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雑記

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その他、他愛もないことを書きます。
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#やってみた大賞

除草剤で枯らされたのは、僕の心だった

うん。

上手いこと言ったようで、あんまり上手く言えていないタイトルだ。どうやら文才すらも枯れてしまったのかもしれない。

最近はバタバタしていて、間借りしている畑をしばらく放置していた。夏の日差しと夕立をたっぷり浴びた大地は、じゃがいもとトウモロコシを枯らしたかわりに、エノコログサとメヒシバを大繁殖させていた。

ちまちまと雑草を刈っていた僕に痺れを切らした畑の持ち主は、畝間に除草剤を撒いて枯ら

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初コロナ記念カキコ

今の僕は割と忙しい。

息子はイヤイヤ期に突入し、妻は2人目のつわりで苦しんでいる。おまけに職場ではもう時期訪れる転職に向けて新しい人員のトレーニングを担当しなければならない。残業も増えた。

最近の僕の典型的な一日はこうだ。

朝は子どもの食事を用意し、着替えさせ、ゴミを捨て、仕事へ。あれこれと仕事を終えた後は買い物をして帰り、妻と自分の夕食を作り、食器と息子が散らかしたおもちゃを片付け、息子を

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AI時代を生き残らないためのスキル

アートだとか、考える力だとか、プログラミング思考だとか、データ思考だとか、哲学だとか、課題解決能力だとか、問いを立てる力とか、AIを使いこなす力とか、AI時代を生き残るためにはあれこれ学ばなければならないことは多いらしい。

なるほど。つまり、これらのうち1つでも欠けていれば数年のうちに僕たちは野垂れ死ぬようだ。恐ろしい時代になったものだ。

おそらくこれらのスキルセットを持ち合わせている人なんて

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生活とは、脱税である

生活とは、脱税である

酒税法によると、個人で酒を作り始めると酒税が確保できなくなるから、僕たちは酒を作ってはいけないらしい。このロジックがまかり通っている理由を、「これまでそうだったから…」以外で説明することは難しい。

このロジックは、あらゆる生活行為に適用させることが可能だ。

歩くことは、タクシーを利用しないことであり、ダイエット食品を食べないことだ。ならば、歩けば税収は減る。ピザを焼くことはイタリアンレストラン

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不正解を愛する

僕は失敗が嫌いじゃない。だが、失敗を人に見られるのは嫌いだ。「ああすべきだった、こうすべきだった」と、好き放題言われるからだ。

攻略サイトに正解が転がっている今、最短ルートで正解を出すことが求められるようなプレッシャーを感じる。そのルートを歩まない人は非効率で時代遅れであるかのようだ。

まぁ、実際のところ、非効率で時代遅れなのだろう。

僕は畑を借りて農業をしているのだが、適当に育てては失敗し

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投票で政治家を変えることはできないが、殺すことはできる

一票よりも、銃弾の方が重い。ならば銃弾に訴えかける人がいることに、なんら不思議はない。

もしも僕たちの暮らす社会が本当に民主主義で、誰しもが「自分の意見を聞いてもらえている」と感じているなら、銃弾に訴えかける必要はないのかもしれない。

しかし現実には、自分の意見を聞いてもらえていると感じる人は誰もいない。ならば、むしろ銃弾に訴えかける人がほとんどいなかったことが不思議なくらいだ。

政治家を1

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失敗作として、生きていく

3歳までにアレを教えなければならないとか、母乳育児じゃないと認知能力が何%下がるとか、小学生のうちにプログラミング思考を学ばなければならないとか、子育てには時限イベントがたくさんあるらしい。

まるでその子が、未来のザッカーバーグに成長しなければ、全ての育児が無駄になるかのようだ。

僕は脳科学者ではないけれど、脳はシナプスを張り巡らせた後に使わない回路をガンガン刈り込んでいくということは、なんと

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「思い通りにならなかったらすぐキレるね」と言われた話

2年ほど前だろうか。確かに僕はそのとき、その仕事相手にキレた。相手は僕の仕事内容に対して執拗にダメ出しを食らわせながらも、代案を示さない。それどころか「私はすでに正解に到達しているが、さぁあなたもここに辿り着けるかテストしてやるわ」とでも言うような横柄な態度を示している。それに腹が立ったのだ。

当然、相手もキレる。一応目上の人だ。

出た。完璧でない限り発言権が与えられない理論。残念ながら僕は、

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市議会議員になろうかと思っている

選挙に最低限必要なのは30万円の供託金だけ(政令指定都市は50万円)。プロモーションを展開しなければ勝てないかと言えばそうでもなく、僕の住む市の当選倍率はだいたい1.5倍程度だった。過疎化が進んでいる自治体は、定員割れしているケースもあるらしい。

確率だけで言えば、嵐のコンサートチケットを当てるよりも高い確率で、市議会議員になれるのだ。

で、月収はと言えば、僕の暮らす市では、だいたい月額60万

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ブルシットジョブの作り方

会社で、僕が応募者の書類選考をすることになったとき。上司からこのように指示があった。

僕の頭にはクエスチョンマークが浮かんだ。なぜ、わざわざ事務員さんがやる必要があるのか?

どうせ後から僕と面接のスケジュールを調整しなければならないし、基準を伝えても悩むケースが出てくるに決まっているのだから、初めから僕がメールでやり取りをすればいいのではないだろうか?

と、結局僕がやることになった。

恐ら

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シリアル・バックレイヤーになりたい

うっかり僕は社会に適合してしまった。本当は「ここではないどこか」に旅立ちたいというのに。

ドロップアウトには勇気がいる。現状を維持し続ける方が、大半の人にとっては楽なのだ。ドロップアウトできるというのは、一種の才能だと思う。

阿部公房『砂の女』で、砂の中に閉じ込められた主人公は、逃亡を夢見るという姿勢を維持したまま、逃亡のチャンスを意図的に見逃す(そして、そのまま少なくとも7年の時が経過してい

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