マガジンのカバー画像

形而上エッセイ「分かる人にしか分からない話」

166
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

3.11を特別扱いしないということ

8年前、日本を大地震が襲った。大勢の人が亡くなった。まあ、こう書くと、今日はちょうど3月11日、沈痛な気持ちを抱いたり、あるいは抱かない人でもそういう顔くらいはするだろうが、別に8年前のあの日でなければ、天災が起こらなかったり、人が死ななかったりするわけではないのである。あれからも天災は起こり、人も大勢死んでいるわけで、3.11だけ特別扱いする理由は何も無い。

今日あたり、「3.11を忘れるな」

もっとみる

「コメントいらない」にコメントつけてくるバカ

ここの利用をし始めたのには、明確な目的があったわけではなかった。何となく面白そうだなあと思って使い始めただけである。しかし、初めから利用目的として全く考えていなかったこととして、

友だちを見つけること
あるテーマに関して議論をすること

他にももっとあるかもしれないが、少なくともこの2点が挙げられる。

もしも上の2点を目的とするとしたら、メッセージのやり取りが必要である。それらを目的としていな

もっとみる

BUMPの曲だったらもう何でもいい

BUMP OF CHICKENが好きだ、ということは、何度か書いた。何が好きなのかと問われると困るが、何が好きなのかということをもう語れないということが、本当に好きになったというそのことなのかもしれない。では、一曲。

紹介しておいてなんだけれど、こういうストレートなラブソングは、バンプじゃなくても歌えるものであって、彼らの良さが出ているものではないと思う。それでも聴いてしまうのは、それがバンプの

もっとみる

仕事とお金の無関係について

お金について書きたいと思う。しかし、儲け話ではない。そんな話は一つも知らない。先日、仕事とお金にまつわるnoteをいくつか読んだので、それを読んで考えたことである。

屋根裏さんのnote「仕事はお金のためにやるものではない」という言い方を、割とよく聞くけれど、これは半分は当たりで、半分は間違っている。仕事をすることそれ自体の目的はお金ではない。もしもそうだとしたら、お金がもらえないことは仕事では

もっとみる

美しいことばかりは書けない

わたしだって何も好き好んで、こんな(「どんな」かは読んでくださっている方に任せるが)文章を書いているわけではないのである。もっとこう、春の日にふと香る梅の花のような、ステキに上品な美しいことだけ書いたって構わないのだ。世界や人生の美しい面ばかりを書くことは、やろうと思えば、まあできると思う。そうすれば、もっと読んでもらえるだろう。みんな美しいことが大好きだ。もっとスキももらえるだろうし、フォローも

もっとみる

自分の頭で考えるヒント10 ~自分の感覚を手放さない~

何を考えるにしても、自分の感覚を手放さないことが大切である。たとえば、何でもいいのだけれど……えー、例によって何にも思いつかないので、またYAHOO!ニュースのランキングが高いところから引っ張ってきます。日刊スポーツの記事です。

「人手不足で24時間は限界」と2月1日から自主的に営業時間を短縮、本部から違約金約1700万円とフランチャイズ契約の解除を求められた大阪府東大阪市のセブン-イレブンオー

もっとみる

自分の頭で考えるヒント9 ~問題を一般化しないこと~

ある事件を聞いたときに、人はその事件から、事件そのものを見ずに、自分がその事件から問題だと思うものを見る傾向がある。それは考えるとは言わない。見当外れのことを思い悩んでいるだけである。いや、わたしは、事件から問題を正確に把握することができるという自信がある方は、ちょっと以下のニュースを読んでもらいたい。2月26日(火)の千葉日報のニュースである。

松戸新京成バス(松戸市紙敷)の路線バスの男性運転

もっとみる

別れについて

出会って、気が合って、仲良くなって、しかし永遠に続く仲などない。それは、人と人との関係性がもろいものであるからというよりはむしろ、人間が永遠を認識できないことによる。別れは必ず訪れる。さよならだけが人生だ、そう歌った詩人もいる。さよならだけが人生だと歌う詩人に対して、ある詩人は、さよならだけが人生ならば人生なんかいりません、と歌った。しかし、人生はいるとかいらないとかいったたちのものではないのであ

もっとみる

何でも自分のせいにすることのバカらしさ

こういう状況を考えてもらいたい。人と話していたら、その人から思いやりの無い言葉を投げかけられた。そうして、その言葉によって、怒りや悲しみを得た。日常よくあることだろう。傷心のあなたに、わきからこんなことを言う人がいたらどうか。

「あなたが怒ったり悲しんだりしているのは、その相手の人に対して、あなたが、こんな風に言ってくれたらいいのに、と期待しているからですよ。そういう期待が先にあるから、その期待

もっとみる

うだうだ言う前に、まずボールを蹴ってみよう

眼高手低という言葉がある。批評する力(眼)は高いけれど、創作する力(手)は低い、ことを言う。そういう人近くにいるなあ、と周りにいる人の中から二三人くらいの名はすぐに挙がるのではないか。あるいは、自分自身がそうなっているかもしれないと反省することもあるかもしれない。

そもそも、どうしてこのようなことが起こるのだろうか。普通に考えると、ちょっとおかしな話ではないか。たとえば、絵の批評はできるけれど、

もっとみる

2020東京五輪に全く興味が無いという話

まあ、タイトル通りでしかないのだが、来年行われる東京オリンピックに全然興味が無い。見に行く気もなければ、テレビで見るつもりもない。来年のことだから、今年はまだ興味が湧かないだけかもしれないけれど、毎回の夏季・冬季オリンピックも、気がつけば終わっていたという感じだから、やはり来年になっても興味は湧かないだろうと思う。日本で開かれる実に56年ぶり(※今調べました)のオリンピックに興味を持たないなどと公

もっとみる