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懐かしい本を思い出す日

『トッペンカムデンへようこそ』というタイトルを何となく思い出していた。秋田書店のプリンセスコミックスから単行本が出ていた少女漫画で、昔プリンセスコミックスブームが(私のなかで)訪れた折りに手に取った気がする。他に何を読んでいたかな。『北宋風雲伝』とか『龍陽君始末記(これはボニータ・コミックスか)』とか。
なんで急に思い出したんだろう。スーパーというかショッピングセンターのすみっこでベンチに腰掛けている時に。
仕事が早く終わって、人を待つ時間潰しに最近ふと思い立って始めた編み物をしている時に。(編み物はハサミが必要だと気付いて早々に諦めた)
トッペンカムデン。トッペンカムデンへようこそ。不思議な音の響きだなあ。何度も頭のなかで反芻する。
ここ二ヶ月と少し、毎日短歌を詠んでいた。ネットやSNSに出したものもあるし、そうでないものもある。
特に評価もされずにインターネットの上をプカプカ漂流する歌たち。そりゃ評価されたい。承認欲求の塊みたいな、いつまで中二を引っ張ってるんだ、みたいな感じは痛々しいかもしれないけれど、私は誰かに認められたい。認められたいとかないと、SNSに短歌垢とか作らないよな。
自分では、自分の作品は好きだけれど稚拙だなと思うときもあって、それはもうその日のコンディションだなと感じている。この歌、いいやん!と思えるかどうかは。自己満足である。私にはどうも客観視する力が不足している気がする。
今書いているこの文章だって、はて面白いのか?と立ち止まるといけない。なんで書いているんだってなるから。

トッペンカムデン。トッペンカムデンへようこそ。

この音の響き。
私のなかからは生まれてこなさそうな音。
自分のなかから生まれたとは思えないようなものができたらいいのに。
願望というには強欲だろうか。

鼻唄を歌うように繰り返し繰り返し諳じている。

トッペンカムデンへようこそ。


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