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シニアビジネスとシニアライフについて考える

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「親の雑誌」「つながりプラス」などを通じて、シニアビジネスやシニアとして生きることについての雑感を書きます。
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#こころみ

藤原道長が使った「老後」の意味

藤原道長が使った「老後」の意味

ずっと働くを考える その3 老後 というブログを書いた。

今も使われている日本語が、昔はどういう使われたかたをしていて、それが今とどう違うのか、を見ている。

老後。

老後っていうと、今は人生ひと段落つけて、のんびり余生(あまりの人生)をすごす、仕事からも引退して、今までよりギアを一段さげて、、、という感じではないだろうか。

でも、実際どうだったかと言うと、藤原道長の日記に出てきたのがどうや

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シニア心理考察の大原則

シニア心理考察の大原則

シニア心理を想像する難しさシニアの心理を考えるのは難しい。なぜなら基本的に、現在働いている人はシニアでない場合が多く、とくに企業でマーケターや新規事業をやるような人には非常に少ないから。基本的にシニアになったことがないから、気持ちを想像することができないのだ。

また、シニアと長く、深く接している職業で就労者が多い産業は医療と介護だ。そこからは要介護者とのコミュニケーションの話だけが聞こえてくるた

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顔というメディア

顔というメディア

最近、顔についてあれこれ考えている。

高齢者の顔写真を撮り、表紙にすることについて、少し考えを書いた。

自分史で表紙写真を撮る価値

特に顔に歴史が出ると書いたのだが、よく考えれば歴史だけでなく現在の自分についての情報も大量に掲載されている。それは静的な顔という意味もあるし、動的な表情もそうだ。普段意識しないが、人はかなりの情報を顔に乗せて、公共の場で情報提供し続けていると言えるのだろう。

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シニアについて考えることは、未来について考えることだ

シニアについて考えることは、未来について考えることだ



シニア向けビジネスを5年あまりやってきて、そうでない人と一番分かり合えないと思うのが、これだ。

シニアっていうのは、30年後や40年後や50年後の自分であるわけで、自分の人生がこの先どうなるか、人生が進んだときにどんな思いを持つことになるのか、を考えるならシニアと向き合うのが一番いい。

人は未来について考える時に、環境の未来だけを考えがちだ。テクノロジーの進歩や社会の変化、場合によってはフ

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