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路地裏で揺らぐ -内在性解離の当事者研究-

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精神的虐待サバイバーであり、内在性解離を持って生きる僕たちを記録するエッセイを集めたマガジン。10人のパーツたちがそのときどきで思ったこと、考えたことをまとめている。
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#ライフハック

居心地の悪さを取りに行かねばならない時

居心地の悪さを取りに行かねばならない時

どうも。直也です。

恐怖と無気力に安堵しているホラーが苦手なのに、YouTubeでホラーゲームの実況を観るのが好きだったりする。

僕たちが好んで観ている人は叫び声に定評のある人なので、あの良い感じの叫びを聞くにはホラーが必要……という図式。
もちろん他の企画や、ゆるやかな雑談もやわらかい声が楽しめてうれしい。

しかし僕たちにとってこれは、一概に喜ばしい視聴方法ではないようだった。
ホラー実況

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久々のフラッシュバックと新しい対処の記録

久々のフラッシュバックと新しい対処の記録

直也です。

※タイトルの通り、フラッシュバックにまつわる記述がある。
心の元気な時にご一読いただくことをおすすめする。

先ほどひどいフラッシュバックに襲われた。

きっかけはある意味何気ないことで、この時一緒にいた相手に非はない。
たまたま僕たちの方で、それが地雷だっただけだ。

目の前の食事が「食べモノ」として認識できなくなり、つい1秒前まで存在していたはずの空腹感は消失している。
久々に直

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「ごはん時」をあえてはずすことで得るコントロール感

「ごはん時」をあえてはずすことで得るコントロール感

「ごはん時」が苦手です。

家族で食べるごはん(特に夕飯)にトラウマがあり、12時、18時など「およそ多くの人類がごはんを食べるだろう時間」に食卓につくことに異様な緊張を感じてしまいます。

気分が落ち込んでいると喉が塞いで、「空腹なのに食欲がない」事態になることもしばしば。

ここ数日もそんな感じなのですが、今日は珍しくそのプレッシャーから一時離れることができました。

緊張を感じずにごはんを食

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ペンケースの2つ使いがやめられない理由【ときめくものは堂々ととっておけ】

ペンケースの2つ使いがやめられない理由【ときめくものは堂々ととっておけ】

僕たちの部屋には、ペンケースがふたつある。

そのうちひとつは、高校生の時に買った赤い帆布のもの。

最初はぱきっとしたたたずまいだったものが、何年も使い、汚れた時には優しく手洗いするうちにくったりとしてきて、なんともいえないいい手触りになっている。

もうひとつは、誕生日プレゼントとしてもらった本革のもの。

以前から「かっこいい大人」が持っていそうな、筆記具が2本か3本しか入らないような細身の

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