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ひとりよがりエッセイ

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ひとりよがりな話をしています。
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2022年10月の記事一覧

読書は共感という治療

読書は共感という治療

名刺代わりの10冊は選ぶのが難しかった。またやったらきっとラインナップは変わる。
今まで読んだ作品から選ぶと咄嗟に『星を継ぐもの』と『ぼくのメジャースプーン』が浮かぶ。好きな作品は沢山あるが、このあとを選出するのが難しい。なにがしかの影響を受けた作品を中心に選んだ。

読書家かどうかを読む冊数で定義するなら、私は読書家ではない。
物語を楽しむ手段は本以外にも口伝や漫画、ゲーム、映画、舞台と多種多様

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赤いスイートピーマン

赤いスイートピーマン

以前、農協で買ったピーマンが2日後には赤くなり始めた。ツイッターで「赤くなるのは熟してる証拠、緑のものより甘みが強くて美味しい」と聞いていたのでそのまま肉詰めにしたら、たしかに甘かった。
また、他のピーマンからは生きた芋虫が出てきた。虫もろとも真っ二つにならなくて良かった。しかし、スーパーで買ったときに生きた虫がついてきた試しがない。葉野菜に死んだ虫がくっついていたことはあるが、生きた虫は初めてで

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認めたくないけど、私は繊細さん

認めたくないけど、私は繊細さん

私はHSP気質であることを自覚している。いわゆる「繊細さん」というやつだ。
ただ人にはこのことをあまり言わないし、言う気もない。繊細であることが悪い事のように感じてきたからだ。

たぶん、悪い事だと感じる理由の一つに、繊細チンピラという造語がある。小野ほりでいさんが作った比較的新しい造語だ。(調べたら10年ほど前の言葉だった)

記事が出た当初はなかなか話題になっていたと記憶している。私も当時は、

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呪いをかけられて

呪いをかけられて

「お前、そんなことも知らないのか」

父親から、からかい混じりに言われ続けた言葉である。いつからだったろうか。
小学生の頃までは、「○○って何?」と聞けば色々なことを教えてくれる父であったが、徐々に先のセリフを言われることが増えていった。
"そんなこと"の内容は様々であったが、歴史の話が特に多かったと記憶している。私は今でも歴史に関してあやふやな部分が多い。自分の経験さえいつのことだか忘れがちなの

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善意は我が為に

善意は我が為に

電車で席を譲った。ただそれだけのことで嬉しくなるものだ。
席を譲る=お年寄り、と昔はイメージしていたが、今回譲ったのは小さな子連れの親だった。子供が「座りたい〜」と駄々をこねているだけなら譲らなかったが、親が大変そうで気になった。寝る子を抱えて大荷物だった。親目線を考えるようになり、大人になったと思うものである。私は親でも既婚者でもないが、周りが親になっていくと視点が変わっていく。

で、席を譲る

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創作意欲はどこからくるの

いちおうインターネットラクガキマンである。絵を、描いたりしない人よりは描いてきた。その程度である。
ネットには出さず描いたりしていることもあるが(ただのラクガキマンという方が正しい)、圧倒的に物量が少ない。毎日のように作品を作ったり発表している人はすごいなぁと感心しきりである。

小学生の頃なんかは休み時間のたびに自由帳を開く子供だった。ノートの端っこにもラクガキしていたし、少なくとも今よりは描い

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体型とメンタルの関係

体型とメンタルの関係

社会人になってから体重が減った。
減ってからの数年でわかったことのひとつが、減る前のほうがメンタルが安定していたな、ということだ。BMIも重さも標準値の中で行き来しているが、5kgほど上下していると体感では違う。

とくに違いを実感するのは空腹のときだ。
以前は「まぁ一食抜いても死なんし、多少痩せるじゃろ」程度で気楽にどっしり構えていたのが、
痩せてからは「いや一食も抜いてられんわ、メシ食わせろや

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