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『方丈記』でも云うているではないか。

幸せも、不幸せも、安楽も、苦労も、永遠ではない。従って、今の幸福がいつまでも続くと思ってはいけない。そして今の苦労が永遠に続くとあきらめてもいけない。これが真実。物事に永遠はあり得ない。実相は諸行無常。「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり…」。『方丈記』でも云うているではないか。従って、その人生の流れは、本流にあるか否かが極めて重要なのである。本流でない流れに乗っていたならば、そこでの幸福も不幸も快楽も苦労も、幻想の泡となりただ消えていくのみ。一見、その流れは魅力的に見える。我欲やいい加減さがあれば、その流れに飛び込んでしまう。即ち、本流ではない流れに乗ると堂々巡りを繰り返し、同じところを何度も何度も流れ、何も身になっていないということだ。本流は、全ての事象が次に生かされる。己の生き様が無駄に終わることがないようにしたいのであれば、先ず、自分を本流に乗せることだ。ではどうすれば本流に乗れるのか。人間として、人間らしく真実を見極め経験を積み、人としての条件が整うことができれば、天の御めがねに適い、目の前に本流が見えてくる。後は、己を信じ志を定め、その流れに飛び込めるか。本流はより厳しいが、少しずつ人生が良くなっていく実感が持てるはず。だから安心して流れに乗って行ける。そのようになりたければ、永遠に続くものがないことを悟り、我欲を捨て、いい加減ではなく、一瞬一瞬を丁寧に心を込めて生きるべし。


そのことを肝に銘じ、今日一日を本流に乗れるよう精進致します。


有難う御座います。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者