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「上の写真の小さな物語」

 わたしは、この女性の後ろ姿が好きだ。
 ぴちぴちのタイトミニだ。
 お辞儀をしているので、丁度、この写真を見る人の方にお尻を突き出したような格好になっている。挑発しないでよ!おねぇーさん!と言いたい。
 お尻の丸みがすごく女性的だ。性的魅力に溢れている。その魅力に溺れてしまいそうだ。
 女性が、これを見たらかわいい!というのだろう。女性は、よく、「かわいい」という言葉を使う。洋服やランジェリーさえも、同じ「かわいい」という言葉だ。しかも、「セクシーね」という時も、「かわいい」という言葉を使う。非常に不思議な言葉であり、便利だ。
 タイトミニのスカートが、お尻の皮膚と一体化しているように見える。
 ショーツのラインは、残念ながら見えない。しかし、毎日、この写真とにらめっこをするかごとく見ていると、Tバックショーツを身に着けていることが分かる。色は、水色で、レースをあしらったものであることが分かる。
 お辞儀をしお尻を突き出しているので、Tバックショーツは食い込み、性器・肛門と密着し、汚しているだろう。きっと、夜、シャワーに入るために、ショーツを脱ぐと、かわいい顔を赤らめて、あら、汚しちゃった、これお気に入りなのに、タイトミニだと涼しいけれど、結局、太ももの付け根辺りから汗をびっしょりかいてるわ、何て独り言を言っているかもしれない。
 お尻が大きいので、あら、ショーツのゴムが伸びちゃったかしら、とか、タイトミニがぴちぴちで、はち切れるところだったわ、危ない危ない、などと言っているかもしれない。
 そんなことを考えながら、女性の一人暮らしってエッチだなあ、と思ったりする。
 そして、シャワーを浴び終わると、楽にしたいからといって、レギンスを履くのだろう。誰も見ていないからって、股間にくいくい食い込んでいるに違いない。
 こういうことまで、この写真一枚で、想像してしまうわたしは、やはり、根っからの「異常者」なのであろう。


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