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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2024年9月24日 22:57
現在は製作をしていない旧式の卓上刀箱1.0ですが、4年程前一番最初に制作した試作機のみ手元に残っている状況でした。最初の試作機ということで少し問題もあり個人的には進んで外に出したくはなかったのですが、問題点を伝えてもそれでも欲しいという方がいらっしゃったのでお譲りする事に。ライトは当時はまだ電池式のものを使用していましたが、この4年でライトも進化しているので折角なので充電式ライトに替える事に
2024年9月7日 23:11
前回↓前回は刀収納箱の設計が終わり図面を描いた話まででした。今回は描いた図面を基に制作したそれぞれの部品を組み立てていきます。まずはスライドレールを取り付けていきます。こんな感じになりました。次に引き出し部材にもレールを取り付けて、先ほど本体に取り付けたレールにはめ込んでいきます。ドアも付けると一気にそれっぽくなりました。収納箱の中には調湿材を後に入れますが、気密性を上げ
2024年9月3日 22:43
前回は組立しようとしたところ加工忘れがあり、作り直している所で止まっていたので今回はその続きです。前回のブログ↓修正した外装が完成しました。さっそくこれに別で作っていた色々なパーツを取り付けていきます。まずは両サイドのアクリル。今は保護フィルムが貼ってあるので白いですが、後に透明になります。そしてライトの取り付けなのですが、ここは一工夫あるので非公開にしておきます。それとは別
2024年8月20日 22:36
製作している短刀用の展示ケース「卓上短刀箱2.0」の前後方向を少し大きくして拵と刀身を上下に並べて展示出来るものを製作してみました。拵を下段に飾る事も出来ます。なるべく上下方向をコンパクトに製作したく上下段の幅を狭めていたところ、別部品で作るよりも一体にしてしまった方が見栄え良さそうだったので一体にしてみました。本当は現状の卓上短刀箱2.0にそのまま刀受けだけ差し替える事で改良出来れば
2024年8月6日 22:37
前回↓刀収納箱の設計もなんとか終わりました。ドアヒンジやスライドレールの位置調整であったり、剛性を取るための梁の追加、棚を引き出しやすくする為に手かけを作ったりと、前回からそう絵は変わっていないのですが60→100%位までの進展があります。そして今日は以下のような図面を10枚程つらつら描いていました。単純な箱と言えば単純なのですが部品点数が多いので図面は結構大変です。とはいえ明日に
2024年8月5日 23:44
今日は新しい刀展示ケースEDGEの外装の加工が終わりようやく骨組を確認出来た日。やはり実際に目の前にする横幅1.3mはかなり大きいものの、とはいえ刀箱と比較すると高さが無い分だいぶ小ぶりにも見える。しかしやはり設計時からずっとデータで眺めているより実物はテンションが上がりますね。組み上がりはどうなるでしょうか。そんな事を考えていた矢先、ケースの反対側面に穴を発見…。おぉ…これはセル
2024年7月26日 14:02
前回のブログ↓設置スペースを改めてお客様に確認した所、収納箱の高さを10㎝程大きく出来ました。高さが大きく出来たことで引き出しを1段追加出来るスペースが生まれたので、お手入れ道具や鑑定書など入れられるスペースを作ってみました。重要や特重の指定書も広げて入れる事が出来るので、必要な物は全てひとまとめに出来そうです。(当然鍵が掛かります)こんな感じでお客様の許可も得られたので、もう少し設
2024年7月12日 23:31
刀展示ケースEDGEの設計がようやく終わり、現在設計図作成の段階に移っています。一部は既に加工の段階に移っているので、トラブルなどなければ恐らく8~9月頃には組み上がってSNSなどで公開出来るのではないかと思っています。ミニモデルを以前製作した際は、背面の傾斜の関係で鞘尻が台座部分や背面のプレートに接触してしまったりで下段にしか拵が飾れなかったのですが、その辺りの角度や位置関係を見直してお
2024年7月1日 23:48
以前卓上刀箱の白verをオーダーでご依頼頂いた方から今度は卓上短刀箱の白verが欲しいとの事で製作を進めています。新たに短刀が増えたのでしょうか。ケースを通して刀が増えている様子を伺えるようで何だか嬉しいです。笑それはさておき、各パーツの製作が終わりました。製作したこれらのパーツにベロアシートを貼った土台やバックボード、ライトやスポンジなど取り付けていきます。今回も全て白で統一してい
2024年6月24日 22:32
前回のブログ↓前回描いていたラフ絵をご依頼頂いた方の設置場所寸法に合わせて設計してみました。ラフ絵通り収まりそうな感じです。ドアのカギを開錠すると引き出しが2段あり、それぞれスライドレールで手前に引き出せる仕様を考えています。1段あたり5振、2段で10振収納可能ですが、中の刀受けを外して横に寝かせて入れれば倍位は入るのではないでしょうか。中に調湿剤を入れる予定なのでドア周りは気密性を
2024年5月30日 23:32
前回↓「刀展示ケースEDGE」の設計を製作の合間で進めています。拵や刀身を飾る際の適度な寸法取り(反りの深いものでも展示出来るように)やドアの開閉機構の設計などは終了し、大枠の設計は大体終わりました。鍵は正面から見えないようにケース上部に設置しました。あと残っている作業としては背面や土台パネルの取り付け方法と壁掛け方法の検討です。ここはケースの印象を左右する部分であり、個人的にも試し
2024年5月23日 23:11
最近、脇差用の展示ケース(卓上脇差箱2.0箔漆仕様)を2種類作成させて頂きました。箔漆板を入れ替えるだけで印象はガラリと変わります。もう一つは同じ展示ケースをベースに短刀と拵を横並びで展示出来るようにした仕様です。刀掛けを増やす事で改造出来ます。(刀用の展示ケース「卓上刀箱2.0」も短刀と拵を飾れるように改造出来ます)こちらは展示下さったお客様から御写真を頂けました。いつでも短刀を見て
2024年5月14日 22:16
卓上脇差箱2.0を少し改造して、短刀を拵と横並びで飾れるようなケースの製作依頼を頂いていましたが先日ようやく完成しました。土台の表面は秋の紅葉をイメージした落ち着いた赤色、裏返すと対照的にカラフルになりよりアートさを増すようなポップなイメージとなります。2枚のアクリル板で箔を挟み込み、その間に漆を入れて乾燥させる事でリバーシブルで楽しめるようになっています。漆の乾燥の都合上この箔漆板だけで
2024年5月9日 23:10
自分で苦労して考えて製作したものはアイデア部分に価値がある事が多いのでアイデアは守らなければなりません。人知れず何年もかけてゼロから作りだした物があったとします。それはいわばアイデアの卵です。それを世間に公開する事はSNSを用いれば今の時代誰でも出来ます。その結果称賛される事があれば嬉しいですし今までの苦労が報われる気持ちにもなります。しかしそれで満足していると足元をすくわれる可能性が