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赤いスイートピーマン

以前、農協で買ったピーマンが2日後には赤くなり始めた。ツイッターで「赤くなるのは熟してる証拠、緑のものより甘みが強くて美味しい」と聞いていたのでそのまま肉詰めにしたら、たしかに甘かった。
また、他のピーマンからは生きた芋虫が出てきた。虫もろとも真っ二つにならなくて良かった。しかし、スーパーで買ったときに生きた虫がついてきた試しがない。葉野菜に死んだ虫がくっついていたことはあるが、生きた虫は初めてである。なお芋虫は透明な袋に入れ、あとで外に逃がそうと思っていたら家族に捨てられた。

こういう「大手スーパーで買うとなかなか起こらない現象」は以前にもあった。卵の双子(黄身が2つ入っていること)も、スーパー以外で買ったときに遭遇した。こうした双子卵は大手スーパーだとあらかじめ弾かれると聞いたことがある。黄身が2つ入っていると「食べても平気なのか」と問い合わせがくるから、らしい。あらかじめチェックできる技術にも驚きである。

これもある種、文明に飼いならされているのだろうか。ピーマンは緑色だし、卵の黄身は1つが当たり前。
だが。私が何百年か前に農民として生きていたら、むしろ今より色々な知識を得る機会はきっと少ない。あまりにも突飛な作物は忌避していたかもしれない。
赤いピーマンは不吉な前触れとか、双子の卵を産む鶏は呪われてるとか、年長者からそんな風に言われたら「そうなんだ! じゃあ食べずに捨てよう! 鶏は絞めよう!」となっていた可能性もあるか。ううん、わからないものである。なにもかも妄想ではあるが。

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