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Ep.38 【海先輩と考える】アドバイスと感情は切り分けられるのでは?

どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!

このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」の内容を記事として発信しています!

「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」「海先輩ってどんな声?」と思った方は、ぜひPodcastもチェックをお願いします!



■はじめに

この間上司に「若い頃に上司に言われたことは、後になって分かるようになるもんよ」と言われました。僕はめちゃくちゃ共感したんですね。今4社目の会社に勤めていますが、新卒の頃に言われたことが今になって活きています。






ただ新卒当時言われた瞬間は「こいつなんやねん」と思いました。なぜかというと言い方がめちゃくちゃ腹立ったからです。「なんでそんな言い方しかできないんだ」とだいぶイライラしたのを覚えています。言い方に腹がたつ、そんな経験をしたことのある若手は多い気がします。

■今日のお話は──「アドバイスと感情」について

おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今日は【アドバイスと感情】についてのお話です。

海先輩と考えるシリーズの第2段として、ぜひみなさんと考えてみたいと思っているので、ご意見等どしどしお寄せください!

タイトルに「アドバイスと感情は切り分けられるのでは?」と書きましたが、これは、アドバイスの真っ当さとそのとき感じる気持ちは別で考えた方が良いのではないかということです。

具体例を挙げる方が分かりやすいかと思いますので、僕が実際に上司に言われたことを話してみますね。新卒の頃「爪の甘さ」を指摘された話です。

とあるお客様に出す御見積書を作成し、上司に見せたんですね。その御見積書の備考欄にとあるサービス名を書いていたのですが、実は最近名方変更があり、僕は旧名称で御見積書を作成していました。

そのことを指摘された僕は「まあ後で修正で変えればいいだろう」と思い、上司に「分かりました。とりあえず内容については大丈夫ですか?」という言い方をしたんですね。

何が良くないかお分かりいただけると思いますが、上司がわざわざ指摘してることに対して「とりあえず」と大変失礼なことを言っています。

当時の僕は「細かい修正は後でやるとして、大まかな流れは大丈夫ですか?」の意味でこの言い方をしたのですが、あまりにも非常識な言葉遣いをしたなと思います。

■アドバイスには──「機能面」と「感情面」がある

僕の大変失礼な言葉を受けて、上司は当然ブチギレです。仕事をなめんなと言われました。こういう部分が雑だとすぐに人から信用されなくなるぞと。

今でこそ反論の余地もなくおっしゃる通りだと思うのですが、当時僕は上司のものの言い方に苛立ちと悲しさを感じたのを覚えています。

「この仕事向いてないのかな〜」とすら思い悩んでしまうほど、数日は気にしていた記憶があります。今思うと「喰らいすぎやろ」と言いたくなるのですが、当時は社会人になりたてでメンタルもヘナチョコだったので、仕方なかったのかもしれません。

上司や先輩に叱られたり注意されたときに落ち込んでしまうことは誰しもあると思います。「なんでこれくらいで落ち込んじゃうんだろう」と自分のメンタルの弱さに余計に落ち込むこともしばしば。

僕自身今でも他人からの指摘を受けたときは良い気持ちはしませんが、そのときに受けたアドバイスと自分の気持ちは完全に切り離した方が良いんじゃないかと思っていて。

「アドバイス」は成長のヒントを与えるものですが、その与え方は丁寧にも乱暴にもできます。誰かからアドバイスをもらうという行為には、「機能的な側面」と「感情的な側面」があると思うんです。

簡単な例を挙げてみると「お前」です。「お前」には「対象を指し示す」という機能がありますが、同時に「嫌に思う人がいるかもしれない」という感情的な部分も持ち合わせています。

アドバイスも「成長させるヒント」の機能を持ちつつ、「嫌に思わせるかもしれない」という感情的な面もあるんですね。同じアドバイスをしても、人によっては相手を落ち込ませたり、また他の人は前向きにさせることもあります。

■なぜ上司の言葉は──後から響くのか

冒頭で「若い頃に上司に言われたことは、後になって分かるようになるもんよ」と言われた話をしましたが、その理由には先ほどの「機能」と「感情」があると思うんですよ。

上司に何か言われたときに「なにくそ」と思うのは、どちらかというと「感情的な部分」が強く働いているからかと思っていて。実は至極真っ当なことを言ってもらってたりするんです。

僕は今も上司や先輩などに自分の良くないところを指摘されて落ち込む場面がことがありますが、すぐに立ち直れるようになりました。それは「感情」をとっとと解消して、「機能」にフォーカスするようにしたからです。

まずは一気に落ち込んで気持ちを晴らしてから、次にアドバイスを受けて自分はどう行動するかを考えるようにしています。そのときは既に前向きになれています。

最後にちょっとややこしいことを加えると、記憶として残すためには、感情を大きく揺らす方が効果的だとも思います。

「上司にめちゃくちゃ怒られて嫌な気持ちになった」ということがあったときの感情は、「めちゃくちゃ怒られて超凹んだけど、その凹みはだんだん和らいでくる。でもこの出来事自体はインパクトが大きいから忘れない」

となると思います。上司は優しく注意することもできますが、インパクトとしては弱いんですよね。つまりアドバイスをさらに要素分解すると「機能」「感情の種類」「感情変化の大きさ」だと思います。

このバランスが絶妙だからこそ、コミュニケーションや人間関係は難しいと言われるのかもしれないですね。

■おわりに

アドバイスに限らず、言葉にはいろんな要素が含まれています。文章が成り立っていたら伝わるかというとそんなことはないですよね。「私のこと好き?」と聞いて「はいはい、好き好き」と言われたとき、全然嬉しくないですよね。好きと2回も言ってくれているのに。






「言葉遣い」とか「言い方」って大事だとは思うものの、それだけでは何かがコミュケーションには作用している気がします。それが実際なんなのかはいまいち分からないんですけどね。みなさんは何だと思いますか?


■海先輩のおすすめ本コーナー

今日も記事を読んでいただきありがとうございます。ここからはおまけ。

このコーナーでは、年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から「おもしろかった!」「ためになった!」という本を紹介していきます。

今回ご紹介するのは…

坂口 恭平(著)
『継続するコツ』

▼おすすめの理由は?

「継続=辛いもの」のイメージが払拭されます。「目標のために継続しているけど、なかなか結果が出ない」と悩んでいる人には特におすすめです。これを読むことで結果が出ないことへの焦りが無くなります。これでいいんだ!と前向きな気持ちにもなります。

▼どんな人が書いた本?

坂口 恭平
1978(昭和53)年熊本県生れ。2001(平成13)年早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。その後、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』を発表し、「都市の幸」をもとに金を使わず生きる術を示す。東日本大震災後の2011年5月、故郷熊本で独立国家の樹立を宣言し、新政府総理大臣に就任。その経緯と思想を綴った『独立国家のつくりかた』が話題となった。文筆のほか、音楽、イラストレーションの分野でも多彩な活動を行う。2013年に『幻年時代』で熊日出版文化賞を受賞。他の作品に『徘徊タクシー』『躁鬱大学』など多数。

▼何が学べる?

本当の幸福が学べます。変化が激しい時代で努力して周りに差をつけなきゃ!と焦る気持ちがありますが、そんなものは必要ないと。自分は今ここに居て今を生きている。今やりたいことをただただやること、やれることが幸せなんだと気付かされる1冊です。

▼読む前と後でどんな変化があった?

目標に向かって継続することに焦りを感じなくなり、素直に楽しめるようになりました。僕は書くこと、話すこと、学ぶことが好きで、それを仕事にしているわけですが、とはいえ「しんどい」とか「めんどい」とか思うことがあるですね。でも本書を読んで、継続しなきゃ!というよりは今日も楽しいからやってるんだと思えるようになりました。

僕が思考や習慣を変え、自分の好きなことができるようになったのも間違いなく読書習慣のおかげです。ジャンル問わずいろんな本を読んで、ともに人生に彩りを添えていきませんか?ご興味ある方は、↑のリンクからぜひ!


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