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書くことについて思いを馳せる日、の話。

ウグイスが鳴いていた。真夏と呼ぶには少々早い。しかし紛れもない夏の朝である。近所の寺から『ポクポクポク…………』と木魚の音がする。そこに被せるように、『ホーホケキョ』。いや、季節感どこ行った。
久しぶりの帰省は、油断すると突っ込みどころが多すぎる。
台所に手帳を広げ、つらつら書きながらそんなことを考えていた。

……ということがあったわけだが、天才と呼ばれる人間ならば、このエピソードだけで抱腹絶倒もしくはしんみり考えさせるエッセイなりなんなりを書き上げるのだろうか。
残念なことに私は天才ではないので、などと拗ねたことを考える。憧れのあの方やその方でもない。それでも書いている。時々書き方を忘れては途方に暮れるのだけれど。

時間は容赦なく流れていて、うだうだしているうちに年を取って、夢を語ることに対して臆病になったり卑屈になることも多い。
才能って言葉は物事を簡単にしてくれるかもしれないけど、そう容易く引導を渡してなるものか。自分自身に。これは悪足掻き?惰性?現実逃避?

何でもいい。書くことが重要だ。いつか、願わくば(あわよくば?)誰かに届けばいいな、などと色んなものに蓋をして今日もつらつら呟いている。多分一夜明けたら、もうちょっと他に何かあったやろ、内容が、とか頭を抱えている気もしている。そこまで込みでいつものこと。


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