BUMPの曲だったらもう何でもいい

BUMP OF CHICKENが好きだ、ということは、何度か書いた。何が好きなのかと問われると困るが、何が好きなのかということをもう語れないということが、本当に好きになったというそのことなのかもしれない。では、一曲。

紹介しておいてなんだけれど、こういうストレートなラブソングは、バンプじゃなくても歌えるものであって、彼らの良さが出ているものではないと思う。それでも聴いてしまうのは、それがバンプの曲だからである。つまり、バンプの曲ならもう何でもいいのだ。あばたもえくぼ、と言ってしまうと、この曲はあばたなんかじゃないと怒るファンもいるかもしれないけれど、まあ、それはそれとして、とにかく、わたしは、バンプの曲ならなんでもいい。それだけ彼らを全的に信頼しているのだ。

しかし、それはどんな楽曲でも高評価するということではなくて、高評価できる曲も、低評価せざるを得ない曲も、どちらもそれ自体で認めることができるということである。高評価できる曲はともかく、低評価せざるを得ない曲も認めるというのはおかしな話だと思うかもしれないが、つまり、それはその曲を作るときに何かしら大人の事情があったのかとか、調子が悪かったのかなとか、たまたまそういう気分だったのかなとか、そういう具合に考えて納得するということである。

バンプはいい。心から信頼が置ける人の作品を楽しむことができるこの素晴らしさは他に代えがたいものがある。他に代えられるとしたら、心から信頼が置ける人と話をすることくらいかもしれないが、心から信頼が置ける人の作品を楽しむということは、もしかしたら、その作品を通して、心から信頼が置ける彼らと話をするということであるのかもしれない。

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