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松本一策の雑記

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ヴァイオリン奏者として、フリーランスとして、父親として。
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記事一覧

情報の功罪

情報の功罪

ある人は言う。
「あなたはアーティスト(高い芸術性と繊細さ)の皮を被った一般人」

ある人は言う。
「緊張することってあるんですか?信じられない」

ある人は言う。
「君は何でもできるから、どこでも生きていけるでしょ」

人がどう思うが勝手なんだけどぼくはこういう男なのだ。。

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自分のために何ができるか、手の内のカードの中で考える、利己的な選択

自分のために何ができるか、手の内のカードの中で考える、利己的な選択

なんか偉そうなタイトルですが、ちょっと過去を振り返りつつ考え事してます。と思ったら、似たような内容がYouTubeにあったので先に載せてます。

僕が書いたのはほとんどはクラシックバイオリン奏者として、ですね。

これまでもいままでも、他者や環境を利用する、というのはいくらでもあったんです。誰かに頼ったり、迷惑をかけたり、とか、そう言うのでは無くて、自分のために何をするのが得なのか。

僕は、まあ

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表向き言えないこと【キャンドルライトコンサート】

表向き言えないこと【キャンドルライトコンサート】

昨晩はキャンドルライトコンサートという企画のコンサートに出演してきました。

https://s-violine.com/index.php?QBlog-20240915-1

この企画も昨年夏から計10回の出演をさせていただき、その客層もさまざまで、主催が外国の企業で選曲も日本基準ではなく、奏者としてもなかなか勉強になる事が多いな、ということが多いのです。

チケットも外国基準なのかかなり高価で

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金持ちと言われてイライラする例のあれ

金持ちと言われてイライラする例のあれ

こちらはツラツラとそういう偏見に対する愚痴を書き連ねております。
いわゆる「言いたい奴には言わせておけ」案件です。
見たい人はどうぞ買ってみてください。

今日も「バイオリンやってるなんて金持ちのボンボンのイメージがある」と言われた。

優雅なイメージ。
親がクラシックを嗜む気品なイメージ。
習い事の最高峰。
楽器は億単位のもの。
才能に溢れた人間だけが弾きこなせるイメージ。

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僕のサボり方 〜②ソロ演奏編〜

僕のサボり方 〜②ソロ演奏編〜

タイトルに惹かれてクリックしてしまった方、こんにちは。
バイオリン奏者の松本一策です。

サボり、とは何らかの結果を得るために試行錯誤する方法であることは、聡明な読者であれば分かると思います。洗濯機しかり、PCのショートカットキーしかり、それはバイオリンの演奏のような、極めて特殊な業態であっても同じ事です。

さて、「ソロの演奏」と言っても様々です。
情熱大陸のようなプロなら誰でも弾く機会に恵まれ

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同業と飲み会に行った話(X年ぶり)

同業と飲み会に行った話(X年ぶり)

とりあえず、読まれたくない話なので有料です。そしてこのノートを買う人に何の得もない内容なので、封印の意味も込めて。

なにせ、最後に同業者と仕事抜き(上下関係がほとんどない)で飲んだことがあるのっていつぶりなんだろう?と思うほどです。

多分、、、

6〜7年ぶりくらい?

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バイオリン奏者が楽器の値段を言いたくない理由

バイオリン奏者が楽器の値段を言いたくない理由

「そのくらい察しなさい」

と言いたいところですが、まあとりあえず書いていきます。

おもに3点①防犯の意味

これは理解できますよね。
日々、メディアで名器ストラディヴァリウスがうん億円という報道をされ、僕たちは行く先々でその名前を出され、「そんな高いわけないじゃない」「そんな世界で何十本しかない楽器をどうして私が持ってると思うの」とか言うのはもはや恒例行事、社交辞令。

そうでなくともクラシッ

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「仕事紹介してくれ」って言う人へ

「仕事紹介してくれ」って言う人へ

「一策さんはたくさん仕事を持っている」
「私にも仕事紹介してくれ」

っていう人へ。

ナニをもって僕をそんな売れっ子にするのかしらないけれど、
現実をしっかり教えてやろう。

(大体の年収も分かっちゃいますね・・・)

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ヴァイオリン奏者も筋肉・筋肉・筋肉

ヴァイオリン奏者も筋肉・筋肉・筋肉

昨日はトリプルヘッダー(3本の仕事)があったのですが、まったく倒れずにこなせたことに少し驚いています。

やりきった!!

さて、話は遡ります。

私も演奏家として20代、30代と駆け回って仕事をしてまいりましたが、30代の後半から疲れやすくなり、40代になってついにダブルヘッダー(1日に2本の演奏仕事)が辛くなってきました。

40代のガタ落ち

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三日坊主について

三日坊主について

大抵の人は3日坊主になるって言いますけど、自己評価として3日坊主になることって少ないんですよ。人間関係を除いて・・・

ラジオ体操にしても筋トレにしても動画編集にしてもストック制作にしてnote執筆にしてもDIYにしてもガーデニングにしても・・・

お金が入る、入らないは置いておいて、ある程度続くんです。

もちろん続けるための工夫は怠りません。
というか「それ」がライフワークにもなってます。

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アニメ専門オケ発足に考える

アニメ専門オケ発足に考える

アニメ専門オケが若手を中心に発足したらしいのと、2024.4.1にとあるプロオケが大量に団員が辞めたのを合わせてちょっと考え事をしてます。

クラシック系の人間は演者も視聴者もアニメに対して偏見を持つ人も多少いそうな感じを受けるのですが少なくとも僕は肯定派。

子供の頃から、テレビを見ると言えばアニメしか見ず(ドラマ、バラエティは大人になるまでほぼ観たことがない)買うCDはサウンドトラックばかり。

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毎年100公演あれば良い?

毎年100公演あれば良い?

今日の仕事でも言われたんですよ。
「音楽だけで食べてるってすごいですね!!」

そういう時、その場では言えないですけど多くの演奏家はこう考えるんです。
「同じような依頼が年間100〜150公演あれば全然問題ないですよ!」

元プロオケ奏者として、そこで「ん?」と考えるんですよ。

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演奏家にエロチズムは必要か。その影響は?

演奏家にエロチズムは必要か。その影響は?

「どうやったらエロい音になるのかわからない」(意訳を含む)

という話題や相談は学生のころ多数あったような記憶があります。それに対して「恋したらイイんじゃなぃ?」的な実践も難しい解決策を数多く聴いたような気がします。たしかに妄想は芸術の原動力かもしれませんが、その最たる対象である男女の内なる劣情を描く商品(ポルノメディア)を実際に観ながら本番で演奏を実践した話などの類を聞いたこと無いんですよね。

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