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短歌・詩

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『あたたかいからだ』【詩】

『あたたかいからだ』【詩】

うなずく 笑う ふと黙る 
話す 答える また笑う

重なり逸らした視線の行き先は   
空になったコーヒーカップ

時が止まればいいな  
隣に座りたいな  
もう少し近づきたいな

きっとあたたかいからだ  
目を閉じて感じたい

高鳴る胸の鼓動とか
冷えた指先の理由とか

生きている証と讃えよう
あなたもわたしもここにいる

時が消えればいいな  
隣を歩きたいな
もう少し近づきたいな

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おやすみなさい[詩]

おやすみなさい[詩]

おやすみなさい おやすみなさい
今日はこれで終わり

眠りは旅
荷物をすてて
あなたは裸になる

甘えた声が残る
窓に小気味よい風

あなたを見てるわたしに
夜は優しくひとりを教えた

明日 目が覚めたら
聞いてほしいなこの気持ち

ふたりの夜はもどかしいね

今日はおやすみなさい

おやすみなさい おやすみなさい
今日はこれで終わり

眠りは旅
僕の知らない景色を
君は見てる

答えはここになく

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果てしない夜 [詩]

果てしない夜 [詩]

目を閉じて

あなたが 誰だか わからなくなる瞬間

誰でも かまわないという 信頼感

この世に 2人しかいないような 感覚は

あなたの 名前さえ 取り払う
#磨け感情解像度

今伝えたいことがあるとすれば

今伝えたいことがあるとすれば

絶え間なく流れ込む言葉は時に、偽善じみた鎧を作る。

私たちの中の半分は、いつでも自分の存在を証明しようと、誰に頼まれたわけでもなく必死。

泣きたい時に戦って、

悔しい時に笑って、

寄りかかりたい時に踏ん張る。

そうやって、抵抗という主張を繰り返してる。

一方で、私たちの中のもう半分は、ただそこにいることが全ての理由。

時を時と知らず、言葉を言葉と知らない子どもたち。

時を失い、言葉

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恋

恋は、恋ってやつは、
本当に面白くて儚くて。
一本の道を歩むようで、実はどの点を求めるかしかないんだ。
#恋愛 #エッセイ #詩 #人間関係 #恋 #愛

完璧な今

完璧な今

大きな何かを信頼して、
流れと直感と感情を信じて、
今を生きよう。

そして、できるだけ思いは伝えよう。

変わってもいい。
一瞬でもいい。
永遠でもいい。

伝えることで動き出す何かがあるから。

予感が確信に変わったり、
不安がよろこびに変わったりする。

今を生きることは、感じること。
感じることは、今を信じること。

今が完璧だと知ること-

あなたが好きです。
あなたが好きです。
あなた

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14歳の夏

14歳の夏

何もかも
見えなくさせる この花火
恋してるよな 15秒

14歳の夏に作った短歌。
何かの賞に学校が応募してくれて、入賞したのを覚えている。

昔から恋多き女の子だったわたしは、こんな瞬間に胸を焦がして生きていた。

特別、何かひとつの趣味に没頭することもなかったわたしは、恋だけが文字通り"何もかも見えなくさせる"ものだった。

今でも、こんな瞬間に憧れて生きている。

15秒だから良い。
一瞬

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