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Ep.10 【SMAP×鈴木おさむ】「もう明日が待っている」の名シーンは“お茶”

どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!

このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組
「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」
の内容を記事として発信しています!

「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」
「海先輩ってどんな声?」と思った方は、
ぜひPodcastもチェックをお願いします!



■はじめに

制約があるからこそ「感動」が
生まれることってあると思ってて。
2000年代初期とか一昔前のテレビが
その代表かなと思うんですけど。
サブスクやSNS時代と違って、
昔はコンテンツを楽しむとしたら、
「リアルタイム」で見るか、録画したとしても
「自宅」でしか見れませんでした。






今は「いつでも」「どこでも」「どこからでも」
コンテンツにアクセスできるわけですが、
「見逃した!」とか無くなりましたよね。
いつでも見れるという便利さが、
作品の特別感や「今だけ」「ここでしか」
の体験が薄めてしまっている気がします。

■今日のお話は──「SMAP×鈴木おさむ」について

おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
今日は【SMAP×鈴木おさむ】についてのお話です。

今絶賛話題になってる
「もう明日が待っている」を読んだので、
そこから感じたことを話していこうと思います。

今年の3月で放送作家のお仕事を
ご勇退された鈴木おさむさんですが、
個人的にすごく好きな作家さんで、
ラジオで話すおさむさんの発想も面白いですし、
Qさまやテレビドラマなどの“作品”も好きです。

そんな鈴木おさむさんですが、
“アノ件”から数年たってもなお
「国民的アイドル」として名を馳せている
「SMAP」と縁が深いんですよね。

SMAPがCDデビューしたのが1991年9月、
その半年後の92年に鈴木おさむさんは
放送作家としてのお仕事を始めたそうです。
はじめはADのお仕事をされていて、
ギャラもほぼゼロだったそう。

ラジオ局で修行を積んでいたおさむさんに、
とあるラジオのお仕事が来るんですね。
それが同い年でもある木村拓哉さんのラジオ番組。
当時おふたりは22歳。

ふたりはこれまでの「アイドル像」を
“ぶちこわす”番組を作り上げ、
ときにはマネジャーに怒られながらも、
着実に魅力的な番組へと成長していきます。

SMAPがアイドルとしてかなり人気が出てきた頃、
ついにSMAPの代名詞である番組が
月曜22時に繰り出されることになるわけですが、
今思い返しても、あれは伝説の番組でしたよね。

■鈴木おさむさんは──SMAPをも楽しませようとした

そう、その番組が1996年に放送を開始した
「SMAP×SMAP」です。料理、コント、
ゲストトークなど、様々な企画でお茶の間を
楽しませた平成を代表するテレビ番組ですね。

中居さんの「オーダー!」が今でも
映像とともに脳内で再生されます。
当時僕は幼いながら「このお兄さんたち
料理までできるのすげー!」「女優さんにチュー
されて羨ましい!」と見ていました。

そんな「スマスマ」を手がけたのも
もちろん鈴木おさむさん。
「もう明日が待っている」に当時のエピソードが
たくさん載っていますが、僕が思ったのは、
おさむさんはとにかくSMAPを楽しませることを
考えていたんだなということです。

おさむさん初め作家チームは、
番組に「誰を呼ぶか」を四六時中
考えていたんですね。日本の大物俳優を
いかに番組に招待するか、ブランディングも
考え戦略を立てていたんです。

キャメロン・ディアス、マドンナなど
ハリウッドスターや、ビッグアーティストが
出演してくれるようになり、
ついに番組は“アノ男”を狙いに行きます。

それが、キング・オブ・ポップ、
マイケル・ジャクソンです。

作家陣はマイケルがプライベート旅行で
日本に来ているというニュースを見て、
このチャンスを逃すまいと、旅行を仕切っている
という人物を探り、連絡を入れます。

そしてマイケルの出演交渉まで持ち込み、
なんと2000万円のギャラで「うん」と言わせることに成功。
マイケルは5人へのサプライズで「スマスマ」へ
出演することになったんです。

世界的スーパースターを前に、
国民的スーパースターが子供のようにはしゃぐ姿は、
少しだけ僕たちとSMAPを近づけてくれたような感覚ですね。

■お茶を開けて──乾杯した

2011年3月11日。どんな心境で、
どんなことを考えて、番組とメンバーと
社会と向き合っていたのかも、
本書に描かれていました。

「日本にエンターテインメントは戻ってこない」
「地方に逃げてしまおうか」そんなことが
頭を過ぎる中、SMAPで生放送を実施することを決意。
しかもまだ10日しか経っていない3月21日に。

放送ではお台場から「世界に一つだけの花」を歌唱。
多くの人がこの歌声に勇気をもらいました。
僕は、歌はお腹を満たすわけでも、暖が取れるわけでも、
病気を直すわけでもないけど、何よりも心の支え
になる魔法だなと思いました。

その年の27時間テレビでは、
普段SMAPが番組でやっている料理の企画を
被災地で実施することに。あらゆるハードルや
制限がある中、被災された方が少しでも
上を向けるように、自分たちができることを
ただ実行したそうです。

木村拓哉さんと稲垣吾郎さんは岩手へ、
草彅剛さんと香取慎吾さんは福島へ出向き、
目の前の人を喜ばせるために、汗だくになりながら
大量の料理を配っていきます。

そこにはこれまでずーっと俯きっぱなしだった
人たちの笑顔が咲いていたそう。
福島の草薙さんと香取さんは控室に戻ったあと、
その達成感を感じながら、乾杯をするんですね。

その乾杯のシーンですが、
本書には次のように書かれています。

「シンゴはビールを開けて、ツヨシはお茶を開けて。乾杯した。」

鈴木おさむ「もう明日が待っている」より

わざわざビールとお茶としているところに
僕はハッとしました。「ツヨシはお茶を開けて」は
あえて書いたんだと思います。
国民的アイドルが見せた負の側面を
たった一文で表現した鈴木おさむさん。
感服です。

■おわりに

人はなぜさくらに感動するのか。
人はなぜライブに足を運ぶのか。
それは制約が魅力を生み出している
のだと思います。ほんの一瞬で散ってしまう
さくらの瞬間の芸術、その場でしか味わえない
バイブスとグルーヴが体を包み込むライブ。






一昔前のテレビ番組は「今日は〇〇な日だったな」
と1日1日を特別なものにしてくれる最高の
エンタメだったなと思います。
それぞれの時代や技術には、それぞれの魅力と
限界があり、そのバランスが僕たちの文化や
感受性に影響を与えているのかもしれません。


■海先輩のおすすめ本

今日も記事を読んでいただきありがとうございます。
海先輩のおすすめ本のコーナーです。

年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から
「おもしろかった!」「ためになった!」というものを
紹介していきます。

今回ご紹介するのは…

鹿島和夫さん・ヨシタケシンスケさん
「一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション」

です。小学校の担任の先生とその児童の交換日記から
選りすぐりの日記が可愛い絵付きで紹介されています。

「え、絵本?」と思うかもしれませんが、
社会人になりビジネスの波に揉まれていると、
思考がだんだん固く、偏ってきます。

この本を読むことで、純粋に世界を感じること、
固定観念に捉われない柔軟な発想に触れられます。

僕が思考や習慣を変え、
自分の好きなことができるようになったのも
間違いなく読書習慣のおかげです。

いろんな本を読んで、
ともに人生に彩りを与えていきましょう!


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