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2022年4月の記事一覧
30歳。人生について考える。
資本主義社会のこと。ウクライナのこと。工場畜産のこと。持続可能な農業のこと。仏教のこと。資源の再利用のこと。ポストモダニズムのこと。
小難しいことをあれこれ考えてきた僕が、唯一考えていなかったことがある。それは自分の人生のことだ。
他人の人生にあれこれアドバイスするのは簡単だ。「転職すればいいやん?」「離婚すればいいやん?」「そのノウハウYouTubeで配信すればいいやん?」みたいな無責任なア
ビジネス芸人はエンタメ感を隠した究極のエンタメ
広告と資本によって、楽しいことの選択肢はソシャゲとSNSとショッピングモールにまで限られてしまった。その反面、「それを満足しておけ低脳どもよ」と言われる時代は過ぎ去り「支配階級は低俗なエンタメに毒されず、プログラミングを勉強していたのさ」というプロテスタンティズムの倫理も同時に発達してしまった。支配階級になりたきゃ、生産性のないエンタメで時間を無駄にするな‥というわけだ。
そんな時代に現れたのが
命令されるのは嫌じゃないけど、義務を押し付けられるのは嫌
「醤油とって~」と言われるのと、「先輩が刺身食おうとしてるんやから、言われる前に醤油とって渡すべきやろ!」と言われるのを比べて欲しい。
どう考えても、後者の方がムカつく。
いきなり殴られるとか、泥水をかけられるとか、そういう物理的な危害を除けば、「義務を押し付けられること」はトップクラスに苛立たしい(「死ね」と言われるよりムカつく気がする)。なぜだろうね。
全ての「義務」が不愉快かと言うと、
石油もねぇ。小麦もねぇ。大豆もそれほど作ってねぇ。パーム油もねぇ。ガスもねぇ。お巡り毎日ぐーるぐる(Twitterを)。
おらこんな国いやだ~。
原油価格も上がって、円安で、パーム油は輸出されなくなって、なんだかヤバそうな雰囲気はずっと漂っている。どうやってこの国が成り立っているのか、僕はよくわからない。
放置された人工林が溢れているのに、外国から木材を輸入するような、よくわからない非効率な国づくりがなされている日本は、ほとんどの原料を海外から仕入れているっぽい。
僕の暮らしを支えてくれているのは、一体誰なんだ
子どもを「旅行」に連れて行ってはないけない
「旅行」に行きたいのは大人であり、それは大人のエゴである。「子どものため」という言葉で取り繕おうが、子どもは「旅行」に行きたいわけではない。この事実をまず認識しよう。
2歳の息子にとって、「旅行」とは我慢の連続だ。彼は目的を持たないし、計画もない。今やりたいことに集中したがる。
それなのに「旅行」となると、大人が次の予定を決めてしまう。プーさんのハニーハントに乗らなければならないばっかりに、木
国家がなくなれば、戦争は終わる(当たり前)
プーチンに税金を払うか、ゼレンスキーに税金を払うかという問題で、相変わらずあの辺りは揉めているらしい。人が死ぬくらいならプーチンに税金払ってやればいいじゃん?と思うのは、僕が馬鹿だからなのだろうか?
世界のどこに線を引いて、どっち側の国民をカツアゲするかという問題で、延々人の命を奪い続けるのだから、国家ってやつは馬鹿馬鹿しいよね。あたかも年金や健康保険を提供したり、道路を整備したりすることが国の
「再現性」「マニュアル化」「ルール化」「ピラミッド化」「報連相」への盲信
僕は年間100社くらいの企業を取材しているのだが、その中でよく出会う発言がある。
これは小規模な会社やベンチャー企業でよく聞かれる言葉だ。たいていそのような会社では、ルールや官僚制、ピラミッドとは無縁で、社員の1人ひとりが勝手に意思決定しているケースが多く、それでいて、たいていは上手くいっているし、社員は楽しそうにしている。そのような話を聞いて僕がその状況を称賛すると、「でもね…」と先ほどのセリ
他人の目が気にならなくなる簡単な方法
「他人の目を気にしない」とは、文字通り「他人の目を気にしないこと」を意味するわけではなく、「他人の目を気にしていない姿を、他人に見せつけること」を意味するわけだ。
だから、見るからに「俺は他人の目を気にしていないのだ」という振る舞いを他人に見せつけることを目的にしてみるといい。
その姿を見れば「なんだこいつは、けしからん!」と思う人もいるだろうし「信念を持っていてかっこいいな」と思う人もいるだ
SDGsという茶番が持て囃される理由
企業のCSRを事細かにチェックし、フェアトレードを行っているかどうかや、CO2の排出量を削減しているかどうかを念入りに確認するエシカル投資家は、まさしくスラヴォイ・ジジェクが言うような「信じていると想定される主体」であり「大文字の他者」だ。
もちろん、大文字の他者は存在しないのだが、彼のような投資家が多数派を占めていると人々が信じるとき、人々はSDGsのピンバッジを身につけ始める。
大文字の他
「うちはSDGsに貢献するフリをしています」と堂々と公言できる社会がやってきた
もちろん、知っている。
誰も社会に貢献したり、環境を保護するつもりなどなく、単に「うちはSDGsに取り組んでいます、さぁうちの商品を買ってください」と言うための口実に過ぎないことは、子どもだってわかっている。
しかし、そのためにはあくまで「本気で社会に貢献しようとしている」という建前が必要なはずだ。
それなのに‥
引用しよう。
このアンケート結果がまじめくさった記事で、なんの恥ずかしげも
性格診断が性格を生み出す
性格なるものは、その人の変え難い性質を表すと考えられていることが多い。それが本当かどうかはわからない。
僕はどちらかというと、自分には特定の性格なるものが存在すると思い込むことで、自分の性格に沿った一貫性のある行動を取るようになるのではないかと感じている。
つまり、あらかじめ存在する性格→行動ではなく、性格の形成→行動という順序なのではないかと感じている。
人は一貫性のないものを理解すること
「女性活躍」を叫ばねばならないほどに、女性は「活躍」していないのか?
なんとも不思議な現象だ。街を歩けば、そこら中で女性は活躍しているというのに。
スーパーのレジを打ち、ヒレカツ定食を提供し、歯医者の受付をし、子どもや老人の世話をし、ワクチンを打つのは、ほとんどが女性だ。
当たり前だが、全ての女性が郊外の一軒家で日がな一日Netflixを観て過ごしているわけではない。
朝は子どもの弁当と朝食を用意し、洗濯物を干してから家を出て、昼はパート先の定食屋でホールを切
それはセックスの差か? ジェンダーの差か?
一般的にプラレールは男の子のおもちゃで、シルバニアファミリーは女の子のおもちゃとされる。これは、純粋なセックスの差に基づく区別なのだろうか?
つまり、どのような文化圏の子どもであっても、自然と女の子はシルバニアファミリーに興味を持つようになり、男の子はプラレールに興味を持つようになるのだろうか?
僕にはそうは思えない。
1歳ごろの息子は、プラレールもシルバニアファミリーも同じくらい好きだった