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#25 「"すいません"より"ありがとう"の一言を|カリフォルニア・コロナ状況」

本日のトピック
・カリフォルニア・コロナウイルス状況(6/28)
・"すいません"より"ありがとう"の一言を

*表紙の写真はSan DiegoのLittle Italyより

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カリフォルニア・コロナウイルス状況(6/28)

6/28発表、6/27時点での数値を見てみましょう。
・感染者数: 211,243人 +4,810人の増加
・死者数: 5,905人 +33人の増加

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週初めの数値としては先週よりも比較的落ち着いているように感じます。
ただ感染者が昨日より4,800人増えていることに驚かなくなっている自分にもびっくりしました。日本では60人とか言ってたのに。
慣れは本当に良いことでもあり、恐ろしいことでもある。そう言われているような気がしました。

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"すいません"より"ありがとう"の一言を

アメリカに来てからというもの自分の使う言葉について考える機会がよくある。
日本語と英語を話している時では、話し方や性格が別人みたいとも言われたことも多々あるが、言葉が違えば考え方も変わるのだろうか。

「ありがとう」と「すいません」
英語で言うと「Thank you」と「Sorry」。この二つの言葉は全く違う意味合いで、「Sorry」に感謝の意は含まないが、日本語では「ありがとう」も「すいません」のどちらも感謝の意味を含んでいる。
「ありがとう」と「すいません」感謝の気持ちを誰かに伝える時、あなたはどちらを多く使うだろうか。

例えば、
・ドアを押さえてくれた人に対して、「ありがとうございます」と言うか、「すいません」と言うか。
・もしくは、混んだ電車内で奥に進みたい時、スペースを開けてくれた人に対して「ありがとうございます」なのか「すいません」なのか。
僕は日本にいた時、ほぼ100%「すいません」と言っていた。結構僕みたいな人も多いんじゃないだろうか。

感謝を表す時にどちらの言葉を使うのか。別に正解はない。
目上の人に対してや、上下関係によって変化するし、恐縮、謙虚さも含まれて、「すいません」は感謝の意味合いも含んでいる。
ドアを開けていただいているのだから、スペースを開けてくださっているのだから、してもらった側はへりくだった態度で接するのは当たり前と言う意見もあるだろう。
これは言葉の違いだけで語れることではなく、日本文化に深く関わるものだし、謙虚さが美徳につながる日本的な考え方はとても美しいと思う。僕は好きだ。


ここで、反対にドアを押さえていた人、電車の中でスペースを開けた側の立場になって考えてみたらどうなるだろう
「すいません」なのか「ありがとう」

僕は「ありがとう」と言われた方が単純に嬉しい。それは自分の行った行為が認められたという、なんとも偽善者的な考えも心の何処かにあるのだろう。
でも自分の行った行為が迷惑ではなく、誰かの役に立ったのなら、そしてそれが相手から「ありがとう」という言葉で返ってきたら嬉しい、そう思ってしまう。

良いことは行動することが難しいし、善意の気持ちがあっても10人中10人が困っている人に手を差し伸べるかと言われたらそれは分からない。僕だって道端で寄付を求めるホームレスの人にいつもお金を渡せるかと言われたらできない。
そんな中で、小さな良いことをした人に「ありがとう」と伝えることはシンプルに正しい行為だと思う。

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「Pay it Forward」という映画でも、少年の小さな良い行いが多くの人に人に広がっていく。
今でもFacebookなどのSNS上で人にした良いことは拡散されて、それをみた人々が同じようにするように、良いことは必ず伝染する。(同様に悪いことも伝染するのだが…)

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僕が、あなたが「ありがとう」と言う言葉を伝えたことによって「ありがとう」が伝染するかもしれない。
そう思ったら同じ5文字でも「すいません」から「ありがとう」にちょっと変えてみるのも悪くはないかも。

「ありがとう=すいません」
このことを考えたきっかけになる出来事が先日実はあって、
簡単に言えば、昼過ぎまでで予定していたことが主催者の不手際もあり、結局夕方の6時過ぎまでに伸びるという出来事がありました。
当日は何も予定がなかったので僕たちはゆっくりしていたのですが、色々振り回される僕たちに主催者の彼は「Sorry」という言葉を使わず、しきりに「Thank you for your patience」と繰り返していました。
*ナメられていたわけではないですよ。全てが主催者のせいではないですし、事情もあったので。

日本だったらこれは大変なことやで、全部自分が悪くなくてもそこはすいませんって謝り倒すのが普通やのに、この感覚すごいなぁなんて苦笑していたのですが、国民性というか文化というか、ここまで違うのって面白いなと思います。
だから主張することがこの国では大切なんですね。改めて勉強になった良い出来事でした。
帰宅して主催者の彼に「Thanks for today!」と送ったら、最後まで「Thx for your patience! 」でした(笑)

みなさん、健康第一でお身体には気をつけて。
ほなまた。


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