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読書記録:わるい食べもの

最近、食事系エッセイに飢えているのか、その手のものばかり読んでいる気がする。別のエッセイを読んで、千早茜さんの他のエッセイも読んでみたいと思い手に取った。

凄く印象に残ったエピソードは何かと言われたら、前半に登場する「ウニ」の話。何だかすごくSF味を感じてしまう(薄ら恐怖感すら抱いてしまった)。なかなかにインパクトがすごいので、ぜひ他の人にも味わっていただきたく候。

まだ世間に例のウィルスが蔓延する前の世界は、何だか自由だったなあと思う。今が不自由かと言えば……どうなんだろう。身動きは取り辛い。生き辛いとは別の鎖に足元を縛られているみたい。
外に出るのにマスクが必須とか、それどんな世紀末とか近未来?はたまた滅びた星の世界の話だと思っていたはずが、すっかり現実世界がそんな感じで、生きているだけである意味別世界の住人になった気がする。
数年前に発刊された書籍でそんなことを感じてしまう程に、世界は目まぐるしく変わってしまった。

だけど私は美味しいものが食べたいし、旅にも出てみたい。不自由だからこそ、本に潜りながら、実際に舌で味わってみたいとしみじみ思った。

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