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コードギアス名言Vol.27「私は、本当の本当に大切なものは、一つも捨てていないわ(ユフィ)」

物語と名言

ユーフェミアに自分を撃たせようと銃を渡したルルーシュは、突然苦しみだす。外では、C.C.とスザクが接触すると、C.C.の額にギアスの紋章が浮かび上がり、左目を抑えながら、「まさか、もう・・・」と意味深に呟く。C.C.に触れたスザクはショックを受けて気絶してしまう。

うずくまったルルーシュを心配するユフィだったが、ルルーシュは

「やめろ!これ以上はもう施しを受けない!俺は、自分の力で手に入れてみせる!
 そのためには汚れてもらうぞ!ユーフェミア・リ・ブリタニア!!」

ギアスをかけようとしたルルーシュにユフィは答える。

「その名は返上しました。皇位継承権を返上しました。私のわがままを聞いてもらうのですから、それなりの対価は必要でしょ?」

ユフィの決断に驚くルルーシュ。それは、ナナリーの為だった。ナナリーが言った「お兄様と一緒に居られれば、他に何もいらない。」そんなことで、決心がついてしまったのだ。

「そんなことで・・・」と驚くルルーシュに対して、「そんなことで決心がついちゃったの。私にとって本当に大事なものはなんだろうって。」ユフィの今回の名セリフ。

「私は、本当の本当に大切なものは、一つも捨てていないわ」

「無茶なやり方なのに、結局全てを手に入れてしまう。」と皮肉を言うルルーシュだったが、エリア11の副総督や皇女殿下である前にただのユフィの決断だったことで、ルルーシュはユフィの提案を受け入れるのだった。

名言の意味

ルルーシュにとって、「悪魔の一手」だった「行政特区日本」の構想は、日本人の為でもブリタニア人の為でもなく、他ならぬナナリーの為だった。ルルーシュは、ナナリーが安心して過ごせる世界にする為に「ゼロ」となり、その仮面をつけました。付け加えれば、母の仇を取る為でもありますが、ルルーシュにとって一番大切な存在はナナリーです。そのナナリーの為に、自分の皇位継承権を返上したということは、ゼロにとっては「悪魔の一手」でも、ルルーシュにとっては「神の一手」なのかもしれません。それは、副総督、皇女殿下という立場ではなく、一人のユフィとして望んだ、ものだからこそ、「悪魔の一手」にも「神の一手」にもなり得るのでしょう。

ユフィも、皇族として生まれたものの、決して争いたいわけではなく、皇帝になりたいわけでもないでしょう。本当なら、ルルーシュやナナリー、スザクやコーネリアと仲良く過ごしたいだけで。しかし現実には戦争が起き、ルルーシュ達は母親を殺され、ルルーシュがゼロとなり、敵対することになってしまいました。それでも、ユフィの願いは、「みんな仲良く一緒に過ごしたい」という可愛らしいものです。ユフィにとって本当の本当に大切なものは、ルルーシュ達であり、その絆です。皇位継承権も、争いもいがみ合いも、必要ないのです。
だから、立場や関係が変わったとして、ユフィにとって本当に大切なもの、必要なものを失わない為に、守る為に考えたことが、「行政特区日本」だったのです。

無欲だからこそ一番欲しいものを得られる

無欲であり悪意がないからこそ、ユフィの提案は策略家のルルーシュにとっては予想できなかったことであり、「無欲の大欲」という言葉がありますが、人は欲に振り回される生き物なので、無欲で悪意がないからこそ、一番美味しい所を持っていってしまえるのかもしれません。ただ、善意から生まれる悪意もあるということを、この作品は描いています。ユフィの無邪気さや無欲さが、尚更それを引き立てることになってしまいます。

そのユフィの本質に触れたことで、ルルーシュも考えを改める訳ですが・・・。
次回はついに悲劇が始まります。

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