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Ching-O)))の映画雑記

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ミシガン州川口市在住。あなたの隣人の親愛なるキチガイ、Ching-Oの人生を弄んできた色々な映画についての雑記をここに一堂に集めました。人の頭の中を覗く悪い趣味があるあなたのため…
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#ホラー

【映画雑記】『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を久しぶりに観たよ。

【映画雑記】『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を久しぶりに観たよ。

近頃はYou Tubeを眺めてるとエロとグロ以外はなんでもあるなあと思います。ここんとこ自分がよく観ているのは「心霊スポット潜入」モノ。最初は心霊スポットでソロキャンプする方の動画を観ていたのですが、いま一番のお気に入りは人気チャンネル『ゾゾゾ』。「怖いものに興味がないパーソナリティーの落合さんがイヤイヤ心霊スポットに連れていかれる」というお約束のフォーマットが妙な説得力を持っていて大変おもしろう

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【映画雑記】『イグジステンズ』は素晴らしい変態SFです。

【映画雑記】『イグジステンズ』は素晴らしい変態SFです。

今年の映画初めはおウチで。

デヴィッド・クローネンバーグの『イグジステンズ』。

公開された頃以来20年ぶりの再見。

新作ゲーム「イグジステンズ」を巡って繰り広げられるゲーム開発者とその命を狙う現実主義者との攻防を描く。当時は現実と仮想を行き来したり、その境がふとした瞬間に曖昧になるなど先行した作品『マトリックス』との共通点が多々あったため、どうしても比較されてしまっていたように記憶する。CG

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【映画雑記】「ヒルコ/妖怪ハンター」/私は14歳の夏を思い出した。

【映画雑記】「ヒルコ/妖怪ハンター」/私は14歳の夏を思い出した。

 塚本晋也監督による1991年の映画「ヒルコ/妖怪ハンター」を鑑賞。初見は中学生の時で、最後に観たのも相当前だと記憶する。

 原作は諸星大二郎の漫画「妖怪ハンター」シリーズ。他に映画化されたものでは2005年公開の「奇談」があります。

異端の考古学者、稗田礼二郎が様々な怪異と遭遇するスキモノにはたまらない傑作です。その原作では喪服のような黒服に長髪、物怖じしない姿勢など、手塚治虫のブラックジャ

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【映画雑記】岸田森の「エクソシスト 地上波吹替版」は本当にカッコいいぜ。

【映画雑記】岸田森の「エクソシスト 地上波吹替版」は本当にカッコいいぜ。

 岸田森は最高だ。カッコいい。
2018年夏、その岸田森が声優を努めた「エクソシスト 日本語吹替日本初放映版」をムービープラスで観ることができました。

 「エクソシスト」は今まで字幕でしか見ていなかった。吹替で見る必要を感じなかったからだけど、さすがに岸田森が悩める神父を演じる「エクソシスト」があるならそりゃ見るしかない。だって、岸田森だもの。

 「エクソシスト」はホラー嫌いにも有名で、オカル

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【映画雑記】動く心霊写真。黒沢清監督の「回路」。

【映画雑記】動く心霊写真。黒沢清監督の「回路」。

 黒沢清監督の「回路」がNETFLIXで配信されていました。

 自分は公開当時は加藤晴彦、小雪というキャスティングに心惹かれず敬遠しておりました。しかし、CMや告知で流れる工場の塔の上から飛び降りる女性の映像は印象に残っていました。初めて観たのはほんの数年前です。そして、久しぶりに夜に思い出して怖くなり、眠れなくなりました。おっさんになって以降、ここまで緊張感を持って観たホラーはあまりなかったで

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【映画雑記】「犬鳴村」、正統派の恐怖。チビリます。

【映画雑記】「犬鳴村」、正統派の恐怖。チビリます。

 映画「犬鳴村」素晴らしい怪談でした。

 実話怪談好きからすると、わ、よく調べてるなぁとハッとする怖さがあってなお良かった。そんな元ネタを知らなくても充分楽しめますが。横溝正史やカーペンターの「ザ・フォッグ」などの血縁や隠された過去が恐怖を呼び起こす正統派の仕上がり。オススメです。幻の村の手前にあるという「この先、日本国憲法通用せず」という看板に、人間の強欲と、それがもたらした惨劇が凝縮されてま

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