【新規事業開発】ジェンダーレスコスメブランド”MAGIA”立ち上げの舞台裏
2023年12月、JIMOSから新ブランド「MAGIA（マギア）」が登場しました！
ブランドマネージャーは、2018年に新卒で入社した期待の若手Ｎさん。
このブランドが誕生するまでには、様々なストーリーがありました。
MAGIA（マギア）とは
まるでゲームアイテムに異世界転生の魔法を掛けて、私たちの世界へ召喚したようなアイテムたち。
ゲームをする時と同じように、スキンケアの時間にもワクワクを与えます。
☆プロダクト第一弾
～白魔導士の回復ポーション化粧水～
錬金術師が異世界から転生させた魔道具。
▷▶︎▷詳しくはこちら
ーブランドマネージャーのNさんに、立ち上げまでのストーリーを伺いました。
立ち上げストーリー
原点は2020年、ある日のランチタイム。
当時入社3年目だったＮさんと、Coyori事業部Ｔさんとの、何気ない会話がきっかけでした。
「メンズコスメ売り場は、シンプルで何だかワクワクしないんだよね･･･」
「某RPGみたいな異世界にある、ポーションの化粧水があったら絶対買う！」
その時心に灯った熱を持ち続け、
Ｎさんが「新規事業開発部」へ異動となった際、このコンセプトでメンズ（ジェンダーレス）コスメブランドを立ち上げることを志しました。
”⎯⎯新しいブランドを創り上げたい⎯⎯”
それは新卒入社した頃からの夢でした。
しかしこの頃はまだ、それがどんなに波乱万丈な道のりになるのか誰も予想していませんでした･･･。
市場分析・調査
ブランド立ち上げのスタート地点に立つには、アイデアの裏付けとなる根拠を明確にし事業計画を立てなければなりません。
市場分析をしたり情報を集めて、経営陣にプレゼンを行うまでがひと苦労でした。ここでは考え方の大枠をご紹介します。
①メンズコスメ市場規模の拡大
近年急成長しているメンズコスメ市場。国内市場は2024年以降も規模が拡大するとみられています。
今は性別にかかわらずスキンケアをする時代。
男性の美容への関心に比例するように市場の売上は伸びており、消費の低迷を続ける女性コスメ市場と比較しても、需要が高まっていることが分かります。
②男性の趣味の変化
男性の趣味ランキングでは今まで「スポーツ」が1位でしたが、近年「ゲーム」が1位にランクインするようになりました。
コロナ禍を機に、アウトドア男子よりもインドア男子の割合が増えたことが分かります。
➡︎今までの男性向けコスメでは心が動かなかった、厨二心を持った男性をターゲットに。
・10～30代独身男性
・スキンケアはしていないorしているが無頓着
・アニメやゲーム等が好きなインドア派
今スキンケアをしている方も、義務感や必要性にかられてしているだけで、ワクワクなんてしない。という方もいるのではないでしょうか？
そんな方に、楽しみながらスキンケアをしてもらいたい。そんな想いでこのブランドを立ち上げました。
処方作成
企画承認を得られたら、いざ化粧水を作ります！
ブランドストーリーに沿った遊び心のあるカラフルな見た目はもちろん、「優れた保湿機能」「おどろきの浸透効果」「べたつかないテクスチャー」など高い仕上がりとなるよう、何度も試行錯誤を重ね、納得のいく化粧水が完成しました！
使用効果は、「HP・MP・デバフ」等、知っている方が聞いたらワクワクするような、ゲームになぞらえた言葉で表現しています。
皮脂分泌が多めな方や肌トラブルを抱える方にも安心してお使いいただけるように、下記の3種を作成しました。
☆レッドポーション【肌のHPを整え、引き締める至極の一滴】禁断の赤い果実をイメージしたビタミンC誘導体を調合し、HP（皮脂ポイント）を整えていく。毛穴やべたつきが気になる肌を引き締め、心から湧き上がるようなみずみずしさを感じることができるポーション。
☆ブルーポーション【肌のMPを満たし、守る癒しと強さを両立する一滴】ギリシャ神話の運命三女神（モイライ）の涙をイメージした3種類のヒト型セラミドを調合。
MP（モイストポイント）を満たし、乾燥による魔の手からも守ることができる。溢れる潤いを解放ししなやかさも叶えるポーション。
☆グリーンポーション【肌のデバフ※を解放しステータスを保つ一滴】錬金術においてよく使われるマンドラゴラの葉をイメージしたCICA成分を配合。
気づかずにダメージを受けゆらいでいる肌のデバフ※を解除し、潜在能力をあげてステータスを整えるポーション。※乾燥
しかし、開発を進めていた取引先の工場で担当者様が３名立て続けに退職してしまい、なんと継続の危機に陥ってしまいました･･･。
どうしよう、代わりの工場を一から探さなければ･･･と途方に暮れていた時に、たまたま長いお付き合いのある工場で処方作成を受けていただくことができ、何とか完成することが出来たのでした。
☆危機一髪⎯⎯⎯！🧙♂️
容器選定
MAGIAの特長は、なんと言ってもポーション型の容器！
容器には何としてもこだわりたいと、取引のある容器メーカーを片っ端から当たりましたが、イメージにマッチする容器がなかなか見つかりませんでした。
⎯⎯探し続けること約１年⎯⎯
ほぼ諦めかけていた時、たまたま見たカタログでピッタリの容器を発見！
しかし、JIMOSでいつもお取引のある容器メーカーでは取り扱えないという回答が。また振り出しに戻るか･･･？と落ち込みましたが、何としてでもこの運命の出会いを逃すまいと関係各所にあたったところ、グループ会社の社員とご縁のあるお取引先で、何とか取り扱うことが出来たのでした。
☆危機一髪⎯⎯⎯！🧙🏻part２
見た目と使いやすさを兼ね備えたこの仕様に辿り着くまで、更に試行錯誤を重ねました。
デザイン
何とかアイデアが形になり、デザインを始めよう！と意気込んだものの、Ｎさんが納得のいくデザインを提案してくれるデザイナー様が中々見つかりません。
魔法陣などのデザインにはどうしてもこだわりたい、でもチャレンジングな企画なので予算が潤沢にあるわけではない。
葛藤の中、もう自分で作るしかないのか･･･？と思っていたところ、
なんと丁度このタイミングでデザイナーＹさんが入社され、とんでもないクオリティでデザイン案を作ってくださいました！
☆危機一髪⎯⎯⎯！🧙♀️part３
ラベルやタグの仕様を検討していました。
プロジェクトメンバー
部門長 兼 プロジェクトリーダー：Ｈさん（40代）
ブランドマネージャー：Ｎさん（20代）
PR担当：Ｉさん（20代）
営業担当：Ｋさん（20代）
ープロジェクトの主要メンバーはほとんど20代の若手社員。
JIMOSにとってはもちろん、業界から見ても新しい試みなので、様々な困難があったかと思います。
PR担当のＩさんと営業担当のＫさんに、苦労した点・工夫した点・やりがいなどお話を伺ってみました。
プロジェクトメンバーへインタビュー
ＰＲ担当 Ｉさん
「アウェイの状態から切り拓いていく世界が楽しい！」
”ゲームの中から異世界転生” という今まで触れたことのないコンセプトだったので、コスプレイヤーさんにもPRを依頼すると面白いのではないかと思い、既存ブランドとは全く違うアプローチを行うことにしました。
とはいえ元々私自身はゲームやアニメの世界に疎く、きっかけ作りにはとても苦労しました。
いざエンタメのプロに依頼すべく、映画を宣伝する会社に単身で乗り込んでみましたが、当日は「業界違いの会社がなぜここに？」という訝しげな視線が痛かったです･･･。汗
しかし説明していくうちに
「ついコレクションしたくなりますね！」
「アニメや映画に出てきても面白いですね！」
と先方がノッてくださり、これはプロから見てもコンテンツ力があるんだと、ブランドに自信を持てたきっかけになりました。
最初は前例のない未知の領域に対して不安がありましたが、今では世界を切り拓いていくことにとてもやりがいを感じています。
皆さんにもお伝えしたいのは、知らない世界だからといって恐れて動かないより、腹を括って飛び込んでみたら案外楽しいぞ！ということです。
ちなみに余談ですが、自主的にeSports祭典やアニメイベント等に足を運び、リアルに業界の魅力を体験する内に、気がついたら部屋にフィギュアが溢れていました。こうやって「推し」への心が育まれていくんだなと身をもって実感しました（笑）
営業担当 Ｋさん
「”いつもの”が通用しない分、工夫し甲斐があります！」
普段担当している”化粧品”とカテゴリは同じとはいえ、既存ブランドとは全く違うターゲット層へのアプローチとなるため、異なる領域での販路開拓に苦戦しました。
ご覧の通りコンセプトがとてもユニークなので、今までと同じ「百貨店やバラエティショップ等のコスメコーナー」にただ陳列するのはちょっと違いますよね。
どんな系統の店舗の、どの売り場に配置すれば、より興味を持って手に取っていただけるか、魅せ方を工夫しました。
例えばゲームグッズを買いに来た方の目に入り、「リアルなポーションだ！」とテンションが上がって
「これを機にスキンケアを始めてみようかな」と思うきっかけになったり「今日からスキンケアの時間が楽しみだな」とワクワクしたり。
そうなると良いなとイメージしていました。
また今回初めて、店頭什器の製作も一人で担当しました！ブランドの世界観を守りつつ化粧品としての成分の良さもアピールできるようなデザインの見せ方、コピー開発には苦労しました。
このように試行錯誤の連続でしたが、JIMOSではまだ挑戦したことない「アニメやゲームと親和性の高い販路」への導入は、新たなチャレンジに対するワクワク感があり、楽しくやりがいを持って取り組めました！
私もＩさんと同じく秋葉原や池袋などに足を運ぶ内に興味が湧いてきており、新たな趣味が開花しそうです（笑）
ー最後にブランドマネージャーＮさんへ、意気込みを伺いました！
ブランドマネージャー Ｎさん
一人から始めたブランドの立ち上げでしたが、
ここに辿り着くまでには決して一人ではなく、企画から成分・容器・デザインの決定、契約締結など、社内からグループ会社まで数えきれない程多くの方にご協力とサポートをしていただきました。
前向きに苦楽を共にする仲間がいる環境には、感謝してもしきれません。
MAGIAは、JIMOSの第５の柱として、ブランドとしての成長に向けて尽力してまいります。
また、未来を担う方たちが、JIMOSで「新しいブランドを立ち上げたい」と思えるような企業になるよう、MAGIAが前例を作っていきたいと思っています！
【最後に】
いかがでしたか？
今回は、新ブランドMAGIA立ち上げまでのストーリーをお伝えしました。
ブランドマネージャーのＮさんは、強い意志（WILL）を持って、夢を実現していましたね。
次回の更新もお楽しみに🧙
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