に登場する「ウニ」の話。何だかすごくSF味を感じてしまう(薄ら恐怖感すら抱いてしまった)。なかなかにインパクトがすごいので、ぜひ他の人にも味わっていただきたく候。 まだ世間に例のウィルスが蔓延する前の世界は、何だか自由だったなあと思う。今が不自由かと言えば……どうなんだ

          読書記録:わるい食べもの

          そうだ、Word Pressを使おう!

          そうだ京都へ行こう!のノリで、ワードプレスを使ってみようと思い立ち、本を買いました。(そこから) 過去、ブログは何度か運営したことがあるものの完全に趣味の感想を吐き出す場であったので、今でいう収益なんてものは考えてもいなかったしそもそもそんなにアクセス数もなく……。そしてそのブログは初心者でも、コードやタグ打ちができなくても作れる、安心のブログサービスを使っていた訳で。ワードプレスとか敷居が高すぎてむしろ怖いと思ってしまうような人間なんですが。 じゃあなんで急にワードプレス

          そうだ、Word Pressを使おう!

          音と私のある日の話。

          舌打ちが苦手だ。 舌打ちを聞くと、それが自分に向けられたものでなくてもぴゃっと跳ねたくなるし、続くとそわそわ落ち着きない気持ちになる。 言える場合は、止めてほしいことを伝える。だけど相手も何かしらの気持ちの発散で舌打ちをしているわけで、そしてそれが私へ向けてではない場合は怪訝な顔をされることもある。 舌打ちに限らず、音が苦手だ。愛すべき音はたくさんあって、すべてが苦手なわけではないから厄介なのだけれど、強いて例えるなら食べ物の好き嫌いのようなものかもしれない。時には急き立て

          音と私のある日の話。