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連作:夏に眠る


人魚ほど上手く泳げはしないけど身体に海を抱いて生きてる

寂しさは夜の海が連れてきて波と一緒に寄せては返す

初恋を知った頃より今さっき飲んだカルピス甘酸っぱくて

スイカ切る君のうなじが見える距離許されるならこのままずっと

鼻を突く燃えた花火の亡骸がバケツの水を温く揺らして

オフィーリア白い肌にはきらきらと光を通した水面が似合う

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